BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

【新潟2歳S回顧】ロベルト馬場を生かして新種牡馬産駒が重賞勝利

夏の新潟を締めくくる新潟2歳S。先週までの傾向どおりロベルト系の新種牡馬タニノギムレット産駒のゴールドアグリが制した。今シーズンはまだキュピーンと来る2歳馬がいなかったが、その中での数少ない★4評価のゴールドアグリの重賞勝利は個人的には満足のいく結果だった。これで★4つ馬は4頭中3頭がオープン勝ち。というわけで2歳戦評価で★が4つついた馬はチェックしてみてはいかがでしょう。

レースを振り返ると、まず先週から明らかだったロベルト馬場が好材料新馬を見ればわかる通り、追うとグイグイと伸びてくる末脚はいかにもこの系統らしさが出ていて、やはりアドバンテージを生かせた。さらに新馬ほどではなかったが、道中がスローに流れたのも、この馬には向いた。追われてからの一瞬の切れ味は極上。今回もラスト2ハロンは10.2をマーク。逆に言えば、ハイペースになったときが一応試金石にはなるだろう。血統的には対応できるとは思われるが。もちろん適性だけでなく、能力があってこそのこの芸当。クラシックまで楽しめる好素材だ。

と、勝ち馬には調子に乗ったが、2着マイネルーチェは思いのほか頑張った。こちらも新馬で新潟芝1600を勝っているあたり適性が向いたということは大きいだろう。逆に新馬のときにも書いたが、小回りの競馬ではそれほど信頼ならないと改めて強調してみる。ちなみに今回多数出ていたSW産駒を見て改めて思ったが、やはりSW産駒は母父は重いくらいの血が入ってるほうが、よい気配。そういう意味で今年の最初の新馬を勝ったオースミダイドウはあまり信用できないかもしれない。3着マイネルレーニアはここは無理して突き放して逃げずに、将来を見越しての抑えての競馬。結果としては上位2頭の切れ味に屈したが、よく頑張っている。ただ抑えての競馬も味があったが、現状はスピードに物を言わせて、平均以上のペースで逃げたほうが持ち味は発揮できそうではある。

7着シャルマンレーヌはやはりダンス牝馬フェニックス賞は2着に頑張ったが、これ以上の上積みは難しいだろう。8着ニシノコンドコソは後方からの競馬で脚を多少余した。次走もう一度みたいところだが、上ほどの凄みは感じられないのが正直なところだ。

◆レース後のコメント

◇1着ゴールドアグリ

※安藤勝騎手:直線に向いた時の手応えが良かったから期待していたが、ゴール前はスタンドの影を見て驚いていたし、先頭に立ってからはヒルんでしまった。まだ子供っぽい面を残しているけど、いいものを持っているのは確かだし、距離はもっと延びても大丈夫だよ。

◇2着マイネルーチェ

※大野騎手:前々の競馬をするように指示されたが、馬は気が入っていたし、スタートが決まったので無理なくあの位置が取れました。一旦は完全に交わされたけど、最後はもう一度根性を出して盛り返してくれました。勝たせてやりたかったが、本当に残念です。

◇3着マイネルレーニア

石橋脩騎手:外目に出すのは予定通りで、レースはうまく運べました。できるだけ追い出しを我慢して、追ってからもしっかり伸びてはいるけど、目標にされる分、差されてしまったね。完成度が高いといわれているが、まだまだこれから良くなると思います。