BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

フロンターレ勝手に補強診断(2019−2020)

昨年の振り返り

成績から振り返るとリーグ4位、ルヴァンカップ制覇、ACL天皇杯はあっさりと敗退。前年の補強診断を95点と判断していたほどの期待値から考えると、最低限を何とかクリアといった結果に終わった。内容を考えるとサイクルの終わり、全てが中途半端という言葉が浮かんでくるシーズンであったように思える。以下その辺を。

良かったこと

  • これまで何度も辛酸を嘗める他カップ戦でタイトルを獲得したこと。試合自体のレベルは微妙だったもののエンタメ性は満点以上。このような試合を見るためにフロンターレを応援していたんだと思わせてくれたことはサポーター冥利に尽きる。
  • 若手の出場機会がある程度確保されて、新戦力が台頭してきたこと。特に少し前までは憲剛抜きでは試合にならない・得点が取れないと言われていたトップ下とボランチに脇坂、田中碧が台頭してきたことはこれまたユースから追い掛けているサポーターの胸を熱くさせた。

悪かったこと

  • 巨大戦力の運用に失敗して、新戦力の融合が進まなかったこと。これはフロント・監督の経験不足に尽きる。きっかけは家長・大島・憲剛の怪我で勝ち点を失い続けたことではあろうが、過去2年の成功体験に縛られた形での結果優先となったことが、融合・成長を進められなかった最大の要因であろう。ただ前線とSBはダメだったが、ジェジエウと山村がフィットしたのは評価したい。一昔前までCBは全然いなかったからね……。
  • 上記に関わることであるが、2016年から続いたサイクルが終わりに近づいてきたのは想定されていたにもかかわらず、加速度的に進化するリーグの潮流に乗れずに、挑戦する新しい姿を見せられなかったのは今季に向けた大きな不安要素としてあげざるを得ない。

今年の移籍環境

  • 2016年からチームを支えたメンバーの高年齢化と稼働率の低下。加えて3年連続のタイトル獲得で、モチベーション的に達成感を持った選手が抜けることが想定された
  • 資金もコネもあるマリノスヴィッセルなどが、ポジショナルプレーに挙げられるような欧州型の最新戦術を導入し、魅力的なサッカーを展開。「リーグ随一の面白くて攻撃的なサッカー」という看板はさび付いてきていると思わせる状況
  • そうは言っても、一昔前に比べると新卒へのアピールは環境面、実績面含めて引き続きアドバンテージを持つ。更にユースの黄金世代が収穫期を迎えた。

退団・レンタル選手

  • タビナス ジェファーソン:昨季は十分な実績を積めたとは言い難い状況だったが、なんとガンバに期限付き。環境は整ったので大化けを期待。
  • 鈴木 雄斗:2列目としては技術不足、SBとしても決め手にかけて、フィジカル的な強さ以外のプラスαを出せなかった。松本なら経験生かせそう。
  • カイオ セザール:長崎では元気にやっていたが、如何せんボランチは田中碧の成長に加えて、原田も控えているので、難しい。
  • 奈良 竜樹:本当に感謝しかない。昨シーズンでいえば中盤を飛ばす縦パスに新境地を見せかけたところで怪我で離脱。その間にジェジエウと山村が完璧にフィットしてしまったのだから、巡り合わせが悪かったというか……。
  • 阿部 浩之:3年連続でタイトルを獲れた最大の貢献者なのは間違いなく。非常に痛い流出。一方で年末のファイフロでは「もうあまりうるさく言わなくても良いチームになった」的なことを発言していたので、本人の中では一区切りついてしまったのは想像できるだけに、仕方のない流出。これまでのあべちゃんが実現してきたことを、残ったメンバーでもやりきることが最大の恩返しだろうし、チームというのはそうでなくてはならない。まあ稼働率も低下しつつあるところだったし、幸せなタイミングでの別れとも言えるかもしれない。
  • マギーニョ:今年のフロント・監督の迷いをもろに受けてしまった印象で申し訳ないシーズンになってしまった。ルヴァンを最後勝ち切れたのはマギーニョの使い方をチームがやっと理解できてきた一つのきっかけにはなりそうだったのだが。とはいえ、ポジショニング面では苦労しており、なかなか改善も見受けられなかったので、横浜FCで一旗あげてくれれば嬉しい。日本で成功して欲しいよね。
  • ポープ ウィリアム:大分では高木の壁を破れず。高木凄かったからね……。
  • 馬渡 和彰:ハマりかけたところで離脱を繰り返して、フィットしないままで一年間が終わってしまった。今年の上積みはあったと思うが、本人が上昇志向強いし、我慢できなかったかなあ。
  • 赤﨑 秀平:名古屋で重宝されてたのに無念。流浪の民と化している。移籍コメント見るとFWらしいエゴが感じられるが、ここまではそれがあまり良い方向には向いてないのかなあ。
  • 知念 慶:2019年は勝負のシーズンだったのは端から見てても明らかで、前半戦のチャンスを体調不良をきっかけに掴みきれなかったのが本当に残念。使わない監督批判も見受けられたが、どちらかというと掴みかけたチャンスを逃してしまったシーズンというのが個人的な評価。大卒4年目となる今年は絶対にフル稼働しないと、キャリアが終わってしまうシーズンなので、レンタル移籍は当然の選択。2年くらいフル稼働して、自信を付けてから戻ってきて欲しい。
  • 新井 章太:このタイミングで……という驚きと悲しみはあるが、プロ生活を2ndキーパーで終わらせるわけにはいけないポテンシャルと実績を持つ選手なのだから、誰が責められようか。今年のルヴァンカップだけでなく、3年連続タイトルを獲り続けたチームを精神面から支えた一人だけに、あまりにも痛い流出だが、あべちゃん同様残った選手でやるしかない。

新加入選手

  • 山根 視来:去年エウソンが抜けたタイミングでも補強の候補で噂された選手。ドリブルと縦パスと得点力に定評があるだけに期待したい。湘南でできることが川崎でできるわけではないのが難しいけど。
  • 丹野 研太:実績のあるキーパーの獲得は必須だっただけに、ソンリョンを脅かす活躍に期待。
  • 神谷 凱士:左足がヤバイらしいという噂。名古屋方面の人達が惜しんでいたので、止める蹴るは良さそう。
  • イサカ ゼイン:右SB要員じゃないかなーとは思っていたが、DF登録であることを新体制発表会で明言された。1年目から試合に絡んで欲しい。
  • 旗手 怜央:言わずと知れたストライカー。不安は1トップが飽和気味なことだけ。
  • 三笘 薫:個で剥がせる選手が2列目には必要とされているだけに待望の入団。海外志向強そうだけど、2年間くらいプレーして欲しいな……。
  • 宮城 天:入団即レンタル。前は飽和してるので妥当でしょう。
  • 遠野 大弥:こちらも入団即レンタル。妥当。

2020年の目標

  • リーグタイトルの奪還。新体制発表会ではチャレンジ目標的に「複数タイトル」という言葉が上がっていたが、一方で「リーグを最優先」という発言もあり、現実的な目標はこちらであろう。
  • リーグの進化に追従できる新戦術の導入。新体制発表会では「継続」とは発言していたものの、「去年は色んなコトが中途半端にになって導入できなかった」という意味合いの言葉も出ていたことから、監督選手ともにコアメンバーは継続しつつも、その中では新しい戦術に取り組むということは必須要件となっていることだろう。
  • 世代交代。これはもう言わずもがな。戦術面のアップデートも含めて、もう2017年の最強布陣・戦術は組めないのである。

勝手に採点

上記の目標を仮置きした上で、今年の補強を3つのポイントで考えてみたい。

  • 1つ目は攻撃陣の適正化である。去年は1,2列目があまりに充実していたが故に、攻撃陣のコンビネーションが馴染まないまま終わってしまった。世の中の風潮としては「その場その場の発想やイマジネーションでサッカーをする時代は終わった。ポジショナルプレーを中心に再現性のある戦術の導入こそが肝要」という状況ではあるが、それをそのまま鵜呑みにするのはどうかなというところがある。まず1つはフロンターレは現在、個人戦術によって差異化されてきており、その長所は未だ失われていないと考えていること。もちろん去年「止める蹴るが甘くなっている」面は見受けられたのは事実ではあるが、個人的には迷いながらプレーしていることで「相手も仲間も見ることができなくなっていた」ことが最大の要因に思える。去年のメンバーを中心に、融合を深めることである程度解決される部分はあるのではないか。2つめは「ポジショナルプレーを軸とする戦術による再現性」が有用に働くのは「ペナへの侵入手段」と「ネガティブトラジションにおける即時奪回」における優位性であり、結局最後に点を獲るという部分においては、今後も個人戦術とグループ戦術がモノを言うのは変わらないのではないかと考えていること。点を獲りきるということにおいては、やはり攻撃陣の融合とコンビネーションの充実は必要な要素であろうと考える。今シーズンにおいては、阿部の移籍、憲剛の怪我は苦しいモノの、去年中途半端で終わってしまったダミアンを中心とした攻撃陣の活性化は、メンバーが削られているからこそ向上していくのではないかと考える。そういう意味で知念、阿部、宮城、遠野を移籍させて、チームを知っている大卒と、去年のメンバーでスカッドを組むというのは評価したい。
  • 2つ目は右サイドバック。これはもう去年どう見ても失敗。完全に失敗。結果として、総入れ替えとしたことは良くはないことだが、失敗したことを認めているという点で消極的にではあるが評価する。
  • 最後3つ目はコーチングスタッフの補強。これに関しては正直言って一番期待していたのだが、現時点では未知数と言わざるを得ない。鬼木監督続投自体は個人的には賛成。3年連続でタイトルを獲得した監督を斬るというのは10年20年先を考えていく上で良策とは思えないし、鬼木監督もまだまだ成長できると信じている。一方でそれを内部だけで組閣して求めるのは難しい。外部の血を定期的に入れて、違う観点でのチーム作りをしていくことで鬼木監督の成長を促していくべきだと考えていたのだが、今求められる最先端のリーグの潮流を取り入れられるスタッフで固められたかというと、実績的は判断できない。コーチングスタッフの入れ替えがあったこと自体は評価したいが、とにかく未知数過ぎるというのが正直な感想。

以上をまとめて、点を付けるとすると今年の補強は65点。少なくとも最低限やるべきことは手を打っているようには見える。選手の構成はポジション的にも年齢的に否定するものはない。ただし多分に前提が「去年やろうとしてたことが中途半端になっちゃったので、今年はそれをしっかりやればまだまだ上積みはあるよ」というところに寄っているので、特にコーチングスタッフについては、明確な次への変化が伝わってこずに一言で言えば未知数過ぎて不安である。もし大きな変化を望むのであればGKも替えるだろうし。まあ上振れする可能性は十分にある布陣にはなっていると思うので、まずはキャンプ、春先を通じて、どのようなサッカーをするのかを注目していきたいところではある。

5回目の挑戦にして叶ったルヴァンカップ制覇

安堵感と疲労感。ジェットコースターのような試合展開の末に、新井がウイニングボールを掴んでピッチを駆け出したその瞬間。押し寄せてきた感情はリーグ初制覇とも、負けて決まったリーグ連覇ともまた違った複雑なカタルシスであった。

思えばフロンターレを応援し始めたトリガーは2007年のナビスコカップ決勝であった。あのとき「へー結構強いんだフロンターレ。面白いし、タイトル獲れそうじゃん?」から始まったのサポーター生活。ジュニーニョの決定機も寺田周平のヘディングもすぐにリベンジの機会があるものと軽く見ていた。まさかこのJリーグカップがとんでもない重力となって、自分を縛り付けることとなるとは夢にも思わなかったのである。

2009年。川崎有利の下馬評。直前の7-0に加えて、「悪いけれど石川抜きなら」などと浮き足だっていた自分を打ち砕いたのは、米本拓司のスーパーミドル。美しいまでの川島永嗣の飛翔も空しく突き刺さったゴールは抜けないトゲとなって、シルバーコレクターという有難くない称号と共に以後のタイトルのかかる試合にはつきまとうこととなった。




ちなみに福原遥さんは21歳になられたそうです。

2017年。天皇杯の悲劇からサイクルの終わりを迎え、我慢の年と考えていた鬼木監督1年目に手が掛かったルヴァンカップ。相手が鹿島じゃなければ、お互い初タイトルを争うならとイレこみ気味に足を運んだ埼玉スタジアム2002。ここで勝たなければ本当に憲剛にとってはラストチャンス。主軸も世代交代した今のチームなら違う結果が出るはずと祈って信じて迎えたキックオフから47秒。空振るエドゥ、歓喜に包まれるセレッソイレヴン。目の前にの悪夢のような光景は間違いなく現実で、そこから先の試合展開も全て既視感のある世界であった。




そして迎えた2019年。2年前の11月には想像していなかったリーグ連覇を成し遂げるも厳しいマークと研究、他チームの進化に押されて、煮え切らない成績で迎えたクラブとしては5回目。個人的には4回目の決勝。それでもタイトル経験とカップ戦準優勝の慣れというものは恐ろしいモノで、過去2回とは違って悲壮感はなかった。ただただ獲れればいいな。獲れなかったらまあ仕方ない。それでも普通に戦えれば何とかなるんじゃないか。まあ序盤で0-1までは想定内。とりあえず1点取りたいな。そんな気持ちで迎えたキックオフ。


10分失点(0-1)
45+3分同点(1-1)

88分勝ち越し(2-1)
90+3分同点(2-2)
99分失点(2-3)
記録なし
109分同点(3-3)
札幌6本目PK勝利

ここまで経験しないと優勝できなかったルヴァンカップ。それでもこの刻をもって、これまで何度もフラッシュバックした光景は全てチャラとなり、表彰式をボンヤリと眺めながら、フロンターレサポーターとして残されていた最後の宿題を終えたという安堵感に包まれているのを感じられた。これはもう「悲願のリーグ優勝」とも勝るとも劣らない静かだけれどとてつもない感情の波であった。兎にも角にもシルバーコレクターという称号を返上し、リーグタイトルもカップタイトルも獲ったフロンターレ。全てのトラウマを解消して、次の世代、次のサイクルのことを考えられると思うと、まさに「第一部完!」という感想。ステイゴールドで言うならドバイシーマクラシックがリーグ制覇で、香港ヴァーズルヴァンカップ。こんなに綺麗な第一部を経験できるクラブなんてそうはないわけで、ここからしばらくは何があっても仕方ないかなという悟りの境地に近い心境でクラブを応援することになりそうである。

最後に本日報道のあった鬼木監督の続投について。まあTwitterに書いたとおりなのだが、「今年の鬼木監督が物足りない。来季このままでは他チームに置いていかれて、下降線を下るのではないかという不安がある」というのは同意。しかし3年連続タイトルを獲得し、選手からの信頼も厚い監督を「将来が不安だから」だけの理由で継続しないというのは、将来に禍根を残す。「勝つことがファンサービスでありアイデンティティ」というクラブであれば、そのような判断もありえるかもしれないが、フロンターレは「楽しくて攻撃的で地域で愛されること」がアイデンティティであり、「強くあること」「タイトルを獲ること」は手段に過ぎない。もちろん監督としての評価はピッチ上の結果で判断されるべきで、レジェンドだから何でも許されるわけではない。しかし「ルヴァンカップ制覇」というフロンターレの物語を完結させた鬼木監督は今年もサポーターに十分な喜びを与えてくれた。今の時点で監督の去就にあーだこーだ言うのはあまりに稚拙な話であり、それに納得がいかないなら、そのような論理が通用するクラブを応援するべきであろう。今フロントに望むべきは鬼木監督を続投させるにあたって、十分に今年の過程・内容を分析し、彼をバックアップ、相談役となれるコーチングスタッフの補強と、監督では判断できない将来的な観点に立った編成の見直しであろうと考える。

それにしても獲れてホントに良かったですわ……。

ディープインパクト死去、そして次の時代について

関東の梅雨明けが宣言され、猛暑が始まった真夏の昼。ディープインパクト死去のニュースが競馬界に駆け巡った。競走成績14戦12勝。主な勝ち鞍は牡馬三冠、天皇賞春、有馬記念ジャパンカップ種牡馬入りしてからも2018年まで7年連続リーディング。三冠牝馬ジェンティルドンナを筆頭に毎世代G1馬は4,5頭出し続け、海外でもクラシックを制覇とまさに日本近代競馬の結晶としての才能を遺憾なく発揮した馬生であった。ハイセイコーオグリキャップと並ぶ社会現象を生み出した競馬界の英雄(今となってはこの呼称もすっかり馴染んだように思う)であり、個人的にもデビューから引退までを初めて現地で追うことができた牡馬クラシック三冠馬。競馬史における不世出の名馬であり、思い入れのある1頭だけに、ディープインパクトの死というニュースは自分の競馬史に1つの区切りがつく出来事であるように思える。

改めて思い出を振り返るならば、現役時代については、

  • 日本競馬における最強を示した天皇賞
  • 本物だと認めて「ファン」になった皐月賞

というのがベスト3ということになるだろうか。もちろん凱旋門賞のゲート入りの瞬間、日本馬の勝利が目の前で来ているという高揚感も忘れられない一瞬であった。また日本ウマ学会で走りの研究を聞いたのも懐かしく思い出される。

yuta0210.hatenablog.com
yuta0210.hatenablog.com
yuta0210.hatenablog.com

種牡馬入りしてからは毎年一口カタログを羨望の眼差しで眺め、POGシーズンはディープインパクト産駒の取捨選択から始まるのが恒例であった。何度か社台スタリオンステーションで見学した姿も忘れられない。キングカメハメハステイゴールドがチャンピオン級の牡馬を輩出しているとはいえ、この15年間はディープインパクトを中心に日本競馬は回り続けていたというのは、紛れもない事実であったであろう。

一方でこのタイミングの17歳の死が「突然」のものであったかというと、そういうわけでもないのも事実。スーパーサイアーだった父サンデーサイレンスが死亡した16歳。毎年数多くの産駒を残しつつも、ついにディープインパクト自身も今年の春の種付けは中止していた背景もあり、ポストディープインパクト時代が目の前に迫っていることは、競馬ファンは意識していなかったといえば嘘になるだろう。そして「ディープインパクトの後継争いは本命不在」であることは避けて通れない観点である。これまでのディープインパクト産駒の立ち位置はなかなかに難しい。

  • 牡馬におけるチャンピオン級の不在

上記のような状況では後継として突き抜けるのがなかなかに難しいのは想像に難くない。そしてディープインパクトが舞台を降りたとはいえ「同系統のチャンピオン、キタサンブラック」「既に圧倒的な結果を出しつつある非SSのロードカナロア」「ウインドインハーヘアを持つキンカメ産駒のレイデオロ」などライバルは枚挙に暇がない日本競馬において、向こう10年のリーディング争いも正直ディープインパクト産駒は不利と言わざるを得ないであろう。ブルードメアサイアーとしても勢いの出ないディープインパクトの血が改めて脚光を浴びるのはポストディープインパクトの更にその次の時代になるのかもしれないなどとも思う。

ただ忘れてはならないのはディープインパクトもまたサンデーサイレンスの亡くなる前年に生まれた馬であり、またサンデーサイレンスとの争いにおいては同様の環境の中で、卓越した種牡馬成績を残したということである。誰もが期待するチャンピオン級の牡馬の輩出、更に言えば日本競馬界の悲願となってしまった凱旋門賞制覇をディープインパクト産駒が成し遂げる可能性は十分にまだ残っている。今はただディープインパクトへの感謝を、これからは残された産駒への期待を膨らませて、競馬を楽しんでいきたいものである。

などとディープインパクト主体で書くとなるのだけど、個人的には種牡馬戦国時代の方が、一口もお値段が目に優しくなりそうだし、POGも選び甲斐がありそうで楽しくなるのかなーなんて思ったりもする。ディープインパクトも17歳は若いとは言え、もう十分に産駒を残してるしね。どっちかというとディープインパクト牝馬を踏み台にして、SSの3×4を持ったモーリス産駒が日本競馬を席巻する方を期待したい。あとはもうグラスワンダーもいつもモリモリ草食べてる見学情報ばかり聞いてるとはいえ、かなりの年なので、もう一回くらい会いに行きたいなー。

あと感想を書き終えて、今となって感じるのはディープインパクトほどの名馬が現役生活を全うし、種牡馬としても十分な産駒と戦績を残せたことへの安堵感の方が大きいということかな。競馬を始めてすぐにナリタブライアンは2世代しか産駒を残せずに逝ってしまったニュースを聞き、サイレンススズカとの突然の別れに遭遇してしまった。それだけにグラスワンダーが今でも草を食べてて、後継種牡馬に恵まれて、ディープインパクトがスーパーサイアーとなったことは、競馬を始めた20年前から考えると、夢のような話ではある。

「天気の子」を見たよ

75点くらいの気持ちで見に行ったら85点。もう新海誠は巨匠です。以下ネタバレ含む感想。


yuta0210.hatenablog.com
yuta0210.hatenablog.com



前作の想定以上の素晴らしさと、公開直前に起きた悲劇的なニュース。「今の気分」を切り取った映画を見るには、ハードルの上がった状況ではあったが、それでもなお本作は今見るべき作品ではあったし、恐らく30年後に「あの頃の時代と東京」を感じるためにもう一度見たくなるであろう作品であった。もう「君の名は。」はフロックではない。今作においても新海誠は「自分の描きたい欲望と大衆エンタメとしての完成度」を見事に調和してみせた。間違いなく巨匠の道を歩み始めてるなと言うことを知らしめる作品だったなというのが正直な感想。

  • えげつないほどの描写、シナリオ、リズム、伏線の張り方、キャラ造形は前作同様安定。むしろ安定しすぎて、iPhoneのアップデートかというくらい。「君の名は。」の次回作としては完璧と言ってよいと感じたが、次回作は捻りに行って欲しいなという想いも。次はiPhone買いに行ったら、HomePod買わされてたくらいでもいいぞ。
  • とはいえ、前作では「新海誠総集編!」でもあったわけで。今作でも核になる「描きたいこと」をブレずに違う味付けと仕上げで作り上げたのだから、純粋に凄いなと。「唯一無二の女の子といつか出会える妄想は忘れずに、それでも大人になりたいよね!」というアラフォー間近のセカイ系を親しんだオタクはチョロいので肯定しまくりです。やっぱさー、「ちゃんとした大人」が出てくる作品じゃないともう楽しめないのよ。ねえ細田守さん?
  • 一般向けという目線ではボーイミーツガールものとしてはより王道に寄せた作品ではあるが、セカイ系としての純度は結末も含めて前作より上がった印象。それでもセカイからの接続が抑制的であり、それでいてどこまで真っ直ぐな少年少女を描くところは「真面目な時代」を切り取っているということで、ちゃんと進化してるんだなと感じさせられた。
  • とにかく前作を見たどの層に対してもスパイスを効かせながら、満足させる作品に仕上げてきたのだから恐れ入ったというしかない。「君の名は。」の衝撃と比べると秀作感はあるが、なんというか資金力に余裕のあるビッグクラブのフロントが優秀だったら、これくらい強くなっちゃうよねみたいな感想。サービスシーンもこなれてるし、スポンサーも「今」を切り取る有効なツールにしちゃうんだから、ホント巨匠感あるよね。

地元の親父のフランス料理店が、銀座に移転したけど、ちゃんとあの頃の味と気持ちも忘れずに、それでいて銀座で食べるコース料理を出してきたなみたいな「天気の子」。ドラクエ3のあとにドラクエ4が出てきたみたいな感じなので、次は唐突にドラクエ9とか出して欲しいです。まあでもみんな見に行って損は無いと思いますよ。

2019-2020POGのお知らせ

今年も例年通りの開催です。成績リンクが明確に残ってる時代から数えて、ついに10年目です。

参加募集

まずは前年度参加者の参加意思を確認します。Twitterにてご連絡ください。5/28までに連絡がない場合は不参加扱いとなります。その後新規参加者を募集します。

賞金ルールについて

POGスタリオンに準じて、海外成績は算入されません。

1部2部の区分けについて

1部の下位7位〜10位は自動降格。2部の1位〜4位は自動昇格。1部の6位、2部の5位はポイントが上位の1名を1部とします。次シーズンに不参加者が出た場合は基本順位を繰り上げて対応する方針ですが、1部10人、2部10人とするために場合によって、昇格者や降格者が増える場合もあります。

ドラフト

1部はリアルタイムドラフトのつもりです。参加できない人は代理を立ててください。2部はリスト提出制です。原紙はこちらから。締め切りは6月1日0時00分です。宛先はbrainsquallあっとgmail.comへ。2部は6月1日19時から、1部は21時半からドラフト(他参加者と同順位競合分のじゃんけん)を行います。実況方法はTwitter以外どうするかは検討中です。2部についてはメールで5回分のじゃんけんを5セット送ってもらってこちらで結果を調べる形です。例:ぐーぱーぱーちょきちょき (これを5セット分送ってください)
じゃんけんに負けた場合はリストの下順位の指名馬が繰り上がります。これを各参加者のの持ち馬が10頭ずつになるまで繰り返します。
注意点1:ドラフトには参加せずにいることは可能ですが出来るだけ参加ください。
注意点2:万が一リストの持ち馬が尽きてしまったときはその場で追加していただくことになります。いない方は後回しにされ、後日指名されていない馬の中から選ぶことになります。
提出リストに鍵かけたい方はどうぞー。

1部

@americanbosss
@kokuo_
@j_relaunch
@ikur
@yuta0210
@airedale
@karasi_gj
@gakujin
@black_altair
@sweep611

2部

@chabata_k
@ryz
@shadow_rockin7
@kohi_k2
@aeolic_guardiana
@niftyheart
@urisan_uma
@samdare0
@maybaelectric
@horsaholics

フロンターレ勝手に補強診断(2018−2019)

昨シーズンの補強診断の答え合わせ

  • 最後にノリで書いた齋藤学がマジで来た。
  • シーズン前に80点という評価はリーグ連覇でカップ戦敗退なら妥当では。
  • 後半戦展望を踏まえると、半分以上は鬼木監督の力で獲ったリーグ連覇と言えるかも。あとは怪我人が少なかったことと守田の成長がヤバかった。
  • 知念はともかく赤崎、長谷川、齋藤学は厳しいシーズンだったねえ。

最新の補強傾向

  • 以前と違って他チームで燻っていた選手ではなかなか主力に入れない。
  • 一方でこれまで通り知名度優先という補強は少ない。
  • 風間監督時代と違って、技術プラスαに何を持つかが重要

今年の移籍環境

  • 連覇という結果を踏まえてモチベーションと忠誠を維持できるか。
  • 他チームの選手から見て魅力は向上。
  • DAZNマネーの本格利用が始まる。
  • ACLもあるため試合数は多い。

退団・レンタル選手

  • GK ポープウィリアム(若手修行枠):試合に出よう。
  • DF 板倉滉(若手修行枠といいつつ海外):代表で逢おうな。
  • DF エドゥアルド(ベンチ外):ポカ癖が治らなかったか。
  • DF 武岡優斗(ベンチ外):復活してくれたが攻撃で魅せられず。
  • DF エウシーニョ(主力):親父が熱中するわけだ。
  • DF タビナスジェファーソン(若手修行枠):試合に出よう。
  • MF 田坂祐介(ベンチ外):もう一花咲かせて、指導者として戻ってきて。
  • MF 三好康児(若手修行枠):必要なのは数字。
  • MF 森谷賢太郎(ベンチ外):フロンターレ歴史に残る良い人。感謝。
  • FW 赤﨑秀平(ベンチ外):期待してたが得点力が。

新加入選手評価

  • GK 藤嶋栄介:いきなり良い人エピソードヤバイ。
  • DF マギーニョ:速そう。
  • DF ジェジエウ:ジェシ感。
  • DF 馬渡和彰:左右できるSB待ってた。
  • MF 山村和也:欲しかった高さと強さ。GM諦めなさすぎ。
  • MF 原田虹輝(新人):目指せ大島僚太
  • FW レアンドロダミアン:DAZNマネーの正しい使い方

強化方針推測

  1. 築き上げたスタイルを更に磨き上げるための競争の促進。つまり昨シーズンベンチに入れなかったメンバーに対する大きな入れ替え。
  2. 「いつも通り」を防ごうとする相手の破壊。昨年度も随所では見えていた高さと強さというオプションの本格導入。
  3. エウシーニョの得点力と脆さからの卒業。

勝手に採点

100点満点で95点。3連覇を担うシーズン、まず評価したいのはエウシーニョを除く主力の引き留めにキッチリ成功したことだろう。このシーズンオフも顕著であったが、移籍金を払ってでも必要な選手を獲得したいという流れはもう止まらない。例えタイトルを獲ったチームといえども、フロントが判断を誤れば、移籍の決断をされてもおかしくないのが、DAZNマネーでゲームチェンジが起きている現在のJリーグである。報道に上がったのは車屋、奈良だけだったが、魅力的なオファーが他にもあったことは想像に難くない。2連覇を果たし、新たなモチベーションを求める選手がいてもおかしくない中での、戦力維持はサポーターが考えるよりも難しかったのではないだろうか。2019年のシーズンを骨格を変えずに挑めることは、フロントの素晴らしい仕事といえよう。

個別の話に入る前に昨シーズンを改めて振り返ってみれば連覇という大きな結果を残した年となった。あれだけシルバーコレクターと揶揄されていたチームが、Jリーグの中では確固たるスタイルと、そのブラッシュアップで他チームにない安定感を手に入れたのには隔世の感がある。ただ全てが順風満帆だったとはいえない。具体的に2018年から持ち越された宿題は大きく2つあると考える。1つ目はここ数年続く前半戦の不安定さ。過密日程というエクスキューズがあるにせよ、既存戦力のエンジンがかかるのも遅かったし、新戦力を組み込むのに苦戦した。2つ目は既に各所で言われていることだがカップ戦での敗退である。相手が「いつも通り」にさせないことに注力してくるような勝負の掛かった試合の進め方には大きな課題が残った。2019年この宿題にどう答えるのか。そしてリスクは何があるのか。ここまでの補強を鑑みて推測したのが上記3つのテーマである。

個別に出入りを見てみるとOUTについては競争の促進という観点から妥当という判断する。チームに色々な立場で貢献があった選手が多いものの、昨シーズンピッチに立つという観点では、競争に勝ててなかった選手の入れ替えが中心。例外となるのは2人。エウシーニョに関しては契約面のもつれもあった&早くから移籍がわかっていただけに仕方がない。板倉の海外移籍には驚かされたが、これはもう応援しましょうという話と考えている。

一方INについては、まず目につくのが高さと強さというオプションの導入として評価できるダミアンと山村だろう。どちらの選手も主力として活躍していた存在。特にダミアンについては、移籍で獲得することの効果が高く、かつ数年間にわたり課題となっていた本格的なCF。DAZNマネーを投入するに相応しい補強と言えよう。競争の促進、そしてエウシーニョの穴をどう強みに変えるかという観点ではジェジエウ、マギーニョ、馬渡を獲得した。もちろんエウシーニョの存在が素晴らしかったため、「同じこと」を期待するのは難しいかもしれない。だが一方で昨シーズンはそのエウシーニョもバランスを重視したプレーが多かったのも事実であり、鬼木カラーを体現したで新たな右サイドバック像を見せてくれることに期待したい。最後にGKについて触れると、確かにこの冬のJリーグと今後を見渡したときに、「ソンリョンの次」に気持ちが向くのは自然。ただフロンターレのこれまでの歴史を考え、そして昨シーズン終盤のソンリョンと新井を見れば、今ここで動くことは長い目で見たときにクラブにダメージを与えてしまうのではないかという気持ちにもなる。今年のパフォーマンスによっては、次への流れが加速する可能性もあるだろうが、今季の正GKはソンリョン、セカンドは新井としながら競争していくというので良いのではなかろうか。

以上、今季の補強を総括すれば「主力の引き留め」 で75点。「各テーマへの対応」でダミアン15点その他で5点の95点としたい。あえて足りない5点については、先のGKの件と、相手を破壊するためのもう一つ考えられるオプション「ドリブルをベースにした1対1で優位性」に関して、昨シーズン結果を残せなかった齋藤学、長谷川頼みになってしまう点で差し引いておく。ただ選手を獲得することだけが補強というわけではない。ここは既存メンバーの奮起に期待した伸びしろとして、シーズン後の結果をもって、やっぱり100点だったねとなることを祈りたい。

以上、勝手に補強診断でした。サプライズ移籍は今年は思いつきません。まあ前半戦次第で中村航輔欲しいけどね……。

2018年フロンターレ、勝手に後半戦展望

前半戦の採点

結果

55点。広島に独走されているとはいえ、リーグ3位につけていることは評価。一方でノルマと思われたACLのグループリーグを突破出来なかったことは明確な失敗。

攻撃面

昨年に比べて得点数が平均2.09→1.47に低下。攻撃回数が変わらないものの、チャンス回数、得点が下がっていることから、見た目の印象通りに効果的な崩しが見られていないことがわかる。リーグ王者となったことで、対策が更に進んだこともあげられるが、1番は知念をトップにした新しい形によって、止める蹴るをベースにした崩しの考え方にブレが生じたことと、知念がそれを上回るメリットを見せられなかったこと、さらに過密日程で修正が効かなかっただろう。一概にCFに高さと強さを求めることは否定しないが、フロンターレの攻撃の真髄であるフリーの定義、止める蹴るが緩くなってしまったのは痛かった。加えて、即戦力として期待された大久保嘉人が過密日程で戦力とならなかったことも大きな誤算だろう。

守備面

失点数は0.94→0.80に上昇も前年9本(28.13%)だったセットプレーからの失点が、既に8本(58.33%)となっているのはいただけない。湿りがちな攻撃陣とはいえ、1点以上は取れてる訳で流れからの失点も多いわけではない。なのに苦しいときにセットプレーで失点しては勝てないのも道理である。開幕当初に奈良の不調で、代わりになるCBが結局車屋となったことも大きな課題だろう。

個人の評価

○:大きな収穫は当然ルーキーの守田。前評判は高かったが、想像以上のクレバーさ、強さ、柔軟性、技術を見せて、既に欠かせない戦力となった。結果的にネットを追い出してしまったのは痛し痒しであり、まだまだプレーの判断に危ういところはあるが、伸び代を考えれば後半戦も楽しみな存在。また前半戦の最後に存在感を見せたラルフ鈴木にも期待は高まる。
×:一方で期待を裏切ったのは大久保嘉人、知念、赤崎の攻撃陣。特に1年の出戻りで当然即戦力の憲剛のバックアップとして期待された大久保は、前半の過密日程のキーマンとして睨んでいただけに、内容にも数字にもガッカリだった。自身の衰えもあるが、トップ下に入ったときの周りを動かしてゴールに結びつける戦術眼、またフリーマンとしてスペースを創出、埋める動きが全く噛みあわなかった。今となっては「何処でも出来る、がタスクは明確にしないと輝けないタイプ」だったのかなという想いもあり、キャリアも晩年に差し掛かった大久保には重すぎたのかもしれないが。知念は飛躍の年となるべき2年目にチャンスを多くもらいながらも、自分の強さの出し方を間違え続けてしまった。判断の問題なので、シーズン中にどこかで殻を破って欲しいものだが。赤崎はスタイルに親和性あると思われたが、意外に苦しんでいる。また先にも触れたが、エウソン、谷口、奈良、車屋以外のDFは及第点に及ばず。奈良についてもムラはなくしてもらいたい。

中断期間における補強

概要

三笘、旗手の2020年加入が発表されたが、即戦力の加入はなし。出番を失った大久保とネットが移籍。余剰戦力の整理と未来への投資に終始した。

OUT

大久保の前半戦の評価は前述通り。年齢面を考えれば本人の決断は理解できるし、クラブとしても前線には他にチャンスを与えるべき選手は多く、これ以上お互い拗れる前に、笑顔で別れるという判断は納得のいくものである。ネットについてはレギュラーに定着してからもメンタル面の不安定さはウィークポイントで、本人の成長のためにも若手の突き上げは必須と考えていたが、実際に突き上げられたら、あっさりと監督への反逆を起こして、事実上の戦力外となってしまった。それがなくとも守田の成長を考えても今年までかなという雰囲気もあっただけに移籍金をもらえるタイミングの移籍容認はクラブとしてはプロフェッショナルな判断で責められるものではない。去年のタイトル獲得の立役者で、愛すべきキャラクター。失ったものは大きいが、今後包囲網が高まる中で、リーグの強豪として成長していくためには、ボランチの出来にムラがあるのは大問題であるし、高いレベルでの競争は不可欠。本人がそのような態度・判断をするのであれば、クラブとしては慰留せずに前に進むしかない。古巣相手にはお手柔らかに頼みたいが。

IN

即戦力の補強がないことに一部不満の声も耳にしたが、元々ACLを前提とした陣容であり、余剰戦力の整理で終わりにするのも妥当と見る。近い将来の三好・板倉の復帰を見据えても、ここで慌てて補強をする必要は無い。本来であれば風間監督の退任でサイクルが終わり、今は世代交代を進める時期。況や去年タイトルを獲れたことで短期の結果を追い求める状況ではないはずで、憲剛アフター、小林悠アフターを考えると、2年後3年後に向けては、若手の成長を促すためにも、今は我慢の時である。ただ不安がないわけではない。1つはSB。ファーストチョイスとしては、右はエウソン、左は車屋で問題ないものの、2番手となると心許ない状況。右の武岡は稼動面、攻撃面で不安が残るし、左のノボリも稼動面は微妙。今後も高卒2年目のタビナスが今年ベンチ入りできないようでは補強の必要性は出てくるであろう。空いたブラジル人枠の第一候補である。2つ目はポスト大島僚太。今のところ海外移籍について具体的な動きはないが、次回のW杯を見据えると今シーズン後、もしくは来シーズン夏の移籍は十分ありうる。憲剛に頼るわけにも行かず、こちらも高卒2年目の田中碧次第か。まあ個人的にはそうなったら、守田か板倉アンカーにするしかない気がするけど。

後半戦の展望

課題と上積み

第1にセットプレーの失点を減らすこと。こちらは各個人の細かい頑張りと、鬼木監督、二階堂コーチに期待するしかない。
第2に求められるのは、攻撃のバージョンアップ。ここでのキーマンは知念、齋藤学、赤崎、長谷川あたりとなってくるだろう。フロンターレの基本戦術であり培ってきた止める蹴る、フリーの定義の共通認識を持つことで量的優位と技術による質的優位を磨くこと。加えて、バージョンアップにより高さやドリブル、そしてスペースを意識することで、プラスアルファの質的優位と位置的優位を得ること。双方において、前述の4人の出来が後半戦の勝ち点を左右することになると予想する。上記2点の上積みに成功すれば、どれか1つのタイトルを獲得することは可能であるように思える。

リスク

替えの効かないDF陣とボランチ。先日の天皇杯を見ていても、正直なところBチームの伸び代を期待するのは難しい部分であるように見受けられる。後ろの6人のターンオーバーを最低限に怪我無くシーズンを乗り切れるか。ここに問題が生じると中位以下に終わってしまう可能性も否定できない。ただそうなったとしても今年の過ごし方について、無闇にフロントや現場を叩くのは間違いだろう。もちろん大久保加入の見込み違いなど、問題点は1つ1つ潰す必要はあるし、場合によっては破綻した部分については移籍金払ってでも即戦力の補強を行う、来季の鬼木監督に求めることを再定義する必要は出てくるだろう。しかし5年10年のスパンで見るならば、2020年くらいまでは世代交代を推し進めるタイミングである。その点について留意しながら、後半戦の躍進に期待したい。