例年は阪神JF大敗組が平然と巻き返すことで知られるファアリーSだが今年は前走条件戦を使ってきた馬、未勝利勝ちの馬が上位を占めた。特にダートを使ってきた馬が上位にいることを考えるとハイペースもあいまってパワー型の馬に有利なレースになったと思える。そのため阪神JFで苦戦した軽いスピード馬は巻き返しが困難だったのだろう。阪神JF同様体重が軽い馬は苦戦しているのもうなずける。
勝ったダイワパッションはダートで勝ち鞍はないものの未勝利で3着、父親はフォーティナイナー。前走黒松賞は逃げて勝ったが、今回は控える競馬で結果を出した。勝ちタイムが0,1秒しか違わないこと、上がりは今回のほうが遅いということを考えると自分のペースを崩さないで走れる馬だということか。1200までの馬というイメージは拭えない。来年クラシック路線となるとなかなか厳しいところ。
2着ウエスタンビーナスは芝1200は初めて。距離短縮が利いたか。ハイペースを2番手で粘りきったことを考えると強い競馬をしている。ガンガン行って粘るのが向いているタイプなのではあるだろう。人気のコスモミール、エイシンアモーレの凡走は上記の理由+疲れといったところか。エイシンのほうは鞍上一番の大きな理由な気もするが・・・。