BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

【フェブラリーS回顧】高レベルの砂路線、ドバイに続くか

ダート路線の拡充、高齢馬の活躍、4歳馬の台頭とあってかなり好メンバーがそろった今年のフェブラリーS。終わってみればレベルの高い一戦で砂最強馬がその力を見せ付けるレースとなった。メイショウボーラートウショウギアが掛かってしまい、芝G1並みのペースとなった結果、予想以上に速い流れとなり、全体のラップは12.2 - 10.7 - 11.0 - 11.4 - 12.1 - 12.9 - 12.3 - 12.3というかなり厳しい流れに。前半の速さもさることながら、後半もさほどペースが落ちてないのが素晴らしい。勝った○カネヒキリはこれを中団から追走して、上がり35.7でまとめているのだから、まさに王者の走り。どこか頼りなさを感じさせていた3歳春と比べて、秋の充実度は目を見張ったが、さらにJCDから3ヶ月たってまさに古馬として完成が近づいてきた迫力。抜け出すときの一瞬の脚、先頭に立ってからの力強いストライドといい、このレースに関して言えば文句のつけようがない走り。砂の1600〜2000においては、ディープインパクト以上の安定感といってもいいかもしれない。休養明けで先の見据えた仕上げでここまでの圧勝となるとドバイに期待が高まるが、全体的に速い流れの前残りで決まるドバイを考えるなら、もう少し前で競馬をして欲しかったというのが正直なところ。まあチャーター機が使えないことの輸送不安、ドバイの砂の質なども心配はすればきりがないが、現役の王者が全盛期でドバイに向かうということ、常に予想よりも上を行く強さを見せ付けて来たということを考えれば期待してみてもいいかもしれない。

2着◎シーキングザダイヤはまたも指定席。速いペースの東京マイルは前残りのサバイバルレースになるという読みはバッチリだったといえるし、ペリエも期待通りの競馬もしてくれた。体調と適性からここは逆転の目があると考えていたが、とにかく力の違いを見せ付けられた形。ここまでカネヒキリが強くなっているとはね。3着☆ユートピアは左回りのマイルならこれくらいやれる。アンカツが上手く乗ってくれた。安田記念に出てくるようならちょっとまた買いたいところだが、ドバイに行く模様。4着ブルーコンコルドはあそこまでいって、ユートピアを差せないのがまさにフサイチコンコルドといった感じで正直面白かった。5着ヴァーミリアンは鞍上が言うようにここは適性があわなかった。4回コーナーを回って息が入れられる1800あたりがベスト。7着▲アジュディミツオーは出遅れて不慣れな競馬になってしまったのが痛かった。うまく出れれば2着争いには加わっていただろう。11着リミットレスピッドはこの流れではスタミナが持たない。12着サンライズバッカスはお約束を見事に果たしてくれた。テラワロス。