BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

プロヴィナージュ騒動に見る関係者ブログの危うさ

出走回避の情報について

ちょっと...

全てまとめて...小島茂之厩舎の本音(公式ブログ)/ウェブリブログ

ブログ、はじめました!JRA騎手・三浦皇成公式ブログ>

克典もな(~ヘ~;)JRA厩務員・榊原洋一公式ブログ「馬ひとすじ」>

ポルトフィーノ除外 小島茂師が晒された思わぬ批判<馬券日記 オケラセラ>

男・小島茂之辻三蔵の辻説法>

クラパその他<白線の内がわ>

ポルトフィーノに興味はないけど、ちょっと気になった騒動なのでノモケンコラムなみにだらだらと書いてみる。なかなか関係者の生の声を聞く機会がないだけに、ブログというのは興味深い媒体なのは事実だ。ただダイレクトな分の怖さを当人(周り)が自覚しているのか、このままでいいのかと不安になる。僕が心配しても仕方ないかもしれないが。なにしろ小島師のように自分の立場、責任を認識した上でブログを書いている人でさえ、今回のような騒動に巻き込まれてしまうのだ。

今回の騒動を振り返ると、ざっとみる限り2chでも他のブログでもほとんど話題になってないレベルの話でネット云々というより、「既存競馬マスコミの伝言ゲーム」と、「小島師がコメント欄を解放していたがために、アホが可視化された」というところが問題がある。そして象徴的なのは、ブログの功罪のわかりやすいサンプルになっているということだ。前者の伝言ゲームについてはブログによって自分の言葉で説明できるということがプラスが働いた一方で、後者については、いくら気を遣ってブログ更新しても、ブログがあって世の中にアホがいる限り防ぐことはできないという例になってしまっている。今回の場合は、まだ小島師の対応が誠実なこと、小島師のもともと非がほとんどないことから、ほどなく沈静化した。ただ正直これは運がよかった。もし当人にこれほどの覚悟無く、また当人にある程度非があったらどうなっていたことか。

話題にはなっていないが、その萌芽はある。最近はじまった山内厩舎の厩務員榊原氏のブログだが、前回の更新で「藤田騎手が昨日も札幌の調整ルームの階段で足踏み外して鎖骨折ってるし...」とのエントリがある。まあすぐに「昨日→去年」と訂正が入っているが、このように編集者の手が入らないブログでは誰しも間違いが起こしうるのだ。というか、榊原氏のブログは間違いだけじゃなくて、「田中克は最近真面目さがない」とかエントリを軽く書きすぎてて怖い。どう考えても世界中に公開されている自覚がない。ブログは居酒屋ではないのだ。競馬には金がかかっているし、公正競馬という建前もある。炎上の要因は腐るほどある業界だ。もし当人の間違いや、不注意の発言から炎上が起きた場合、誰がその関係者を守れるのか。誰もが小島師のように強くて、責任感のある人ではないのである。そのことを考えると、最近の「関係者ブログブーム」は見ていて本当に怖い。っていうか、新人の三浦にまでブログはじめさせてるけど、馬券ブレイクはそこらへんのリスクを考えているかとコトが起きる前に問いただしたい。ブログのメリット、オープンなことのメリットは当然わかっているので、応援しているし、必要以上に萎縮して欲しくないけれど、そのリスクについてもっと慎重になっていいのではないのか。だから関係者ブログはアメブロ並に検閲しろとは言わないが、今回の騒動を「ネットの匿名の輩は卑怯だ」「小島師は男だ」あたりに落とし込んでしまうと、今後もっと大変なことが起きるような気がしてならない。あと伝言ゲームを起こした競馬マスコミは反省するように。