BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

03_Keiba_Review

【第90回東京優駿回顧】残酷なダービーのテーゼとその栄光と

このブログを読んでいただく方はご存じの通り、今年の2月からはサークル芯力にて、毎週レース回顧をスペースで配信&noteに文字起こし中。ということで、レース分析的な回顧は下記で語り尽くした形。note.comnote.comというわけで補足というか、分析にならな…

【第67回有馬記念回顧】令和の競馬ブームが「まつり」から「日常」に変わりつつある新時代を象徴する圧勝劇

2016年以来のクリスマス開催となった有馬記念。まだまだコロナ禍が過ぎ去ったとは言えないながらも、徐々に姿を取り戻した世相と令和の競馬ブームを背景に、一気に客層が若返った中山競馬場に相応しい豪華メンバーが揃った一戦となった。1番人気はイクイノッ…

【第72回安田記念回顧】絶対王者なきマイル路線で展開と馬場を味方についてソングラインがリベンジ成功

グランアレグリアが引退し、新世代の戦いに突入した今年のマイル戦線。1番人気は個人的には意外だったイルーシヴパンサー。確かに4連勝の勢いはあったが前走はG3東京新聞杯。下位条件のワンターン(半周)の競馬は割とスローペースになりがちで、ガチのマイ…

【第89回東京優駿回顧】クラシックをクラシックに完結させた日本競馬史上最大の推し活は最終章ロンシャン編へ

イクイノックスが背後に迫るラスト数十メートル。ウマ娘効果でファンの裾野が広がって、コロナ禍が落ち着き、ダービーに大観衆戻ったこのタイミングで、全盛期の武豊はそこにいた。ライトも古参も全ての競馬ファンを巻き込んで、日本競馬最大の推し活は、武…

【第88回東京優駿回顧】新時代の予兆にほろ苦く待ったをかける福永祐一のストーリー強度

去年、そして今年のオークスに引き続き無敗の二冠のかかる形となったダービー。1番人気は当然のごとくエフフォーリア。以下は皐月賞組は勝負付けは済んだとばかりに、サトノレイナス、グレートマジシャンと別路線組が人気上位となった。昨年関東リーディング…

【第82回優駿牝馬】マイネル悲願の初クラシック制覇に日本競馬のストーリーイベント完結を見る

二年連続で無敗の二冠、しかも白毛の桜花賞馬の参戦に盛り上がった2021年のオークス。1番人気は当然のことながらソダシ。2番人気は三冠×三冠のアカイトリノムスメ。離れた3番人気にユーバーレーベン。金子馬二強ムードでゲートインを迎えた。スタートすると…

【第40回ジャパンカップ回顧】日本最高のレコードホルダーによる美しきラストランと日本競馬の夢の続きと

三冠馬3頭の対決として、日本競馬史上のベストバウトとも言われた2020年のジャパンカップ。これまで幾度も名馬が跳ね返されてきたG1の7勝目の壁を破ったアーモンドアイか。ディープインパクトに遂に現れた最高傑作であり無敗の牡馬三冠馬コントレイルか。史…

【第87回東京優駿回顧】その飛行機雲の指し示す先は日本競馬の次なるステージ

covid-19の影響による無観客が続いた2020年の春競馬。他のスポーツが中止を余儀なくされる中、いつ開催中止となるかもわからない状況が続いたが、関係者の尽力もあり第87回の日本ダービーは予定通り5月31日に発走を迎えることができた。想定外の競馬も父を彷…

【第85回東京優駿回顧】過去と自分を乗り越えて、平成最後に新たなダービージョッキーが生まれる

チャンスを掴むためには踏み出さなければならない一歩がある。しかしその一歩が原因で全てが壊れてしまったら、どれだけの人がもう一度同じ場面でその一歩を踏み出せるのだろうか?1998年。武豊のダービー初制覇で沸く東京競馬場で福永祐一は全てを最初の一…

【第84回東京優駿回顧】悲願達成の東の名伯楽、ダービーは日本競馬を語る

低レベル、ドングリの背比べ、何が勝つか分からない。ディープインパクト産駒の小粒感が生み出したか、年明けから予想されたとおり、混戦の前評判となった2017年の日本ダービー。直前のオッズでも10倍以下が5頭。皐月賞馬の二冠か、皐月賞惜敗組の逆襲か、青…

【第34回フェブラリーS回顧】5歳世代の壁を突破してゴールドドリームが勝利

リハビリ兼ねたG1レース回顧。続くかは不明。2017年最初のG1。中距離路線を進む組からはサウンドトゥルーが参戦したものの、マイル前後を得意とした馬が集結した形の今年のフェブラリーS。結果は3歳王道ダート路線を戦い抜くも、チャンピオンズカップではベ…

【第82回東京優駿回顧】日本屈指の良血がデムーロと共に頂点に

ダービーからダービーへ。近年そのサイクルを番組にも明確に打ち出してきていた日本競馬だが、今年の日本ダービーはその早まった夏までの新馬戦出身ではなく、秋からじっくりと始動した馬たちがの上位人気を占めてはじまった。前々から完璧な競馬で乗ったリ…

【第59回有馬記念回顧】女傑復活も有力馬の駄騎乗で消化不良のグランプリに

枠順を見たファンは人気馬に不安を感じ、レースがスタンド前正面の時点では何人のファンが「あ、エピファネイアのレースだ」と思ったことか。しかし隊列が最後の直線に入ったとき、なぜかジェンティルドンナ復活のレースとなっていた。それは凱旋門賞と同様…

【第81回東京優駿回顧】ダービーに取り憑かれて

はじめてテレビで見たダービーは1996年。あの頃はまだ人気馬を追い掛けるだけで精一杯で、一番人気武豊のサンデーサイレンス産駒は当たり前のように勝つものかと思っていた。あれから18年。武豊は2年後にスペシャルウィークでダービーを制し、当たり前のよう…

【第92回凱旋門賞回顧】16回目のプロポーズ

日本競馬はめんどくさいのを好きになってしまった。レースから数日経ってこみ上げるのはそんな感想。二つの前哨戦を制して迎えた今年の凱旋門賞。直前まで吹き続けた日本馬への追い風を考えれば、これまでにない期待をしてしまうのも仕方のないところ。今度…

【第80回東京優駿回顧】サンデーサイレンスと武豊の絆を感じる競馬の幸せ

思えば武豊という存在は、僕が競馬を始めた頃から燦然と輝く競馬のシンボルであった。当たり前のようにその勝ち続ける姿に飽きからのアンチ感情すら感じていた1990年代後半から2000年代前半。そんな武豊が苦しむのではないかという予感を、サンデーサイレン…

【第32回ジャパンカップ回顧】女王の誕生と、三冠の価値とは

カっとなって書いた。レース前の見立て1番人気の凱旋門賞帰りのオルフェーヴル。体調面でベストとはいえないまでも、メンバー的にも舞台的にも大崩れはできない。順調に乗ってるだけで対抗以下には落とせない。ただ如何せんいろんな意味で走ってみないとわか…

【第37回エリザベス女王杯回顧】雨に煙る京都にブライアンズタイムの血が蘇る

馬券が当たって気分がいいのでリハビリがてら回顧。(要するに自慢)レース前の見立て3歳クラシックロードを全て2着で駆け抜けたヴィルシーナが1番人気。札幌記念を勝って京都大賞典も大崩れしなかったフミノイマージンが2番人気。3番人気はヴィクトリアマイ…

何かの間違いだったかに思える

壁を越えるときはこんなにあっさりと越えるモノなんだとグっときた残り200m。夢が一瞬で悪夢に変わった残り50m。ペリエだったときの脱力感。凱旋門賞はここまで来てもまだ遠い。ただどんな手を使ってでも獲るしかないところに来てしまった気はする。オルフェ…

【第17回NHKマイルカップ回顧】見た目は中山マイルっぽい結果でカレンブラックヒルが勝利

ダイワメジャー産駒が初年度でG1勝利。カレンブラックヒルは4戦無敗での戴冠となった今年のNHKマイルカップ。公式ラップは12.1-11.0-12.0-12.2-12.6-11.6-11.3-11.7。逃げたカレンブラックヒルはほぼイーブンラップで強かった、良い騎乗といいたいところだが…

【第145回天皇賞(春)回顧】三冠の価値とカウンターG1としての天皇賞春

久々です。超リハビリ回顧というわけで思いつき程度にモサモサと。 勝ったビートブラックは強気強気で見事競馬。あとで書くが一番人気が後方からの競馬を示唆した以上、内枠&前で受ける馬で勝負したいところだったが、個人的にはすっかりナムラクレセントに…

【第56回有馬記念回顧】オルフェーヴルの強さが目立つも後味の悪さの残るグランプリ

レース前の見立て 本命はオルフェーヴル。三冠馬に敬意を払ってということもあるが、何より今回は一番人気とは思えないほど想定される展開が一番楽。積極的な逃げ馬がいないことから、先手を取るのはアーネストリーかトーセンジョーダン。となると当然前半は…

【第36回エリザベス女王杯】2年続けて「本場の強さ」を魅せてくれたスノーフェアリー

レース前の見立て 本命はスノーフェアリー。今年は昨年よりもローテーションは押せ押せではあるが、レース内容自体は海外競馬にそれほど興味がないヒトにもわかりやすいくらいに濃い。去年より斤量が増えるとはいえ56キロ。京都適性も間違いないところで、条…

6年前とは反転した想いで見届けた7頭目の三冠馬の誕生

ディープインパクトの三冠達成から6年。思いのほか早かったが、淀で競馬人生二度目の三冠馬誕生を見届けてきた。レース前は三冠達成の可能性は70%くらい。同世代と勝負づけは基本的に済んでいるものの、気性の危うさから自滅の可能性もあるのではないかとい…

新潟二歳S&小倉二歳S

11R 新潟2歳S|2011年9月4日(日)4回新潟8日 公式ラップ:12.8-11.1-12.1-12.3-12.4-11.3-10.2-11.6 調教時から掛かり癖がコメントされていたニンジャが逃げる展開。ダローネガも追走して前半4ハロンが48.3。新馬戦のマイルとは違った流れで、ある程度の…

【第52回宝塚記念回顧】12年後の6月にまた出会えるのを信じてたら最高の想い出が来た!

いやまあグラスワンダーが勝った宝塚記念は7月開催なのだけど。 POGから社台一口出資馬の選定とダービー以降、毎週の馬券購入は控え目にしてたら、あっという間に春のG1も最後。新馬戦もはじまったし、そろそろ真剣に復帰するかーと思っていたら、早速POGで…

【第78回東京優駿回顧】混戦クラシックを突き抜けて二冠達成

土砂降りの雨の中迎えた2011年の日本ダービー。今年はPOG指名馬のヴィクトワールピサが人気で迎えた去年とは違い、出走馬に対してはかなりフラットな気持ちでこの日を迎えることが出来た。コティリオン出てるのだけど、この雨じゃ出番はなさそうだったしね。…

【第6回ヴィクトリアマイル回顧】若き三冠牝馬が賭けた舞台で年度代表馬を下す

1週間遅れなので、軽く。オウケンサクラがブリンカーだったこともあり、暴走気味の逃げ。後続もあまり縦に長くならない中での追走となったため、結果として速い流れでの道中とスタミナと末脚の速さを問われる展開で、実力馬が能力を出し切る形に。12.0-10.6-…

【第16回NHKマイルカップ回顧】亡き父に捧げ、自らの道を切り開いた勝利

割と順当なんで、あまり書くモチベがわかないのだけど。簡易的に。 「死んだ馬の仔は走る」という格言があれど、ここまでキッチリ決まる勝利も珍しいなと思わされたNHKマイルカップ。レース自体も各所で言われているとおり、かなりレベルの高い内容。ラップ…

【第143回天皇賞(春)回顧】10年代の輝く3000強のレースを軽く振り返る

タイミングを逸したのでメモ程度に。とりあえずは、押し出された人気馬2頭(トゥザグローリーとローズキングダム)に距離適性がなかったことと、ペースを作ろうとしたゲシュタルト、コスモヘレノスの両騎手が3000級レースのラップの刻み方を全くわかってなか…