BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

【朝日杯回顧】新潟組の強さを見せるレコルトの勝利

【朝日杯FS(GI)】(中山)〜マイネルレコルト レコードで制す

中山11Rの第56回朝日杯フューチュリティステークス(GI・芝1600m)は2番人気マイネルレコルト後藤浩輝騎手)が1分33秒4のレコードタイムで制した。2着に3番人気ストーミーカフェ、3着に1番人気ペールギュントが入った。

混戦を制したのはまたも新潟組。○マイネルレコルトが朝日杯を制した。これで新潟2歳S組は東スポ杯、阪神JF、朝日杯と重賞3連勝。今週4着のフェリシアがフェアリーSに出走予定とあって目が離せないところだ。さてレースは人気馬の一角ストーミーカフェが逃げて半マイル45.4のハイペース。勝ったレコルトはこれを中団で追走して、前が息をいれざるをえなかった4コーナーで一気にまくって先頭という後藤の文句のない好騎乗。抜け出してからは力強い脚で一目散にゴールへ。前回の敗戦を糧に完成度の違いを見せ付けた結果となった。ただ来春への展望というとこれからどれくらい上がり目が見込めるか厳しいだけに見通しは立たない。ただ皐月賞では無視できない存在となろう。皐月3着→マイルC4着くらいのイメージだがさてどうなるか。

2着☆ストーミーカフェはハイペースにより好位勢が壊滅したなか脅威の粘り。ただこの気性が成長しないと春のG1は人気先行で終わりかねないので復帰戦は注意深く見守りたい。3着ペールギュントは自信の切りだったが予想通り届かなかった。流れに乗れなかった様子が目立ったため小牧が責められそうだが、基本的にサンデー×リファールは溜めて凄い脚を使えるものの、中途半端に先行するとだらしなくなる血統。こういう競馬しかできないのだから仕方がない。スプリングSあたりで豪快な脚を披露してもらって本番ではまた飛んでもらいたいものだ。4着マイネルハーティーは距離が長かった。1400までならこれからも十分やれるだろう。6着△ディープサマーは外枠が堪えた。春に向けては成長次第でマイルCは狙えるのではないだろうか。

スキップジャックだが何とも微妙な競馬。内を突く判断自体は間違っているとはいえないのでそこは責める気はないが、位置取りが少し中途半端だったように思える。溜めて斬れる馬であるし、ハイペースだったのだからもう少し後方から競馬をしたほうがよかったのではないだろうか。好位勢にくっつきすぎたのが必要以上に不利を受けた原因に思える。勝浦に味な競馬をG1で望むのは辛いか。グラスワンダー産駒期待の▲シルクネクサスはハイペースに巻き込まれて粘れるほどの力はついてなかった。また外からレコルトに被されたのも辛かった。残念ながら16着と大敗したが、展開がかなりきつかっただけにじっくり立て直して出直せばまた重賞にチャレンジする機会はあるはずだ。巻き返しに期待したい。

全体の感想としてはクラシックに直結するとは思えないのでラジオたんぱ賞に注目したいなといったところ。中山の芝のよさも目立った。10月から養生させているだけあって見た目多少荒れてても下地となっている野芝はまだまだ頑強。今後も好タイムは出ると思われる。また無理に固めた芝ではないのでそこまで負担はかかるまいが、まだ2歳の若駒だけに出走馬の反動については一応注意しておきたい。しかし数年前とは芝が全く違う印象。グラスワンダーのレコードと最近のレコードでは全然意味の違うものになっているのだろうなあと思う朝日杯だった。