BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

【日経新春杯回顧】競馬とは忘却のスポーツである

【日経新春杯】(京都)〜世紀の対決!制したのはサクラセンチュリー

京都11Rの日経新春杯(4歳上GII・芝2400m)は、2番人気サクラセンチュリー佐藤哲三騎手)が差し切って重賞2連勝を達成。勝ちタイムは2分29秒0。

自分の馬鹿さ加減に飽きれてしまった。鳴尾記念回顧「もう少し長い距離が得意だと思われるサクラのとって、この流れが向いたのは確かだろう。さらに内をつけたことで他馬より脚を上手く使えたことも大きい。今後2000で毎回ハマルとはちょっと思えないが、2200、2400なら十分やっていけるであろう。」と書いているのに、なんで切るのか。鮮やかに内を救ったイメージだけが残ってしまって、ラップを含めたきちんとした回顧が残っていなかったのだろうが、たかだか1ヶ月前に書いたことである。完全に忘れてる自分が情けない。何のために重賞回顧をしているのやら・・・。サクラセンチュリーの今後だが当然まだまだ上昇の余地はあるだろう。あれだけぶつけられても怯まない精神力も立派。阪神大賞典では切れ負けするかもしれないが、天皇賞では十分勝負になる。

2着◎マーブルチーフはさすがの京都外回り巧者。これだけ条件がそろっても7番人気となるあたりまだまだ金満的な考え方は世間に浸透していないのだなあと妙な実感がわいてしまった。次の京都記念も当然狙える。馬券的妙味は少ないだろうが。3着☆ストラタジェムも母父サドラーががっつり出ているわかりやすい馬。切れ味勝負では勝てないだろうがこういう流れになれば善戦は可能であろう。つくづく菊花賞を万全の体調で挑めなかったのが悔やまれるところだ。

さて○ナリタセンチュリー。やはり一番人気のトニービン産駒は信用できなかったという結果になったのだが、果たしてあの不利をどう評価するべきだろうか。何度かパトロールフィルムやVTRを見た結果、すでに多くのところで言われているように、馬場の外を回ろうとして馬群全体が外に膨らみ、その結果内側の馬と進路を譲らなかったサクラに挟まれたという見解自体は正しいと思う。だが本当に武豊が日記で述べているように本調子になかったのが位置取りの悪くなった理由かというとちょっと疑問。勝った京都大賞典のレースでさえ4コーナーあたりは手を動かしての追走をしているように、この馬はもともとロングスパートが向いていて手ごたえは良く見せない馬なのである。そもそも体調が悪かったらエキサイトしないはずだ。責められるべきは馬の体調ではなくて、武豊の位置取りミスと考えるのが自然であろう。最近の武豊の追い込みというのは、良くも悪くもかなりサンデー産駒の切れ味に頼った乗り方になっているのは以前も述べたとおりである。トニービン産駒の同馬にサンデー産駒のような瞬発力によって狭い馬群を割るような競馬をさせること自体が間違っているのだ。そのことを勘違いしてはならないのだが、武豊の日記を見るといかにも自分に悪いところはないような受け取り方をしてしまう。一種の処世術のようなものでこのことが悪いと言うつもりはないが馬券を買う側の人間はこのような「プロのコメント」に騙されないように十分注意したいものである。