実家に帰ったら、駅に住み着いていた乞食が亡くなったと聞いた。もう25年くらい地元の駅前に住んでいたホームレスで、犬の散歩代行したり、交通整理を勝手に？したりして、暮らしていた町中の有名人だった。非常に温厚な犬好きとして知られていた。我が家も愚弟がチャリのチェーンをはずして、泣いているのを助けてもらったりしたこともあったとか。そんな彼が2月9日に亡くなったらしい。
今駅のガード下には大量の花と写真が飾られている。自分の世界以外の人間との関わり合いを忌避するのが当たり前な世界で、明らかに乞食とわかる姿の人がフツーの街の人が話し、駅前で当たり前のように寝転んでいるのは不思議な光景ではあった。だがそれを緩く受け入れていた空気感はなんとなく地元を僕が好きなひとつの理由だったりはする。ググってみたら、先月酔っ払いに絡まれて怪我をしたのが原因とも噂があって、決して彼が幸せだったとはいえないのだけれど、それでも死んだ後どれだけ人の心に残るが人生の価値だとするならば、これだけの人生が送れる人が何人いるのか。ご冥福をお祈りします。
てか、25年以上外見変わってなかったけど享年80歳だったらしい。それもまたすげー。
