BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

2018-2019POGのお知らせ

だいたい例年通りです。参加希望よろしくお願いします。

参加募集

まずは前年度参加者の参加意思を確認します。Twitterにてご連絡ください。5/27までに連絡がない場合は不参加扱いとなります。その後新規参加者を募集します。

賞金ルールについて

POGスタリオンに準じて、海外成績は算入されません。

1部2部の区分けについて

1部の下位7位〜10位は自動降格。2部の1位〜4位は自動昇格。1部の6位、2部の5位はポイントが上位の1名を1部とします。次シーズンに不参加者が出た場合は基本順位を繰り上げて対応する方針ですが、1部10人、2部10人とするために場合によって、昇格者や降格者が増える場合もあります。

ドラフト

1部はリアルタイムドラフトです。参加できない人は代理を立ててください。2部はリスト提出制です。原紙はこちらから。締め切りは6月2日0時00分(仮)です。宛先はbrainsquallあっとgmail.comへ。2部は6月2日20時から、1部は21時30分からドラフト(他参加者と同順位競合分のじゃんけん)を行います。実況方法はTwitterです。2部についてはメールで5回分のじゃんけんを5セット送ってもらってこちらで結果を調べる形です。例:ぐーぱーぱーちょきちょき (これを5セット分送ってください)
じゃんけんに負けた場合はリストの下順位の指名馬が繰り上がります。これを各参加者のの持ち馬が10頭ずつになるまで繰り返します。
注意点1:ドラフトには参加せずにいることは可能ですが出来るだけ参加ください。
注意点2:万が一リストの持ち馬が尽きてしまったときはその場で追加していただくことになります。いない方は後回しにされ、後日指名されていない馬の中から選ぶことになります。
提出リストに鍵かけたい方はどうぞー。

前回参加者一覧

○@urisan_uma
○@americanbosss
○@airedale
○@ikur
@kohi_k2
○@gakujin
○@samdare0
○@maybaelectric
○@black_altair
○@yuta0210
○@j_relaunch
○@kokuo_
○@shadow_rockin7
○@sweep611
@ryz
○@horsaholics
○@aeolic_guardian
○@karasi_gj
○@chabata_k
@maquereau69

フロンターレ勝手に補強診断(2017-2018)

過去の補強傾向

  • 代表クラスは一点豪華主義で1,2名。
  • J2から2〜4名くらい。新卒多いときは少なめ。
  • 外国人枠はブラジル人3〜4名、アジア枠1名。
  • 去年はJ1から3名、代表クラスは2名
  • 独特のチームスタイルにフィットする選手が必要

今年の移籍環境

  • 現在のスタメンは全員代表クラス。タイトルも獲ったので、まずは引き留めが最優先。
  • DAZN資金を獲得。ただし複数年に渡った配分。
  • 今季もACLとリーグを並行して戦う必要あり。
  • 今年はワールドカップを控えており、代表クラスの選手はまず出場機会を最優先にするため、チャレンジを伴う移籍は消極的と思われる。

退団・レンタル選手評価

  • ハイネル:点が取れない、スタイルフィットしきれず。
  • 狩野:稼働率低く、森谷との序列を覆せなかった。
  • 大塚:デュエルに難あり。鬼木監督の基準を満たせず。
  • 板倉・三好:高卒4年目。スタメン脅かせず。五輪見据えても、成長のために出場機会が必要。
  • 可児:なんでだったんでしょうねえ。
  • 井川:稼働率と年齢を踏まえると仕方のない判断。
  • 森本:チームとしては必要だったが、本人は出場機会を求めて当然。

新加入選手評価

  • 脇坂:二列目トップ下。リンクマンになれそう。ただし大卒の前目の選手は守備に慣れるのに時間かかる印象。
  • 守田:ボランチ、右SB。ある意味今年の目玉。即戦力として期待。
  • 下田:二列目、ボランチ。スタイルは合いそう。左のプレースキッカー
  • 赤崎:安心の筑波ブランド。2年目の悠を思わせるプレーか。成長に期待。
  • 大久保:説明不要。
  • 鈴木:二列目、右WB。普通に考えれば前目だが、手薄な右SB魔改造もありえる?

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想定補強ポイントと現時点の評価

今期の陣容を踏まえた強化方針推測

  1. 補強戦略は第2フェーズ。目玉選手の獲得よりも、現有戦力の底上げを優先としているのではないか?
  2. 昨年の前半戦の苦戦はチームスタイルへのフィットと稼働率と考えているのではないか?
  3. 若手の出場機会を意識的に確保した陣容にしているのではないか?

1について補足すると、2017年はリーグタイトルを獲得。得点失点共にリーグトップクラスだった。すなわちスタメンに明確な弱点は存在せず、付け入る隙は少ない。加えて高齢化も極端に進んではいないし、まだまだ連携に向上の余地がある。つまり個の補強がチームの補強に直結しない。鹿島同様、現在の現有戦力を成長させることがチームの成長に結びつくと考えていると思われる。

2については退団・新加入選手を眺めると見えてくる。稼働率の低いベテランとフィットしきれない選手は放出する一方、スタイルへの適応に問題がない大久保・赤崎や、昨年以前からの練習参加でスタイルにフィットする確信のある大卒(脇坂・守田)を獲得した。能力が高くても、フィットに時間のかかる選手に手を出さないほうがスタートダッシュに寄与すると考えていそうだ。

3も明確。三好・板倉というチームの将来を背負う期待を追うが、出場機会が得られない若手はレンタルで経験を積ませる。一方でまだ手元で仕込む余地のある高卒2年目の田中碧、タビナスをルヴァン枠として残した。さらにポジションとして、チームのセンターラインは動かせないが、視野が180度で済み、経験不足でも入りやすサイドバック必要以上に補強せずに、割り込む余地を持たせている。ここの部分については「放出も補強」という鹿島の鈴木満GM(たぶん)のコメントを思い起こすといいのかも。

勝手に採点

100点満点で88点。まずは去年のタイトルに貢献した戦力の引き留めにほぼ全て成功したことを大きく評価(80点)。大久保・赤崎などチームスタイルに合う即戦力を確保して前線の厚みを増せたことで+5点。将来性ある新人MFの獲得で+3点。ベンチの活性化に繋がる補強に+2点。一方で膠着した状況の打開策が不足。具体的には森本抜けたが、ドリブルで相手を剥がせる、パワープレーで点を獲れる選手獲れていないので-2点。あとは減点とは言わないものの、最終ラインは若い上に、能力的に抜けているため、ベンチ要員に20代中盤を用意できていないことには注意が必要。稼働率に不安のある田坂、武岡、ノボリ、もしくは経験の少ない高卒2年目や守田にかかる期待は非常に大きい。
正直リーグは戦えるけど、ACL獲るにはまだ足りない気がする。今後開幕までに4人目のブラジル人でFW、サイドバックに中堅補強出来れば満点なので、薄く期待しましょう。

勝手にQ&A

Q:引き留めで80点は甘くない?
A:優勝したことで次のチャレンジに挑む選手が出てもおかしくなかった。特に森谷、エドゥは他チームでスタメンを張れる選手だけに、優勝という結果を得てもなお残ってくれたことは非常に嬉しい。カップ戦はもちろんリーグでもスタメンを脅かす活躍に期待してる。
Q:DAZNマネーは?
A:分割だし、引き留めにもお金は必要。また今の陣容なら、選手だけでなく現場スタッフ、事務スタッフ、ユースなどに投資するのもあり。とはいえ、単年年俸は上げるとバランス崩れるので難しいが、複数年契約による流出阻止や獲得に向けた移籍金には、ケチらず使って欲しいですね。
Q:今年は代表クラスの目玉はいないの?
A:W杯イヤーなので、レギュラークラスは動かない。昔と違ってスタメン揃ってるので、稲本みたいなW杯に向けたJ復帰も声かけられない。狙うなら海外で出番失ってる選手だけど、合いそうな選手、誰もいなくない、なくなくない?
Q:名古屋みたいにスーパーそうなブラジル人獲ろうぜ?
A:4人目でベンチに入れるかも怪しいのに、高い年棒は他とのバランス見ても払えない。獲るとしたら、ハイネルみたいな感じだろうけど、エドゥあたりとのケア大変そう。
Q:三好板倉をレンタルなんで嫌だ!
A:本人達の出場機会求める気持ち強い。将来的にもここらで試合出続けないと成長止まっちゃう。我慢しましょう。
Q:齋藤学欲しい!
A:欲しい!けど長谷川移籍しちゃうぞ。

以上、勝手に補強診断でした。

間に合った願い

始まりは2007年。前年に引っ越してきたその街にはスタジアムがあった。近くに住む一回り上の友人に連れられて観戦すること数回。その中には今ではスカウトとして全国を飛び回っているだろうキャプテンの滅多に見られない左足のミドルシュートや、前年のリーグに引き続き、あと一歩で涙を呑んだナビスコカップの決勝も含まれていた。点が取ったり取られたりの喜怒哀楽の激しい試合展開と、クラブを取り巻く心地よさ、そしてあと一歩で届きそうな頂点への道のりを共有したくなり、気づけば時間の空いた週末に14番のタオルマフラーを片手に、自転車を走らせてスタジアムに向かうことは習慣となっていた。

決して毎回スタジアムに駆けつけていたわけではない。混んでるときはテレビ観戦、気が向けば当日券で。声を嗄らして、応援をしていたということもなく、座っていたのは大抵全体が見渡せる二階席。それでも2009年はいよいよタイトル奪取かと色めき立った。しかしあと一歩が遠い。選ばれるだけでも大騒ぎだった日本代表に当たり前のように14番が観られるようになっても、ラストワンプレーで奪ったジュニーニョの同点ゴールを起点に逆転で鹿島を倒しても、2度目の11月の国立でカップを受け取ったのは川向こうのライバルチームだった。歓喜の瞬間は訪れないままに、一緒に歩んできた監督は退任。一つのサイクルが終わってしまうことを、否応なしに突きつけられた。

一つのサイクルが終わり、新しいサイクルの始まり。新鮮な気持ちで初めて参加した2010年の新体制発表会では、新しい時代への高揚感のほうが強かったように思える。怪我が治らないまま参加した新人選手を獲得したクラブの懐の深さにただ感心していたのは余裕の現れか。この頃の自分はこれまでの順風満帆なクラブしか知らず、この先の道のりを甘く見ていたことは否定できない。しかし気づけばピッチ上での歯車が少しずつ狂っていた。可もなく不可もない1年が過ぎると、年末に移籍騒動が持ち上がる。しばらくしてサポーターからの必至な訴えを受け入れて、彼の残留を決める報道を耳にした。その決断に喝采を送れるほど、今後のチームに確信を持てなかったからだろうか。彼に残された選手人生についてボンヤリと考えるようになったのは、この頃だった。

再度監督交代を迎えて挑んだ2011年。キャプテンは井川祐輔に代わった。無理矢理にでも時計を進めようとしたチームは、序盤こそ勝ち点を重ねていたが、どうにも怪我を克服した2年目のワンタッチゴーラーが嵌まりすぎてるだけのように見えて、チームの形があるようでないような。そして一抹の不安は的中してしまう。待っていたのは8連敗。連敗を止めた山形戦を見たのは行きつけのスポーツバーだった。久々の喜びを分かち合い、「我慢するしかないときもあるけれど、こうやって皆で喜べることもある。あまり一喜一憂しても仕方ないな」と思えたのは、この頃から目に見えて、クラブがピッチ外でも評価されるようになっていたからかもしれない。勝ち負けだけが全てではない。クラブが地域に根付くことも大切なのさ。それは正しかったけれど、重心をそこに持って行かなければ、続けていけられない、そんな思いがあったのは事実。ただそんな救いはピッチの中にはなかっただろう。新キャプテンは下を向いていた。そんな中、ボランチが世代交代の波の中でチームを背負って必死にプレーする姿を、ただただ祈るように見ていたことを覚えている。

2012年、前年の空気を引き摺るようにして始まったシーズンは急展開を迎える。風間監督の就任。わかるようなわからないような例えでチームの未来を語った就任会見から、数日で迎えた広島戦。一つだけ覚えているのは、5年前に目の前でDFとは思えない冗談みたいなミドルシュートを決めた伊藤宏樹が、今度は盟友からのスルーパスを鮮やかにワンタッチで流し込むゴールシーン。何だかわからないが、何かが始まったらしい。そう思わせるのには十分な光景だった。残りのシーズン、世間からの毀誉褒貶の激しい指揮官と、それを支えるクラブに疑問を抱かなかったのは、あのゴールシーンがあまりに鮮烈だったこと、そして選手達がサッカーをする喜びに溢れていることに、練習場になんて行かない自分にも見てとれたから。前年までと打って変わって、チームの中心で楽しそうにボールを蹴るサッカー少年がそこにはいた。

2013年の序盤の内容にはさすがに頭を抱えた。それでもクラブがもう一度階段を上り始めていたのは明白だった。そしてシーズン終盤。伊藤宏樹は引退を表明する。最終節にちょっとしたドラマは待っていた。相手もリーグ優勝がかかった大一番を勝利して、チームはACL出場権を確保する。タイトルには少し間に合わなかったけれど、何度もクリーンなディフェンスでチームを救い、滅多に見られないゴールを目の前で決めて、自分を引き込んでくれた名キャプテンは、確かにクラブが二度目のピークに向けて進み始めていることを証明して、引退した。ただ同時にピッチに残った14番の残り時間が迫っていることも、否応なしに突きつけられたような気がしたのも事実だった。

2013年、2014年、2015年。3年連続で大久保嘉人は得点王に輝いた。不世出のエースと思われたチームの太陽ジュニーニョすら越えるペースで得点を量産する、その光景は一足早く攻撃力が一度目のサイクルを超えつつあることを示していた。けれど順位は安定しない。タイトルを獲ると言い切るには、あまりに不安定な試合内容。全てを引き継ぎ、名実ともにクラブを支えるバンディエラに、離脱が増え始めたことは、三歩進んで二歩さがるチーム状況と重なっているようにも思えた。ただ一歩ずつ前に進んでいく試合内容と足並みを揃えるように、新しい世代がクラブを背負う足音も確かに聞こえてきているようにも思えた。

2016年を創設20周年とあわせて、クラブが風間体制の集大成と位置づけていたことは明白だった。これまでとは違う守備意識と、ベンチワーク。4年の時を経て、チームが周りの期待に応えるだけの地力をつけてきたことは見てとれた。順調に勝ち点を重ねた1stシーズンは、最後の最後にあの大分戦を思い起こさせる取りこぼし。そのときピッチにバンディエラはいなかった。レギュレーションが与えてくれた2回目のチャンス、今度こそ、そう信じた2ndシーズンも櫛の歯が欠けたよう抜けた主力の穴を埋めることができずに、CSで力尽きる結果となった。ただし2009年以来のタイトル争いは確かな経験値をチームに与えてくれていた。そして迎えた元旦の天皇杯決勝。当然のように立ちはだかるラスボス、鹿島アントラーズ。相手にとって不足はなし。ハーフタイムも席を立たずに祈るように見つめるサポーターに、今度も歓喜は訪れなかった。ピッチに崩れ落ちる選手を観るのは何度目だろうか。その瞬間をもって、エースは去り、監督は代わる。次のサイクルを希望だけをもって迎えるには、クラブもサポーターも歴史を積み重ねすぎていた。絶望はしない、だけど希望だけを持つなんてこともできない。全てを受け入れたようで、ただ一つ帰りの新幹線で思い浮かぶのは、やっと訪れたタイトルを獲るチャンスを彼が逃してしまったことに対する、言いようのない悲しさ、それだけだった。

手元に届いたのは後援会に加入して10年が経ったことを指し示す銀色の会員証。2017年はスタジアムに顔を出すようになって丁度10年目のシーズンとなった。鬼木監督が就任し、キャプテンには億を超えるオファーを蹴って、残留を決めた新エースが指名された。前年秋、そのニュースを聞いて、正直なところ幾つもの怪我を乗り越えて代表にまで上り詰めていた11番が移籍するのを止めることはできないと感じていた。サッカー選手の旬は短い。ましてやチームに骨を埋める覚悟を決めた前キャプテンは、タイトルを獲れないまま15年目のシーズンを迎えていた。チームを背負う覚悟を見せる姿に、ただただ「その決断が報われる瞬間が、いつか訪れてくれますように」そんな思いを胸に抱きながら、新シーズンは幕を開けた。

新監督でACLを並行に戦いながら始まった春。思うように勝ち点を積み重ねられない日々が続くも、前年までとひと味違う試合内容は、今後の飛躍を充分感じさせるものだった。「あのときと違うかもしれない」そんな思いは夏になり、主力の復帰と共に加速する。2点のビハインドを背負った鳥栖戦での大逆転劇。思い起こされたのは、あの角度のないところからの三本指シュート。新キャプテンの2ゴールは、確かに川崎の太陽が残した「チームを苦しいときに決められる選手となれ」という言葉を体現するゴールであった。秋になっても、その勢いは変わらない。降格さえしなければ御の字。シーズン前の想いは杞憂だったと言わんばかりに、勝ち進んでいく。「ひょっとして行けるんじゃないのか」

そして迎えたのはACL準々決勝。試練は唐突に訪れる。1stレグで奪った先手を自ら手放す不用意なプレーでの退場劇からの敗退。早い時間から受けに回って、勝てるようなチーム作りをしていないのは明白だった。ただそんな苦い敗退も糧にすることができるのが、今年のチームの強みだったのだろう。再度の数的不利を物ともせずに、勝ち上がったのはルヴァンカップ。未だにフラッシュバックする米本のミドルシュートと川島の跳躍を乗り越えるのは、今ここなのだろう。そんな思いで埼玉スタジアムに向かう足取りは、この10年間で1番確かなものだった。

浦和美園駅への帰り道。押し黙って帰るサポーターの波の中で、出てきたのは「まあ生きているうちにタイトル取ってくれればいいんだから」という自虐を込めた言葉くらいだった。失意にくれる選手を見るのは、これで何度目だろう。もう一度やり直してくれないかと救いのないことを考えながらの帰り道にも、すっかり慣れたように感じられた。「これ以上何を積み重ねれば、タイトルに手は届くのだろう」そんな試合後のコメントに痛みすら感じながら、向かいのホームからも新聞の隅からも目を逸らしながら迎えた月曜日の朝。残されていたのは「タイトルを獲るまで応援すれば、いつかはタイトルも獲れる」という空元気に近い決意と、いつか花開くと期待した未完の大器が、ピンクのユニフォームで開始直後にゴールを決める新たなトラウマだけだった。

ラスト3戦。冬はもう目の前に迫っていた。あの時と一つ違うことは、サイクルは始まったばかりであり、まだ強くなる途中であるということ。それだけが心の支えであり、だからこそ鹿島云々ではなく、勝って最後まで可能性を残してシーズンを終えて欲しいというのは、強がりでも何でもなく偽らざる本音であった。等々力まで足を運んだ第32節ガンバ大阪戦。選手達が折れそうな心を必死に立て直してきたことはピッチで展開されるサッカーを見れば一目瞭然だった。相手キーパーの好セーブに手を焼くも、点が入って当たり前という攻撃的なチームに取っては長すぎる170分ぶりの歓喜の瞬間は、過去何度も弱点と指摘されてきたセットプレーからの決勝ゴールだった。平日開催の第33節浦和レッズ戦は、幸先良く先制点を奪うも、その後は打って変わって我慢の展開。ACLの悪夢も脳裏に掠めたが、耐えに耐えての勝ち点3を獲得。これまでの負けパターンを覆す勝利に、着実に強くなっていることを実感した。そうこのチームは間違いなく進歩している。

最終節大宮アルディージャ戦。奇しくも優勝条件は2009年と同じ。もちろん唯一上にいるのは鹿島アントラーズ。ハッキリ言えば目の前の相手に負ける気はしなかった。過信でも何でもなく、10年間見てれば、それくらいのことはわかる。その自信は電光石火の阿部浩之の先制点で確信に変わる。それは2017年始めて首位に立った瞬間でもあった。前半終了間際には得点王がかかるキャプテンが2点目を決める。もう大丈夫だ。後半開始と共に、目の前に映る等々力の映像はそのままに、手元のスマートフォンを確かめる頻度は上がっていった。ヤマハスタジアムのスコアは動かない。頼む、今日だけは。他力に期待するのは邪道なのかもしれない。それでも今出来るのは祈ることだけ。都合が良いと罵られるかもしれないが、名波浩中村俊輔よ、意地を見せてくれ。吐き気すら覚えるほどの緊張感とは裏腹に、等々力では大島僚太が、谷口彰悟家長昭博が躍動していた。3点目、4点目。大舞台でのハットトリックで2年ぶりの得点王が決まる。ジュビロの劣勢を伝えるタイムライン。8年前の記憶が蘇る。厭だ、厭だ、厭だ。永遠とも思えた試合時間も気づけば90分を過ぎていた。どんなイタズラなのか、告げられたアディショナルタイムはどちらも5分。ジュビロが押し返してる?もしかするともしかするとなのか?起きるかもしれない奇跡の気配に立ち眩みすら感じた瞬間、唐突に最高の現実はやってきた。流れた文字は「磐田0-0鹿島 試合終了」その言葉の意味を理解して、顔を上げると5点目が決まった。そして等々力にも勝利の笛が鳴る。

中村憲剛が泣いていた。

何度その光景を想像しただろう。もう想像することすら、呪いなのではないか、そんなことすら考えていた。

小林悠が泣きながら、ケンゴに抱きついた。

かつて震えるような声で「いつかフロンターレの顔になるような選手になりたい」と語った新キャプテンは全てを叶えた。

間に合った。ケンゴは間に合ったのだ。そのことだけが頭の中に鳴り響く。国立で、等々力で、吹田で、埼玉で、10年間待ち望んでいた光景が、確かに広がっていた。2017年12月2日、川崎フロンターレは、ついにリーグ制覇を成し遂げた。日本で1番ピッチの中も外も面白いクラブは、日本一面白くて強いクラブになった。

初めて王者として迎える2018年シーズン。それがどんな年になるかはわからない。でも今まで通り、気が向けば僕はフラッとスタジアムに向かうのだろう。去年より、ちょっとだけ胸を張って、顔を上げて、星のついた14番のユニフォームと共に。

風間スタイルと鹿島の勝負強さと融合が生んだ悲願達成

川崎フロンターレがついに2017年のJ1リーグを制覇し、悲願であったタイトルを獲得しました。過去8度に渡る2位。例えるなら皐月賞2着4回、ダービー2着3回、菊花賞2着1回のG1未勝利オーナーが、ついにダービーを制したというところでしょうか。ここまで時間はかかりましたが、積み重ねた歴史が生んだ川崎フロンターレはとても素晴らしいチームです。その強さを競馬クラスタ向けに解説しましょう。

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川崎フロンターレは元々非常に攻撃的なサッカーを代々引き継いでいます。一度目のピークは関塚隆監督時代の川崎フロンターレ2004(2004〜2009)。川崎山脈と呼ばれた3バックが支える守備と、縦に速いサッカーで5度の2位を記録します。いつも最後は素晴らしい末脚を見せるも届かずに2着。いつでもタイトルは取れるように思えましたが、結局最後のピースを埋めることは出来ずに、1つのサイクルは終わりを告げます。

2010〜2011年の高畠・相馬両監督時代は世代交代もあり、自慢の末脚も影を潜める停滞が訪れてしまいます。そこでフロントが招聘したのが風間八宏です。J指導未経験の風間八宏の元でフロンターレは大きく舵を切ります。これまでの縦に速いサッカーから、徹底的にボールを握って攻め倒すスタイルへ。それは脚を溜める競馬から、圧倒的なスピードで先行し、他馬を寄せ付けない逃げ馬への脚質変更とも言えるものでした。川崎フロンターレ2011が見せた高度な個人戦術をベースにした攻撃力はドイツに名前の由来を持つDanzig直仔の圧倒的なスピードを思わせるもの。しかし集大成の2016年もリーグ3位、天皇杯2位というあと一歩足りずという結果に。距離の壁ならず、守備の壁に泣いた形と言えるでしょう。その弱点を補うために就任されたのが鬼木達です。

J1昇格後も残り続けた川崎フロンターレの弱点、それは日々の練習から細部に拘ったチーム作りをすることで生み出される勝負強さでした。その点において、フロンターレに好相性の関塚隆の強いクロス(2+3*4)を通じて、我が国で最も大舞台に強い鹿島アントラーズが持つブラジル仕込みの勝負強さを蘇らせた配合意図は、川崎フロンターレ2017を語る上でのポイントと言えます。

風間八宏から受け継ぐ圧倒的な攻撃力(スピード)に、鹿島の血に裏打ちされた勝負強さ(スタミナ)、そして鬼木達自身の持つモチベーションコントロール(気性)。3要素が高度にまとまった今年のフロンターレACLの不安定な試合運びは風間八宏の、ルヴァンカップ2位では関塚隆の影響力の強さが出てしまった結果とも言えますが、最後に見せた耐える守備と、大人な試合運び、そして圧倒的な攻撃力。勝たなければ終わりの3試合全てをクリーンシートで終えた結果は、まさに前年跳ね返された守備の壁を乗り越えた姿でした。1度は離された鹿島アントラーズに食いついて食いついて最後に得失点(ハナ)差で差しきった大逆転劇も、まさに配合の歴史が生んだ必然の血のドラマと言えましょう。

以上のように、悲願を達成した川崎フロンターレ2017は近代日本サッカーの結晶とも言えるチームであり、今後も素晴らしいパフォーマンスが期待されます。もし将来に向けての不安材料があるとすれば、代を経て、風間八宏の影響力が落ちてくることでしょう。その時には、風間スタイルを受け継ぐ今の選手・スタッフが監督就任することによる風間八宏のクロスによって、再度攻撃的なサッカーを強化する必要性が出てくると思われます。筆頭は当然中村憲剛となりますが、ドイツサッカーとサンフレッチェ広島のクロスという隠し味を同時に発生させられる田坂祐介の監督就任というのも面白いのではないでしょうか。また2017シーズンから風間八宏が監督に就任している名古屋グランパスのスタッフを導入することで、相似な血のクロスを発生させるというのも、効果は大きいかもしれません。

21年の歴史を経て、ついに頂点に経った川崎フロンターレ。結果が出るまでには時間がかかりましたが、この美しい配合を見るだけでも、競馬クラスタには、その素晴らしさが伝わるのではないでしょうか。最後にもう一度この強い個性をまとめあげた鬼木達監督と選手、スタッフに最大級の賛辞を送り、このエントリを終わりたいと思います。

2017ー2018POGドラフト結果レビュー

アドマイヤテンバの15(牡・父:キングカメハメハ

馬体写真からドラフト1位候補として挙げたのが、シユーマ、ヒルダズパッション、ラストグルーヴ、アドマイヤテンバ。牡馬はディープよりキンカメ優先、初仔は敬遠という観点から1位はこちらに。友道厩舎のアドマイヤは16-17シーズンはアドマイヤミヤビが走った。牝系からも完成までは時間が掛かるとは思われるが、既に夏デビューも視野に入る順調な調整。まだまだ変わる予定があるとはいえ、トモの発達からも乗り込まれていることが窺える。胸の深さ、繋ぎの角度、首の軽さも申し分なく、クラシック路線に乗ることを期待したい。

シユーマの15(牡・父:ディープインパクト

ヒルダズパッションが予想通り消えたので、2位はこちらに。堀厩舎のディープインパクトというとクリームオンリーの15に注目が集まっているが、馬体的にはこちらのほうが好みだった。適性はぱっと見1600〜2000を思わせるが、ディープ牡馬は結局それくらいの馬のほうがPOG期間は結果を出している。サンデーTCのディープ牡馬の巻き返しに期待。

プリティカリーナの15(メス・父:ハーツクライ

牡馬2頭を予定通りに指名できたので、ここで牝馬クラシック路線を期待しての1頭。ここに来てノーザンが育成を手の内に入れてきた感があるハーツクライ牝馬。当たり前だがミスエーニョの15は2位指名で消えていたので、関東牝馬ではあるが、こちらを。正直ハーツクライ産駒の見立ては良く分からないところがあり、斜尻なところはあるが、トモの筋肉自体はついてきているし。まあどちらかというとノーザン×母父アメリカスピード系というプロフで。

ゴールデンドックエーの15(メス・父:オルフェーヴル

オルフェーヴルの初年度産駒。オルフェーヴルPOGの馬体写真からもパーツパーツの完成度が抜けて良かった馬だった。特に目立ったのが大きく可動域の広そうな飛節。人気はシンハリーズの15だが、飛節の良さはこちらのほうがあるのではないか。初年度ゆえの育成の難しさはあるとは思われるが、フィジカルで走った三冠馬だけに、クラシックに乗ってきてもらわなければならい種牡馬

シャンハイロックの15(牡・父:スクリーンヒーロー

今年のグラスワンダー枠。人気種牡馬の仲間入りしたスクリーンヒーロー。まだこの世代は社台ノーザン系の産駒は少なく、他牧場生産ながら育成をノーザンで行っているのがシャンハイロックの15。わざわざ吉田勝己のコメントがついたのだがら、期待しているのでしょう。セレクション落札時の写真を確認したが、スクリーンヒーローらしい、枝のしっかりした馬だった。

ケイアイガーベラの15(牡・父:ディープインパクト

この辺で大体人気しそうな欲しい馬は獲れていたので、未指名の中から確実そうなのをチョイス。ドラフト時に既に勝ち上がりしており、速攻枠として確保。ダート馬の母だったが、芝での勝利。重い血統で軽量馬に出るとダメなディープインパクト産駒だけに、芝で素軽さを見せたDanzig-Smarty Jonesなら、そこそこ上でもやれるのではないか。

イタリアンレッドの15(牡・父:ノヴェリスト

最近はすっかりイメージの悪い輸入種牡馬ノヴェリストも体型的に推せる感じはなく、サンデーサイレンス中和用かなという穿った見方から離れられないところだが、写真を見る限り、結構バラバラな出方をしている。アベレージは高くなさそうだが、思ったよりも早めに動けそうな馬もいそう。中でもイタリアンレッドの15は社台育成に合いそうな重心の低そうな作り。ダート馬に出てしまう可能性も否定はできないが、下位でなら。

ウーマンシークレットの15(メス・父:ダイワメジャー

ダイワメジャー牝馬で仕上がり早そうなのを選んでみた。繋ぎが硬そうで、もっと筋肉がついてきて欲しいところではあるが、2つくらいは勝てるんじゃないかと。

マンハッタンセレブの15(牡・父:キングカメハメハ

元出資馬シリーズ。ブルックデイル以降もロスカボスがデビュー2連勝とそれなりの仔出しは見せている。当歳セレクトセールで9000万。ちょっと高すぎる印象はあるが、早めの指導が見込まれてるらしいので、こちらもPOG期間中に2つ勝てれば。

モルガナイトの15(メス・父:キングカメハメハ

今旬の牝系。タニノギムレットハービンジャーで走ってるのだから、キングカメハメハならもっと走るでしょうという安易な考え方。ちょっとムキムキに寄りすぎている気はするが、中京開催デビュー予定だし。

ノーザン・社台に寄ってしまったところはあるが、1部復帰で久々のリアルタイムだったが、ほぼ読み通りの展開で、上位で消える人気馬を除けば、欲しい馬はほとんど獲れた満足度が高いドラフトとなった。柔軟性を持たせたリストにしたことで、ドラフト進行しながら進められたのは良かった。優勝とまでは言わないが、1部に残留できなかったら言い訳のできないリストでしょう。それでは今年もよろしくお願いします。

2017-2018POG参加者決定のお知らせ

2016ー2017シーズン結果

2016ー2017POGは無事終了しました。結果は下記の通りです。

BS-POG1部

優勝:@urisan_uma
2位:@americanbosss
3位:@airedale

BS-POG2部

優勝:@samdare0
2位:@maybaelectric
3位:@black_altair

入れ替え戦

1部6位:@gakujin(15775P) 残留!
2部5位:@sweep611(10965P)

2017ー2018シーズン参加者

1部はリアルタイムドラフト、2部はリスト提出制です。2部の方はリスト送付よろしくお願いします。

BS-POG1部

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【第84回東京優駿回顧】悲願達成の東の名伯楽、ダービーは日本競馬を語る

低レベル、ドングリの背比べ、何が勝つか分からない。ディープインパクト産駒の小粒感が生み出したか、年明けから予想されたとおり、混戦の前評判となった2017年の日本ダービー。直前のオッズでも10倍以下が5頭。皐月賞馬の二冠か、皐月賞惜敗組の逆襲か、青葉賞組筆頭の別路線からの殴り込みか。一番人気は前走鮮やかジンクスを覆すことを期待されるアドミラブル。2番人気3番人気は皐月賞を惜敗のレイデオロ、スワーヴリチャード。皐月賞アルアインは4番人気に収まった。

レースはアドミラブルが青葉賞に続いてスタートに安めを売る。横山典弘鞍上のマイスタイルが行く気を見せると、アルアインも前へ。トラストは逃げ馬の後ろにつける。2コーナーを回るとグッとペースは落ちて、ダービーとは思えないようなスローペース。向こう正面に入ってもペースは上がるところが、金縛りに合ったような一団に。各騎手がスローペースの我慢の競馬と、折り合いだけに神経を集中させはじめた、その中でレイデオロのルメールだけが、スッと馬を外に出すと、全体の流れに付き合わずにポジションを上げる。一気に2番手までレイデオロについていくのは、ペルシアンナイトの戸崎。アドミラブルは前走より力みのあるところを嫌ったか、中団後方まで。隊列は変わらず4コーナーに。逃げるマイペースのマイスタイルの2番手にレイデオロ、好位の外にスワーヴリチャード、アドミラブルが外々を回って押し上げる。直線に入ると逃げ込みを図るマイスタイル。しかし馬場の真ん中からレイデオロが堂々と抜け出すと、猛然と前に襲いかかるスワーヴリチャードを押さえて、先頭でゴールを駆け抜けた。アドミラブルは最後追い込むも3着までとなった。

レイデオロを管理する藤澤和雄師はオークスに続くG1連勝で初のダービー制覇。3歳クラシックには縁がないと言われ続けていたが、定年が見えてきたここに来て、ダービートレーナーの称号を手にした。2000年代後半から勢いが落ちていたように見えた藤澤厩舎だが、ここにきての復活。しかし見方を変えれば、前走からソウルスターリングは山元、レイデオロは天栄帰り。これまでメインの外厩であるミホ牧場・ファンタストクラブを使わないことで結果が出たところに、藤澤厩舎といえど社台・ノーザン系外厩の力を借りずにクラシックは勝てないことを突きつけられた結果とも言える。とはいえ、これまでと異なる王道ローテーションを選択し、祖父シンボリクリスエス・祖母レディブロンド・母ラドラーダを管理していたことを考えれば、これまでの藤澤師の積み重ねが生んだ結果なのは確か。そして触れずにはおけないのは、もちろんルメールの騎乗。スローペースに付き合わずに馬との折り合いとポジションを獲ることが同時に出来るというのは、JRA育ちの騎手にはどうしても出来ていない芸当。圧倒的な騎乗技術の差が生まれている要因であろう。

2着のスワーヴリチャードはマイナス体重も渾身の仕上げ。四位騎手も勝つために持てる力で最善を尽くした競馬ではあったが、馬も人もその上を行かれてしまった形。まだ力を付けそうなハーツクライ産駒だけに、得意の左回りとなると天皇賞秋・JCあたりで要注意となるか。3着アドミラブルは強行日程の中、良く頑張ったが、今日動けなかった部分は使い詰め、もしくは1番人気ゆえの呪縛か。枠順含め、勝てるモノを持っていなかったということだろう。4着マイスタイルは鞍上の好騎乗。スタートからゴールまで横山典弘を十分に体現した競馬となった。アルアインは5着まで。4コーナーから直線にかけて後手後手に。馬も人もプレッシャーのなかった皐月賞とは勝手が違った。また2000mまでで出番はありそう。ダンビュライトはダービーを勝つには斬れが足りない。これがルーラーシップの限界か、2年目以降で配合・育成面での上積みがあるのかは継続に追っていきたい。

ディープインパクト産駒不調を受けて、混戦と言われた第84回東京優駿。終わってみれば、悲願が成就され、ウインドインハーヘアを母系に持つが、サンデーサイレンスを持たない馬が勝利を収めた。勝ち馬については種牡馬入り後も楽しみが多く、人も馬も、過去現在未来を含めて、日本競馬の歴史を物語る良いダービーだったと言えよう。

時代は母父シンボリクリスエス。父スクリーンヒーロー・母父シンボリクリスエスの馬で来年この舞台に・・・・・・。