BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

ウマ娘勢が推しの子孫に課金する14の方法

留まることを知らないウマ娘ブーム。アニメ化当時はどうにも受け入れられなかったものの、アプリのデキの良さはパワプロダビスタに青春を捧げた身としてはドンピシャすぎたので、すっかり毎日育成の日々。ドラクエウォーク、FGOウマ娘にモンハンライズで、貴重な子育ての隙間時間の奪い合いな今日この頃。実際プレイしてみて、大ブームも納得なのだが、最近は裾野拡大の影響か、負の側面もネットを賑わすようになってきた。正直過去の競馬ブームに比べれば、圧倒的に収支はプラスだとは思えども、少しでも悪い話は防げるに越したことはない。というわけで、ネットの片隅に「推しの子孫に課金する14の方法」を書き留めておくことにした。重曹ちゃん報われると良いよね。

要約

1. 馬券を買え
2. リアルイベントはルールを守れ
3. 金があるなら馬を買え

本文

推しの子孫を少し知りたい

1. 土曜はテレ東、日曜はフジテレビを見る(課金ランクD)

・まずリアル競馬に触れるならオールドメディアといえど、まだまだ強い地上派。ビギナーなら、まずは土日に見られる中央競馬からということで、無難にこちらの2番組をチョイス。実際の競馬は朝10時から16時半くらいまで各競馬場2〜3×12R程度が行われてるわけだが、こちらの番組を15時くらいに見てもらえれば、まずは重賞、メインレースの観戦は可能。今は春のG1シーズン。ウマ娘でもお馴染みのオークス、ダービー、宝塚記念ももうすぐそこで。

2. 公式アカウントをフォローする(課金ランクD)

・この時代に地上波?SNSで情報を摂取させろ!派にはJRA公式の競馬ビギナー向けアカウント。メインレースの結果やキャンペーンの紹介があるので、とりあえずフォローしてみましょう。Twitterサービス開始当初は、競馬について触れるアカウントなんて数が少なかったから、一般人をブログに紹介してたなんて時期もあったんですけどね(Twitter老人会
twitter.com

3. JRAの公式サイトをみる(課金ランクD)

SNS情報では断片的で困る!出馬表を見せろ!ここまで来たら、あなたも立派な競馬ファン。まずは公式サイトにアクセスしてみましょう。公式サイトであるがために、いわゆる予想印は載っていないものの、G1レースの傾向、出馬表、レース結果、動画閲覧が可能。
www.jra.go.jp

4. 馬券を買う(課金ランクS〜C)

・競馬はスポーツですか?ギャンブルですか?答えは両方あるから楽しくて深い。あなたが20歳以上ならば、試しに100円でも馬券を買ってみよう。馬券を買うそれこそが競馬にとって、普遍の課金手段。馬券が売れてはじめて、馬主も生産者も騎手も調教師も、競馬に投資できる。馬券売上が下がった競馬場が廃止された場合、現在において復活される可能性はほぼ0。100円でも馬券を買ってくれることが、あなたの推しの子の活躍の場を広げるのです。初心者が買うなら、単勝複勝、それから選んだ2頭が1〜3着に入れば当たるワイドあたり。もちろん何を買っても自由ですが、単勝だったらフルゲートでも的中確率は5%以上。あなたのそのSSRの排出確率は何%でしたか?ただ1つ気をつけて欲しいのは、同じ1万円を突っ込むにしても、最初は1レースに突っ込むのではなくて、1日かけてじっくり楽しんでな。
www.jra.go.jp

推しの子孫の活字情報が欲しい

5. Gallopを読んでみる(課金ランクD)

・そろそろもう少し推しの子の情報が欲しくなってきた。来週の重賞はどんな馬が出るんだろう。活字情報を摂取したい。サブスク全盛のこの時代、もちろん生き残っている競馬雑誌はサブスク対応済。あなたがDマガジンや楽天マガジンに課金しているのであれば、火曜日に購読可能になるのが週刊Gallop。まずはこちらから始めてみてはいかがだろうか?もしもっと硬派な週刊誌が読みたいのであれば、コンビニで競馬ブックを買ってみてもよい。スポーツ新聞コーナーにある緑のやつです。

6. 優駿を読んでみる(課金ランクC)

・馬は綺麗だ、可愛い。そしてスポーツとしての、血統ロマンを知りたいんだ。そんなあなたにはJRAが発行する(強い)競馬月刊誌「優駿」。今ならKindle Unlimited対応しているので、サブスク的にも勧めやすい。オフィシャルブックだけあって、内容は重厚かつ長大。いまどきこんな金も時間もかかりそうな誌面構成保てるのも。馬券が売れてるからですね。

7. 競馬新聞を買う、スポーツ新聞でもいい

・競馬はギャンブルだ。目の前のレースで何が勝ちそうか教えてくれ。ギャンブルとしての側面に惹かれたのであれば、競馬新聞を買ってみるのも悪くない。もちろん予想がそのまま当たるわけではないが、競馬予想をするのに当たって、競馬新聞というフォーマットは確かに情報が詰まっている。専門誌が高いと思うなら、東スポやスポーツ新聞でもよいぞ。ちなみに競馬新聞もGallop系なら競馬エイト競馬ブック競馬ブックが存在する。もちろん他の競馬新聞でもよい。

推しの子孫に課金したい

8.グッズを買う(課金ランクC)

・キャラに課金したい。グッズが欲しい。そちらが欲しいならばターフィー通販クラブ。現役G1馬のぬいぐるみもネット通販で購入可能。一部の人気馬以外のぬいぐるみは再版しないことが多いので、少しでも気になる馬がいるなら早めに購入するのが吉。
shop.prc.jp

9.引退馬助成事業に寄付する(課金ランクB)

・溢れ出るこのぐしゃぐしゃになった情緒をダイレクトに課金したい。もし推しがまだ存命ならば、もしくは推しの子の未来に課金したいなら、競走馬の余生に課金するという手段もある。有名どころでは下記の2つ。もちろん他のクラウドファンディングもある。賛否が分かれるものの、ふるさと納税という手段もあるので、普段の返礼品目当てにプラスアルファしてみるのもよいいかもしれない。ばんえい競馬にも寄付可能。
rha.or.jp
www.thoroughbret.org

推しの子孫に会いたい

10. 競馬場に行く(課金ランクC)

・コロナ禍の中では、ワクチンが行き渡るまでは正直オススメしない。せっかくステイホームで提供できる娯楽として競馬があるのだから、出来る限りは在宅競馬を楽しんで欲しい。それが今の競馬に対する最大の応援になると思うので。とはいえ、情勢が落ち着いたら、是非実馬を見て欲しい。まずは近くの競馬場に遊びに行ってみるところが第一歩。中央競馬でも地方競馬でも競馬場と名のつくところであれば、必ず楽しめる。まあ初心者は中央競馬大井競馬場あたりをオススメするけど。広い空、眼前に広がるターフ、フライドチキンにビール。乗馬や馬車などが出来る競馬場もあるので、是非公式情報を確認して、コロナ禍が落ち着いたら、競馬場で馬と握手(許可されているイベントのみです
jra.jp

11. 牧場見学(課金ランクB)

・競走馬のオフショットを見たい。わかる。インターネットに上がっている写真も動画も魅力的だからね。だが少し待って欲しい。競馬ファンあっての日本競馬。その言葉に何一つ間違いはないのだが、競走馬を生産、育成する牧場にとって、直接的に競馬ファンは客ではない。ブームとなって、客が来てくれれば潤う他の業界とは全く持って違うルールが存在すると言うことだ。どうしても牧場に訪ねてみたい、そうであれば、まず競走馬のふるさと案内所にアクセスして欲しい。繁殖シーズンでなければ、牧場の好意の元で見学可能な牧場がある。ここで注意しないといけないのは、各牧場に問い合わせはNGだということ。ハッキリ言えば、多くの牧場関係者にとって「競馬ファンに削くリソースは無駄でリスクでしかない」。その感覚が良いか悪いかという点については、議論を残すところではあるが、厳然たる事実として競馬ファンは直接牧場にメリットをもたらす存在ではないと思われていることが多いと言うことだ。もちろん受け入れてくれる牧場も多々あるし、個人的にも良い体験をしたことはあるが、その点を肝に銘じて、牧場見学のルールは熟読して欲しい。
uma-furusato.com

推しの子孫のパパになりたい

12. POG(ペーパーオーナーゲーム)(課金ランクC)

・既に完成された競走馬よりも未来のダービー馬を推したい。そんな気持ちが芽生えてきたら、身銭を切る前に始められるのがPOG。デビュー前の競走馬を選んで、ダービーまでの獲得賞金を競うシミュレーションゲーム。ダービー翌週から新馬戦が始まることから、実は今が始めるベストタイミング。通称赤本だったり、青本だったり、大学受験の過去問みたいな名前で呼ばれている、POG本を買うと、デビュー前の競走馬の情報やグラビアが手に入る。当然ながらペーパーオーナーという言葉通りに、シミュレーションを楽しむゲームなので、本物のパパ気取りとかした日には、メチャクチャみっともないので、その辺はお気をつけを。なんで課金ランクがDじゃないんだって?チョコレートはおやつです。

13. 一口馬主(課金ランクA)

・架空のオーナーじゃ納得できないところまで沼に浸かったら。一般人最後に落ちる沼がそう一口馬主。あくまで馬主ではなくて、「金融商品として、競走馬に出資する」形となるので、こちらもあくまで馬主気分を味わう趣味ではあるものの、出資馬は牧場でしかるべき手段でマナーを守れば段違いの距離で見学可能。勝てば上手くいけばウイナーズサークルで口取りにも同席できるのだから、「馬主気分度」は段違い。もちろん月々のカイバ代も納めればならないので、課金額も段違い。400分の1なら数万円から、40分の1ともなると最低50万円〜最大300万円くらいの初期投資額。40口のデビュー戦は本当に楽しいよりしんどい。いいかい学生さん、シルクやキャロットをいつでも出資できるくらいになりなよ。それが人間偉すぎもしない貧乏すぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ。

14. 1頭持ち(課金ランクS)

・今後も継続的に得られる見込みのある所得金額(収入金額ではありません)が、過去2か年いずれも1,700万円以上あること。継続的に保有する資産の額が7,500万円以上あること。そうすれば自分の所有馬をウマ娘にすることも可能。でも例え関係者と親しくなっても、不正受給を指南してはいけないよ。馬に罪がなくても、競馬ファン天皇賞勝ち馬に微妙な感情を抱くことになるからね…。
www.jra.go.jp

おまけ

以下、お気持ち。まあだいたいTwitterに書いたこの辺なんだけど。

とにかく競馬ブームが起きれば、競馬の本質を捉えてない批判だの、競馬ファンの幻想を押しつけるなだのの批判が起きて、キャズムを越えたタイミングでバカによる関係者凸が起きるというのは、もう歴史的にも何度も繰り返されている現象。個人的には今回関係者に凸したバカよりも、自分たちが競馬にのめり込んだタイミングでも存在したバカのことを知らない振りして、新規やコンテンツを叩く方が嫌悪感がある。ダビスタだって、何が起きても公式に注意喚起なんてした記憶はないし、マスコミだって事案が起きてからしか問題にしてなかったでしょという気持ちが強い。

というのも、日本競馬においては、圧倒的な競馬ファンの存在に裏打ちされた売上と競馬のエンタメとしての地位が、周回遅れだった競走馬を世界レベルまで引き上げた原動力だと考えている。更に言えば、何かあればギャンブルとして白眼視され、売上が落ちれば廃止に追い込まれた競馬場も数多く見てきたわけで、とにかく新規ファンを途絶えさせずに、競馬の価値を世間に認められるように攻めも守りも注意し続けないと、今の日本競馬が続く保証はどこにもない。だからこそ、競走馬や関係者に迷惑をかけないというルールを守った上であれば、どんな楽しみ方をしたってよいし、それこそオフィシャルに参拝可能な競馬場の馬頭観音青いバラが供えられていても、現場に迷惑がかからないならそれでいい。あとで恥ずかしいとは思うけどね。

正直、アニメは未だに未見だし、アプリ上でのスペシャルウィークサイレンススズカの関係性には全く共感できないし、エルコンドルパサーの魅力はいまひとつ描けていないし、ライブにはあまり興味持てないし、何よりゴールデンウィークイベントでグラスワンダーにスポット当てないのは納得いってないけれど、それでもタイムライン上で競馬に興味なかったアカウントが競馬の話を始めた衝撃と感謝は非常に大きい。とにかく嫌いなら嫌いで、距離を置けばいい話でしかない。大きな意味でコンテンツを殺す行いと言論はマジで止めて欲しいなというお気持ちです。

追記

早くも誤読してそうな文章を見つけたので、追記。ここまで読んでいただければわかると思うが、「過去にもあったから、今回起きても見逃すべき」でではなくて、「過去にも繰り返された事象だから、せめて理解のある既存ファンは啓蒙すべし」というのが発言の主旨。嫌いなものは嫌いだろうし、擬人化、娘化云々はさておき、企画発案時のリスペクトのなさを考えたら、万人受けされないのは当然のコンテンツだろうなという感覚はある。それでもなお擁護に徹するするのは競馬産業の脆弱性の危機感が拭えないから。馬券が売れなければ、行政にお取りつぶしされるのは、もちろん、例え中央競馬だって社会に敵視されたら、いつ日陰に戻されてもおかしくない。実際潰れて二度と戻らなく競馬場を散々見てきたわけで。だからこそどんな形でも競馬が社会に受容されるなら、全力でサポートするべきだし、そのためには誰が何と言おうと、古参が障壁になってはならない。

まあただ20年くらい経つと、寺山修司の「競馬が人生の比喩ではない、人生が競馬の比喩なのだ」という名言がじわじわと刺さってくるところもあり。色々な解釈はあれど、「人は競馬を語るときに、競馬を語ることで自らの人生を語ることから逃げられない」という個人的な理解は、昔は今ひとつ実感なかったが、段々と重みを増してくる。それだけに「競馬に関わる嫌い」はともすれば他の趣味以上に、魂に刻まされてしまうわけで。色々言葉を紡いだところで、そこまでわかり合うことは所詮不可能なことは肝に銘じつつ、それでもなお書き残すのは、もうインターネットで20年競馬に言及する上での矜恃みたいなものなのですよ。