復調しそうで、復調しないインティライミが出走したAJCC。中山2200というコース形態ははこの馬にはピッタリだったが、この暴走では出番はない。11秒台連発で沈んでしまった。それでも4着に粘っているのだから、強いことは強いのだが、この気性はしばらく治らないだろうし、馬券的にはしばらく買えないだろう。
勝ったマツリダゴッホは使い古されたSSの条件戦からの重賞制覇。SSの重賞は勢いが大事だということは、現在でも変わらずということか。ただインティライミにおかげで展開が向いたのは事実。掛かる面がある&頭が高いため追い比べになると不安が残るだけに、コース設定は不向きに思えたが、ハイペースで楽な追走。仕掛けた後は惰性で走りきれた。次は日経賞に向かうようだが、落ち着いた流れになると不安は残る。母父BoldRulerだけに一本調子な面も否めないところだ。
2着のインテレットはまたも出遅れ。この癖はしばらく治らなそうで頭で買うのは今後も不安だろう。3着シルクネクサスもインティライミに助けられたクチ。ハイペースでも同じ脚は使えるが、直線で使える脚自体は短いというロベルト系だけに、このような流れはよかった。ただここに来てグングン力をつけているのも事実。今後も直線の短い競馬場では出番がありそう。
これで古馬のレースは2週連続で乱ペース。原因はわかってるだけに、ディープのいない分の地盤沈下とは言いたくないが、いまだ核は見えてこない。
◆レース後のコメント
◇1着マツリダゴッホ
※横山典騎手 レース前は折り合い面にだけ気をつけて乗ろうと思っていたが、今日は今まで自分が乗った中で一番スムーズだった。逃げ馬がいいペースで行っていると思っていたが、それでもその馬がインティライミだったからね。それで3角から早目にスパートする形になった。今日はちょっと派手に勝ち過ぎた感じだけど、まだまだこれからもっと良くなってくる馬だよ。
◇2着インテレット
※後藤浩騎手 今日もゲートを潜るような仕草を見せていた。練習の時は大丈夫なんだけど、レースに行くと駄目なんだ。本当は中団よりも少し前につけたかったんだが、あのスタートではね。際どく追い上げてきているだけに悔しい。
◇3着シルクネクサス
※松岡騎手 折り合いをつけてスムーズに追走ができました。際どい競馬で3着だったし、今日のメンバーを考えれば収穫のあったレースだったと思います。昨年の中山金杯で跨った時と比較すると、とてもいい体になっていたし、本当に力をつけていますね。