BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

ディープインパクト死去、そして次の時代について

関東の梅雨明けが宣言され、猛暑が始まった真夏の昼。ディープインパクト死去のニュースが競馬界に駆け巡った。競走成績14戦12勝。主な勝ち鞍は牡馬三冠、天皇賞春、有馬記念ジャパンカップ種牡馬入りしてからも2018年まで7年連続リーディング。三冠牝馬ジェンティルドンナを筆頭に毎世代G1馬は4,5頭出し続け、海外でもクラシックを制覇とまさに日本近代競馬の結晶としての才能を遺憾なく発揮した馬生であった。ハイセイコーオグリキャップと並ぶ社会現象を生み出した競馬界の英雄(今となってはこの呼称もすっかり馴染んだように思う)であり、個人的にもデビューから引退までを初めて現地で追うことができた牡馬クラシック三冠馬。競馬史における不世出の名馬であり、思い入れのある1頭だけに、ディープインパクトの死というニュースは自分の競馬史に1つの区切りがつく出来事であるように思える。

改めて思い出を振り返るならば、現役時代については、

  • 日本競馬における最強を示した天皇賞
  • 本物だと認めて「ファン」になった皐月賞

というのがベスト3ということになるだろうか。もちろん凱旋門賞のゲート入りの瞬間、日本馬の勝利が目の前で来ているという高揚感も忘れられない一瞬であった。また日本ウマ学会で走りの研究を聞いたのも懐かしく思い出される。

yuta0210.hatenablog.com
yuta0210.hatenablog.com
yuta0210.hatenablog.com

種牡馬入りしてからは毎年一口カタログを羨望の眼差しで眺め、POGシーズンはディープインパクト産駒の取捨選択から始まるのが恒例であった。何度か社台スタリオンステーションで見学した姿も忘れられない。キングカメハメハステイゴールドがチャンピオン級の牡馬を輩出しているとはいえ、この15年間はディープインパクトを中心に日本競馬は回り続けていたというのは、紛れもない事実であったであろう。

一方でこのタイミングの17歳の死が「突然」のものであったかというと、そういうわけでもないのも事実。スーパーサイアーだった父サンデーサイレンスが死亡した16歳。毎年数多くの産駒を残しつつも、ついにディープインパクト自身も今年の春の種付けは中止していた背景もあり、ポストディープインパクト時代が目の前に迫っていることは、競馬ファンは意識していなかったといえば嘘になるだろう。そして「ディープインパクトの後継争いは本命不在」であることは避けて通れない観点である。これまでのディープインパクト産駒の立ち位置はなかなかに難しい。

  • 牡馬におけるチャンピオン級の不在

上記のような状況では後継として突き抜けるのがなかなかに難しいのは想像に難くない。そしてディープインパクトが舞台を降りたとはいえ「同系統のチャンピオン、キタサンブラック」「既に圧倒的な結果を出しつつある非SSのロードカナロア」「ウインドインハーヘアを持つキンカメ産駒のレイデオロ」などライバルは枚挙に暇がない日本競馬において、向こう10年のリーディング争いも正直ディープインパクト産駒は不利と言わざるを得ないであろう。ブルードメアサイアーとしても勢いの出ないディープインパクトの血が改めて脚光を浴びるのはポストディープインパクトの更にその次の時代になるのかもしれないなどとも思う。

ただ忘れてはならないのはディープインパクトもまたサンデーサイレンスの亡くなる前年に生まれた馬であり、またサンデーサイレンスとの争いにおいては同様の環境の中で、卓越した種牡馬成績を残したということである。誰もが期待するチャンピオン級の牡馬の輩出、更に言えば日本競馬界の悲願となってしまった凱旋門賞制覇をディープインパクト産駒が成し遂げる可能性は十分にまだ残っている。今はただディープインパクトへの感謝を、これからは残された産駒への期待を膨らませて、競馬を楽しんでいきたいものである。

などとディープインパクト主体で書くとなるのだけど、個人的には種牡馬戦国時代の方が、一口もお値段が目に優しくなりそうだし、POGも選び甲斐がありそうで楽しくなるのかなーなんて思ったりもする。ディープインパクトも17歳は若いとは言え、もう十分に産駒を残してるしね。どっちかというとディープインパクト牝馬を踏み台にして、SSの3×4を持ったモーリス産駒が日本競馬を席巻する方を期待したい。あとはもうグラスワンダーもいつもモリモリ草食べてる見学情報ばかり聞いてるとはいえ、かなりの年なので、もう一回くらい会いに行きたいなー。

あと感想を書き終えて、今となって感じるのはディープインパクトほどの名馬が現役生活を全うし、種牡馬としても十分な産駒と戦績を残せたことへの安堵感の方が大きいということかな。競馬を始めてすぐにナリタブライアンは2世代しか産駒を残せずに逝ってしまったニュースを聞き、サイレンススズカとの突然の別れに遭遇してしまった。それだけにグラスワンダーが今でも草を食べてて、後継種牡馬に恵まれて、ディープインパクトがスーパーサイアーとなったことは、競馬を始めた20年前から考えると、夢のような話ではある。

「天気の子」を見たよ

75点くらいの気持ちで見に行ったら85点。もう新海誠は巨匠です。以下ネタバレ含む感想。


yuta0210.hatenablog.com
yuta0210.hatenablog.com



前作の想定以上の素晴らしさと、公開直前に起きた悲劇的なニュース。「今の気分」を切り取った映画を見るには、ハードルの上がった状況ではあったが、それでもなお本作は今見るべき作品ではあったし、恐らく30年後に「あの頃の時代と東京」を感じるためにもう一度見たくなるであろう作品であった。もう「君の名は。」はフロックではない。今作においても新海誠は「自分の描きたい欲望と大衆エンタメとしての完成度」を見事に調和してみせた。間違いなく巨匠の道を歩み始めてるなと言うことを知らしめる作品だったなというのが正直な感想。

  • えげつないほどの描写、シナリオ、リズム、伏線の張り方、キャラ造形は前作同様安定。むしろ安定しすぎて、iPhoneのアップデートかというくらい。「君の名は。」の次回作としては完璧と言ってよいと感じたが、次回作は捻りに行って欲しいなという想いも。次はiPhone買いに行ったら、HomePod買わされてたくらいでもいいぞ。
  • とはいえ、前作では「新海誠総集編!」でもあったわけで。今作でも核になる「描きたいこと」をブレずに違う味付けと仕上げで作り上げたのだから、純粋に凄いなと。「唯一無二の女の子といつか出会える妄想は忘れずに、それでも大人になりたいよね!」というアラフォー間近のセカイ系を親しんだオタクはチョロいので肯定しまくりです。やっぱさー、「ちゃんとした大人」が出てくる作品じゃないともう楽しめないのよ。ねえ細田守さん?
  • 一般向けという目線ではボーイミーツガールものとしてはより王道に寄せた作品ではあるが、セカイ系としての純度は結末も含めて前作より上がった印象。それでもセカイからの接続が抑制的であり、それでいてどこまで真っ直ぐな少年少女を描くところは「真面目な時代」を切り取っているということで、ちゃんと進化してるんだなと感じさせられた。
  • とにかく前作を見たどの層に対してもスパイスを効かせながら、満足させる作品に仕上げてきたのだから恐れ入ったというしかない。「君の名は。」の衝撃と比べると秀作感はあるが、なんというか資金力に余裕のあるビッグクラブのフロントが優秀だったら、これくらい強くなっちゃうよねみたいな感想。サービスシーンもこなれてるし、スポンサーも「今」を切り取る有効なツールにしちゃうんだから、ホント巨匠感あるよね。

地元の親父のフランス料理店が、銀座に移転したけど、ちゃんとあの頃の味と気持ちも忘れずに、それでいて銀座で食べるコース料理を出してきたなみたいな「天気の子」。ドラクエ3のあとにドラクエ4が出てきたみたいな感じなので、次は唐突にドラクエ9とか出して欲しいです。まあでもみんな見に行って損は無いと思いますよ。

2019-2020POGのお知らせ

今年も例年通りの開催です。成績リンクが明確に残ってる時代から数えて、ついに10年目です。

参加募集

まずは前年度参加者の参加意思を確認します。Twitterにてご連絡ください。5/28までに連絡がない場合は不参加扱いとなります。その後新規参加者を募集します。

賞金ルールについて

POGスタリオンに準じて、海外成績は算入されません。

1部2部の区分けについて

1部の下位7位〜10位は自動降格。2部の1位〜4位は自動昇格。1部の6位、2部の5位はポイントが上位の1名を1部とします。次シーズンに不参加者が出た場合は基本順位を繰り上げて対応する方針ですが、1部10人、2部10人とするために場合によって、昇格者や降格者が増える場合もあります。

ドラフト

1部はリアルタイムドラフトのつもりです。参加できない人は代理を立ててください。2部はリスト提出制です。原紙はこちらから。締め切りは6月1日0時00分です。宛先はbrainsquallあっとgmail.comへ。2部は6月1日19時から、1部は21時半からドラフト(他参加者と同順位競合分のじゃんけん)を行います。実況方法はTwitter以外どうするかは検討中です。2部についてはメールで5回分のじゃんけんを5セット送ってもらってこちらで結果を調べる形です。例:ぐーぱーぱーちょきちょき (これを5セット分送ってください)
じゃんけんに負けた場合はリストの下順位の指名馬が繰り上がります。これを各参加者のの持ち馬が10頭ずつになるまで繰り返します。
注意点1:ドラフトには参加せずにいることは可能ですが出来るだけ参加ください。
注意点2:万が一リストの持ち馬が尽きてしまったときはその場で追加していただくことになります。いない方は後回しにされ、後日指名されていない馬の中から選ぶことになります。
提出リストに鍵かけたい方はどうぞー。

1部

@americanbosss
@kokuo_
@j_relaunch
@ikur
@yuta0210
@airedale
@karasi_gj
@gakujin
@black_altair
@sweep611

2部

@chabata_k
@ryz
@shadow_rockin7
@kohi_k2
@aeolic_guardiana
@niftyheart
@urisan_uma
@samdare0
@maybaelectric
@horsaholics

フロンターレ勝手に補強診断(2018−2019)

昨シーズンの補強診断の答え合わせ

  • 最後にノリで書いた齋藤学がマジで来た。
  • シーズン前に80点という評価はリーグ連覇でカップ戦敗退なら妥当では。
  • 後半戦展望を踏まえると、半分以上は鬼木監督の力で獲ったリーグ連覇と言えるかも。あとは怪我人が少なかったことと守田の成長がヤバかった。
  • 知念はともかく赤崎、長谷川、齋藤学は厳しいシーズンだったねえ。

最新の補強傾向

  • 以前と違って他チームで燻っていた選手ではなかなか主力に入れない。
  • 一方でこれまで通り知名度優先という補強は少ない。
  • 風間監督時代と違って、技術プラスαに何を持つかが重要

今年の移籍環境

  • 連覇という結果を踏まえてモチベーションと忠誠を維持できるか。
  • 他チームの選手から見て魅力は向上。
  • DAZNマネーの本格利用が始まる。
  • ACLもあるため試合数は多い。

退団・レンタル選手

  • GK ポープウィリアム(若手修行枠):試合に出よう。
  • DF 板倉滉(若手修行枠といいつつ海外):代表で逢おうな。
  • DF エドゥアルド(ベンチ外):ポカ癖が治らなかったか。
  • DF 武岡優斗(ベンチ外):復活してくれたが攻撃で魅せられず。
  • DF エウシーニョ(主力):親父が熱中するわけだ。
  • DF タビナスジェファーソン(若手修行枠):試合に出よう。
  • MF 田坂祐介(ベンチ外):もう一花咲かせて、指導者として戻ってきて。
  • MF 三好康児(若手修行枠):必要なのは数字。
  • MF 森谷賢太郎(ベンチ外):フロンターレ歴史に残る良い人。感謝。
  • FW 赤﨑秀平(ベンチ外):期待してたが得点力が。

新加入選手評価

  • GK 藤嶋栄介:いきなり良い人エピソードヤバイ。
  • DF マギーニョ:速そう。
  • DF ジェジエウ:ジェシ感。
  • DF 馬渡和彰:左右できるSB待ってた。
  • MF 山村和也:欲しかった高さと強さ。GM諦めなさすぎ。
  • MF 原田虹輝(新人):目指せ大島僚太
  • FW レアンドロダミアン:DAZNマネーの正しい使い方

強化方針推測

  1. 築き上げたスタイルを更に磨き上げるための競争の促進。つまり昨シーズンベンチに入れなかったメンバーに対する大きな入れ替え。
  2. 「いつも通り」を防ごうとする相手の破壊。昨年度も随所では見えていた高さと強さというオプションの本格導入。
  3. エウシーニョの得点力と脆さからの卒業。

勝手に採点

100点満点で95点。3連覇を担うシーズン、まず評価したいのはエウシーニョを除く主力の引き留めにキッチリ成功したことだろう。このシーズンオフも顕著であったが、移籍金を払ってでも必要な選手を獲得したいという流れはもう止まらない。例えタイトルを獲ったチームといえども、フロントが判断を誤れば、移籍の決断をされてもおかしくないのが、DAZNマネーでゲームチェンジが起きている現在のJリーグである。報道に上がったのは車屋、奈良だけだったが、魅力的なオファーが他にもあったことは想像に難くない。2連覇を果たし、新たなモチベーションを求める選手がいてもおかしくない中での、戦力維持はサポーターが考えるよりも難しかったのではないだろうか。2019年のシーズンを骨格を変えずに挑めることは、フロントの素晴らしい仕事といえよう。

個別の話に入る前に昨シーズンを改めて振り返ってみれば連覇という大きな結果を残した年となった。あれだけシルバーコレクターと揶揄されていたチームが、Jリーグの中では確固たるスタイルと、そのブラッシュアップで他チームにない安定感を手に入れたのには隔世の感がある。ただ全てが順風満帆だったとはいえない。具体的に2018年から持ち越された宿題は大きく2つあると考える。1つ目はここ数年続く前半戦の不安定さ。過密日程というエクスキューズがあるにせよ、既存戦力のエンジンがかかるのも遅かったし、新戦力を組み込むのに苦戦した。2つ目は既に各所で言われていることだがカップ戦での敗退である。相手が「いつも通り」にさせないことに注力してくるような勝負の掛かった試合の進め方には大きな課題が残った。2019年この宿題にどう答えるのか。そしてリスクは何があるのか。ここまでの補強を鑑みて推測したのが上記3つのテーマである。

個別に出入りを見てみるとOUTについては競争の促進という観点から妥当という判断する。チームに色々な立場で貢献があった選手が多いものの、昨シーズンピッチに立つという観点では、競争に勝ててなかった選手の入れ替えが中心。例外となるのは2人。エウシーニョに関しては契約面のもつれもあった&早くから移籍がわかっていただけに仕方がない。板倉の海外移籍には驚かされたが、これはもう応援しましょうという話と考えている。

一方INについては、まず目につくのが高さと強さというオプションの導入として評価できるダミアンと山村だろう。どちらの選手も主力として活躍していた存在。特にダミアンについては、移籍で獲得することの効果が高く、かつ数年間にわたり課題となっていた本格的なCF。DAZNマネーを投入するに相応しい補強と言えよう。競争の促進、そしてエウシーニョの穴をどう強みに変えるかという観点ではジェジエウ、マギーニョ、馬渡を獲得した。もちろんエウシーニョの存在が素晴らしかったため、「同じこと」を期待するのは難しいかもしれない。だが一方で昨シーズンはそのエウシーニョもバランスを重視したプレーが多かったのも事実であり、鬼木カラーを体現したで新たな右サイドバック像を見せてくれることに期待したい。最後にGKについて触れると、確かにこの冬のJリーグと今後を見渡したときに、「ソンリョンの次」に気持ちが向くのは自然。ただフロンターレのこれまでの歴史を考え、そして昨シーズン終盤のソンリョンと新井を見れば、今ここで動くことは長い目で見たときにクラブにダメージを与えてしまうのではないかという気持ちにもなる。今年のパフォーマンスによっては、次への流れが加速する可能性もあるだろうが、今季の正GKはソンリョン、セカンドは新井としながら競争していくというので良いのではなかろうか。

以上、今季の補強を総括すれば「主力の引き留め」 で75点。「各テーマへの対応」でダミアン15点その他で5点の95点としたい。あえて足りない5点については、先のGKの件と、相手を破壊するためのもう一つ考えられるオプション「ドリブルをベースにした1対1で優位性」に関して、昨シーズン結果を残せなかった齋藤学、長谷川頼みになってしまう点で差し引いておく。ただ選手を獲得することだけが補強というわけではない。ここは既存メンバーの奮起に期待した伸びしろとして、シーズン後の結果をもって、やっぱり100点だったねとなることを祈りたい。

以上、勝手に補強診断でした。サプライズ移籍は今年は思いつきません。まあ前半戦次第で中村航輔欲しいけどね……。

2018年フロンターレ、勝手に後半戦展望

前半戦の採点

結果

55点。広島に独走されているとはいえ、リーグ3位につけていることは評価。一方でノルマと思われたACLのグループリーグを突破出来なかったことは明確な失敗。

攻撃面

昨年に比べて得点数が平均2.09→1.47に低下。攻撃回数が変わらないものの、チャンス回数、得点が下がっていることから、見た目の印象通りに効果的な崩しが見られていないことがわかる。リーグ王者となったことで、対策が更に進んだこともあげられるが、1番は知念をトップにした新しい形によって、止める蹴るをベースにした崩しの考え方にブレが生じたことと、知念がそれを上回るメリットを見せられなかったこと、さらに過密日程で修正が効かなかっただろう。一概にCFに高さと強さを求めることは否定しないが、フロンターレの攻撃の真髄であるフリーの定義、止める蹴るが緩くなってしまったのは痛かった。加えて、即戦力として期待された大久保嘉人が過密日程で戦力とならなかったことも大きな誤算だろう。

守備面

失点数は0.94→0.80に上昇も前年9本(28.13%)だったセットプレーからの失点が、既に8本(58.33%)となっているのはいただけない。湿りがちな攻撃陣とはいえ、1点以上は取れてる訳で流れからの失点も多いわけではない。なのに苦しいときにセットプレーで失点しては勝てないのも道理である。開幕当初に奈良の不調で、代わりになるCBが結局車屋となったことも大きな課題だろう。

個人の評価

○:大きな収穫は当然ルーキーの守田。前評判は高かったが、想像以上のクレバーさ、強さ、柔軟性、技術を見せて、既に欠かせない戦力となった。結果的にネットを追い出してしまったのは痛し痒しであり、まだまだプレーの判断に危ういところはあるが、伸び代を考えれば後半戦も楽しみな存在。また前半戦の最後に存在感を見せたラルフ鈴木にも期待は高まる。
×:一方で期待を裏切ったのは大久保嘉人、知念、赤崎の攻撃陣。特に1年の出戻りで当然即戦力の憲剛のバックアップとして期待された大久保は、前半の過密日程のキーマンとして睨んでいただけに、内容にも数字にもガッカリだった。自身の衰えもあるが、トップ下に入ったときの周りを動かしてゴールに結びつける戦術眼、またフリーマンとしてスペースを創出、埋める動きが全く噛みあわなかった。今となっては「何処でも出来る、がタスクは明確にしないと輝けないタイプ」だったのかなという想いもあり、キャリアも晩年に差し掛かった大久保には重すぎたのかもしれないが。知念は飛躍の年となるべき2年目にチャンスを多くもらいながらも、自分の強さの出し方を間違え続けてしまった。判断の問題なので、シーズン中にどこかで殻を破って欲しいものだが。赤崎はスタイルに親和性あると思われたが、意外に苦しんでいる。また先にも触れたが、エウソン、谷口、奈良、車屋以外のDFは及第点に及ばず。奈良についてもムラはなくしてもらいたい。

中断期間における補強

概要

三笘、旗手の2020年加入が発表されたが、即戦力の加入はなし。出番を失った大久保とネットが移籍。余剰戦力の整理と未来への投資に終始した。

OUT

大久保の前半戦の評価は前述通り。年齢面を考えれば本人の決断は理解できるし、クラブとしても前線には他にチャンスを与えるべき選手は多く、これ以上お互い拗れる前に、笑顔で別れるという判断は納得のいくものである。ネットについてはレギュラーに定着してからもメンタル面の不安定さはウィークポイントで、本人の成長のためにも若手の突き上げは必須と考えていたが、実際に突き上げられたら、あっさりと監督への反逆を起こして、事実上の戦力外となってしまった。それがなくとも守田の成長を考えても今年までかなという雰囲気もあっただけに移籍金をもらえるタイミングの移籍容認はクラブとしてはプロフェッショナルな判断で責められるものではない。去年のタイトル獲得の立役者で、愛すべきキャラクター。失ったものは大きいが、今後包囲網が高まる中で、リーグの強豪として成長していくためには、ボランチの出来にムラがあるのは大問題であるし、高いレベルでの競争は不可欠。本人がそのような態度・判断をするのであれば、クラブとしては慰留せずに前に進むしかない。古巣相手にはお手柔らかに頼みたいが。

IN

即戦力の補強がないことに一部不満の声も耳にしたが、元々ACLを前提とした陣容であり、余剰戦力の整理で終わりにするのも妥当と見る。近い将来の三好・板倉の復帰を見据えても、ここで慌てて補強をする必要は無い。本来であれば風間監督の退任でサイクルが終わり、今は世代交代を進める時期。況や去年タイトルを獲れたことで短期の結果を追い求める状況ではないはずで、憲剛アフター、小林悠アフターを考えると、2年後3年後に向けては、若手の成長を促すためにも、今は我慢の時である。ただ不安がないわけではない。1つはSB。ファーストチョイスとしては、右はエウソン、左は車屋で問題ないものの、2番手となると心許ない状況。右の武岡は稼動面、攻撃面で不安が残るし、左のノボリも稼動面は微妙。今後も高卒2年目のタビナスが今年ベンチ入りできないようでは補強の必要性は出てくるであろう。空いたブラジル人枠の第一候補である。2つ目はポスト大島僚太。今のところ海外移籍について具体的な動きはないが、次回のW杯を見据えると今シーズン後、もしくは来シーズン夏の移籍は十分ありうる。憲剛に頼るわけにも行かず、こちらも高卒2年目の田中碧次第か。まあ個人的にはそうなったら、守田か板倉アンカーにするしかない気がするけど。

後半戦の展望

課題と上積み

第1にセットプレーの失点を減らすこと。こちらは各個人の細かい頑張りと、鬼木監督、二階堂コーチに期待するしかない。
第2に求められるのは、攻撃のバージョンアップ。ここでのキーマンは知念、齋藤学、赤崎、長谷川あたりとなってくるだろう。フロンターレの基本戦術であり培ってきた止める蹴る、フリーの定義の共通認識を持つことで量的優位と技術による質的優位を磨くこと。加えて、バージョンアップにより高さやドリブル、そしてスペースを意識することで、プラスアルファの質的優位と位置的優位を得ること。双方において、前述の4人の出来が後半戦の勝ち点を左右することになると予想する。上記2点の上積みに成功すれば、どれか1つのタイトルを獲得することは可能であるように思える。

リスク

替えの効かないDF陣とボランチ。先日の天皇杯を見ていても、正直なところBチームの伸び代を期待するのは難しい部分であるように見受けられる。後ろの6人のターンオーバーを最低限に怪我無くシーズンを乗り切れるか。ここに問題が生じると中位以下に終わってしまう可能性も否定できない。ただそうなったとしても今年の過ごし方について、無闇にフロントや現場を叩くのは間違いだろう。もちろん大久保加入の見込み違いなど、問題点は1つ1つ潰す必要はあるし、場合によっては破綻した部分については移籍金払ってでも即戦力の補強を行う、来季の鬼木監督に求めることを再定義する必要は出てくるだろう。しかし5年10年のスパンで見るならば、2020年くらいまでは世代交代を推し進めるタイミングである。その点について留意しながら、後半戦の躍進に期待したい。

2017-2018POG結果発表

ダービーも終了し、2017−2018シーズンのBS-POGも終了いたしました。もう皆様ご存じでしょうが結果発表です。

1部

優勝 @yuta0210
2位  @ikur
3位  @americanbosss

というわけで2009−2010シーズン以来の主催者優勝です。わーい。何気に二部制になってからは初の優勝でした。ドラフト上位が走らずに速攻系のつもりのケイアイノーテック&宗教枠ジェネラーレウーノでの賞金稼ぎは若干複雑な想いはありますが、今年は評判馬が軒並み沈没してるから仕方ない仕方ない……。2位は@ikur氏。ステルヴィオが活躍。2位という成績もさることながら、これで1部残留は6年連続。さすがと言うしかないですね。3位はジャンダルムを指名した@americanbosss氏。こちらも5年連続の1部残留と安定感が光りました。

2部

優勝 @kokuo_
2位  @ryz
3位  @j_relaunch

2部の優勝は@kokuo_氏。主な指名馬はステルヴィオ。1年での1部返り咲きです。

総括

今年は前評判の高かった馬が軒並み走らず、情報の少なかった個人馬主やノーマーク気味の馬が走る展開。ダービー馬の指名は1部2部共にありませんでした。その中でいかに勝ち上がって2勝目を挙げられたかが勝負の分かれ目になった気がします。なお2018−2019シーズンも全参加者に参加表明をいただきました。皆様ご参加ありがとうございます。なお入れ替え戦は1部6位の@urisan_uma氏が9985P。2部5位の@shaがow_rockin7氏は10940Pのため、@shadow_rockin7氏の昇格となりました。以下来年のグループです。

1部

@yuta0210
@ikur
@americanbosss
@kohi_k2
@airedale
@kokuo_
@ryz
@j_relaunch
@chabata_k
@shadow_rockin7

2部

@urisan_uma
@samdare0
@maybaelectric
@black_altair
@gakujin
@karasi_gj
@sweep611
@horsaholics
@maquereau69
@aeolic_guardian

では皆様ドラフトよろしくお願いします。

【第85回東京優駿回顧】過去と自分を乗り越えて、平成最後に新たなダービージョッキーが生まれる

チャンスを掴むためには踏み出さなければならない一歩がある。しかしその一歩が原因で全てが壊れてしまったら、どれだけの人がもう一度同じ場面でその一歩を踏み出せるのだろうか?

1998年。武豊のダービー初制覇で沸く東京競馬場福永祐一は全てを最初の一歩で壊してしまった。あれから20年。恵まれた環境を享受しながら、何度となく目を覆いたくなるような騎乗で周りを、競馬ファンを落胆させてきた福永祐一は、平成最後のダービーで全てを乗り越えてダービージョッキーの称号を手に入れた。

数字だけを見れば「一流騎手」と呼んで何の差し支えもない実績を持つ福永祐一が持つイメージはやはり「勝負弱い」だったのではなかろうか。自分の乗る馬が実力最上位を前提とした事前想定のレースパターン、そこから逸脱したときに見られる脆さは、ギャンブルの参加者としては、あまりに頼りなく、見てる人に大きなストレスを感じさせてきた。その結果逃したタイトルは数知れず。ダービーだけでもワールドエースエピファネイア。直近ではビッグアーサーの記憶も新しい。

2018年のダービーデーの府中は好位から脚を使い切れなければ勝てる見込みのない高速馬場。いつもの福永祐一だったら、直線の末脚に強みを持つワグネリアンを外枠から好位つけることは出来なかったのではないか。しかしスタートして最初の50m。そこには悪夢を振り払って、一歩を踏み出す福永祐一の姿があった。思わず「前に行くんだ」と呟いた目の前で2コーナーを過ぎる18頭。皐月賞エポカドーロが逃げて、断然の一番人気ダノンプレミアムが好位の内に控える展開。しかしペースはそれほど速くならない。淡々とした流れで直線に向かうと人気薄の皐月賞馬が前に出る。ラチ沿いでダノンプレミアムはもがいている。あわやサニーブライアンの再現か、と思わせた次の瞬間、外から叩き出されて伸びてきたのはワグネリアン。一歩、また一歩とゴールに近づくその姿は、これまでとは違う攻めに攻めた結果の、勝つための騎乗であることを伝えてくる。後続の追撃も凌ぎきって一番最初にゴール板を駆け抜ける姿は、確かに過去の自分を、そして限界を越えたモノだけに与えられる栄光の瞬間であった。

勝ったワグネリアンは母母ブロードアピール、母ミスアンコール、母父キングカメハメハ、父ディープインパクトの金子馬の結晶。競馬がブラッドスポーツと呼ばれることを見事に表したというべきか、一人ダビスタここに極まれりというべきか。早い段階から高い完成度を見せていただけに、今後の成長度合いは未知数ではあるものの、馬体というかサイズからみれば男馬には珍しいディープインパクトらしいディープインパクト。未だ絞れていない後継馬争いに参戦できるか。最近のダービー馬のトレンド通りにベストは2000mであるように思える。2着のエポカドーロも距離は長いように思えたが、前評判を覆す好走。直前に調教を手控えた理由が気性面だとしたら、いつキレないかが心配にはなるが、こちらも2000m路線でワグネリアンとの再戦が楽しみになりそう。3着コズミックフォースはプリンシパルSからの好走だから人気薄も仕方がない。前々の競馬が功を奏した形だが、血統的には奥手でこちらが一番上昇が見込めるのかも。4着エタリオウは相手なりに走れるタイプ。しばらくは2着3着狙いで追い掛けたい。5着ブラストワンピースは結果的にはサンデーの血が遠すぎたか。6着ダノンプレミアムは馬体は仕上がるも気性面でダービーを勝つ仕上げには持って行けなかったイメージ。距離もいっぱいいっぱいだったか。仕切り直しての秋に期待。しかし勝ちタイム2分23秒6は馬場を考えたら少し物足りないというのが正直なところ。どちらかというと秋は別路線、掲示板を外した馬から主役が出てくるのかもしれない。その点◎ジェネラーレウーノは大敗も菊花賞向きの馬がいない今日のメンバーなら秋にもう一度狙いたい。

何かしらの不安を抱えた馬が多く、どのような競馬になるか今ひとつイメージがわかなかった今年のダービーだが、終わってみれば過去と自分を乗り越えたベテランジョッキーの戴冠という競馬の醍醐味を堪能できるレースとなった。日頃から文句をつけたくなる騎乗ばかりで、冷めた見方しかできなくなっていたのが福永祐一という騎手だったが、今日のような強気強気のレースで悲願を達成されてしまうと、その騎手人生と競馬歴がほぼ重なってしまう自分も目頭が熱くなってしまった。そう福永祐一もベテランなんだよなあ。これを契機に本物の一流騎手への道を歩むことに期待したい。やはりダービーは、競馬は面白い。改めてその想いを強くさせてくれた平成最後のダービーも終わった。明日からは2019年ダービーへの一歩が始まる。