BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

【エリ女回顧】人馬の実力が発揮できる舞台がそろっていた

【エリザベス女王杯】(京都)〜アドマイヤグルーヴ2連覇達成

京都11Rのエリザベス女王杯(芝2200m・G1)は2番人気のアドマイヤグルーヴ武豊騎手)が馬場の中央を突いての差し切り勝ちでエリザベス女王杯2連覇を達成した。勝ちタイムは2分13秒6。

中団から突き抜けたアドマイヤグルーヴが2連覇達成。予想は天皇賞から中一週で馬体減なしに仕上げた陣営に完敗だった。実力を出し切れば去年制した舞台だけに勝利を阻むものはいなかったか。ただ少し納得いかないのはレースの流れ。2ハロン目以外12秒台のスローながらなぜあれほど縦長の展開になるのだろうか。結局2番手のオースミハルカと中団前で脚を溜められたグルーヴの圧勝となったわけだが、もっと前にいた馬は自分から動いても良かったのではないか。そうすればコスモ逃げ粘るということはなかったはず。牝馬の2200という設定だけに慎重になるのもわかるが前の馬も勝つ意志を見せて欲しかった気もする。

ただ同時思ったのは今の武豊がその実力を発揮できるのはこのような他の騎手が牽制しあって周りの出方を伺うような競馬なのかもしれないということ。思えば今年も相変わらず条件戦や、サンデー産駒が活躍するようなタラタラ直線まで流れるレースでは武豊その実力を発揮している。逆に地方騎手や外国人騎手、また自分でレースの流れを作る馬がいるレースではやはり少し精彩がない。各騎手が強い意志を持って乗るレースではそれだけ武豊の上手さの源となるペース感覚や展開の読み、折り合いをつけてラストに脚を伸ばす乗り方が通用しづらいということなのだろう。個人的にそれと逆のベクトルにいるのがどんな競馬でも自分の乗り方を貫き通す横山典だという気もある。

2着オースミハルカは展開が向いたというのもあるが川島が上手く乗った。限界まで出し切った結果の2着だろう。次は切りたい。エルノヴァはなんだかんだでペリエが持ってきた印象。▲エリモピクシーはもう少し馬群が詰まれば面白かったのだが。◎スティルインラヴは完全に燃え尽きてしまったか。ロベルトが入ってるだけに一度スランプに落ちると戻ってくるのは難しいのかもしれない。○スイープトウショウは反動もあったのかもしれないが、展開も向かなかった。結局秋華賞のようなハマッた競馬2番が効かないということか。反省。