BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

【弥生賞回顧】暫定ランキングは決まるも本番は?

アドマイヤムーンサクラメガワンダーの2強対決に注目が集まった弥生賞だったが、アドマイヤムーンの圧勝で幕を閉じた。比較的緩めのペースだったとはいえ後方2番手から内有利のバイアスのなか、外を捲くり気味に進出して上がりを12.3-11.7-11.6というのは出色。坂のある中山でラスト1ハロンが速いという末脚は脅威としかいいようがなく、このレース結果だけ見ればハッキリ格の違いを見せつけた格好となった。2000m前後では相当の強さだ。今年の3歳牡馬のレベルの高さをここでも示した。問題は本番に向けての体調維持と、多頭数になることだろう。特に多頭数は気になる。弥生賞でも直線内に切れ込んだり、外に逃げたりと行儀の悪いところをみせている。鞍上が武豊だけに何とかなったがG1でこういう競馬をしたら隙ができてしまうのは当然で果たしてごちゃつきやすい皐月賞で上手く乗れるかどうか。フサイチリシャールという前で怖い馬もいるわけで、実力ほどに安心してみてはいられない。またダービーともなれば、共同通信杯から使って果たして体調がもつのかというところが気になってくる。体調維持には定評がある厩舎ではあるがどうだろう。

一方4着サクラメガワンダーは評価が難しい。調整過程からとにかく体調がイマイチだったのは間違いない。1週前に時計を出しすぎ反動がでたのか、当週は撫でる程度の調整。馬のほうも精神状態とのバランスが取れていなかったようでイライラしている様子であった模様。そのせいか体重も変化ナシだった。これでは力を発揮できる状態ではなく、鞍上もとにかく反動が出ないような競馬に終始。しかも武豊にそれを悟られ、内有利の馬場でさらに外に張り出されてしまってはどうしようもない。一応最後まで伸びてはいるのが完全にアンカツはここは捨ててきたのがアリアリ。実力を出し切れなかったのも当然だろう。ただ1回叩いてどれくらい変わるかは未知数。体重が増えてきていればまだ良かったが、さらに反動が出てしまうようなら皐月賞も厳しいだろう。こればかりは陣営の手腕に期待するしかない。順調に良化さえすればアドマイヤムーンとこれほどの差はないだろう。

2着グロリアスウィークは内を上手く立ち回ったのが大きかった。ただ本番で上手くいくかというと正直微妙。3着ディープエアーは鞍上の力&サクラがあまり必死でなかったのが大きい。