BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

ホロ可愛いよ、ホロというわけで狼と香辛料を読んだ

狼と香辛料 (電撃文庫)

狼と香辛料 (電撃文庫)

アニメ化してたのは知ってたけど、原作を先に読みたいからスルーしてた狼と香辛料に手を出した。こ、これは期待以上の作品。そしてホロ可愛いよ、ホロ。第一巻を買った時点で即決で全巻大人買いしてしまいましたよ。わっち繋がりのおせん(ドラマ版)よりも全然いい出来だ。

キャラクター造形が先行しがちなライトノベル(それはそれで好きだけど)において、まずこの作品のすばらしいところは世界観の構築あっての作品だと言うこと。キャラの周辺から世界が立ち上がるのではなくて、世界とキャラが両方とも意識的に構築されている。ファンタジー小説としての下地が丁寧に創られている。加えて、主役が商人とヒロインが豊作の神の化身という数多のファンタジー小説では脇役に収まってしまうようなキャラクター設定であること。戦闘シーンほとんどないにもかかわらず、飽きさせない軽妙なテンポが、ライトノベル慣れしてる読者にも新鮮に映るのは間違いない。そしてヒロイン・ホロの設定。わっち喋りといい、賢さを見せながら、少女ちっくな一面といい、これはもう僕の心を鷲づかみですよ。いやーこの作品に対しての月並みな褒め言葉になってしまうけど、ホント設定とキャラ造形の勝利ですよ、これは。

まあ難点として、景色、風景の描き方が甘いために「ファンタジー慣れ」してない読者に読んでもらうには若干地の文に表現力が不足しているのかなあというところ。日頃から脳内ファンタジー世界が創られている読者には問題ないかもしれないけど、せっかくの設定の素晴らしさが活かしきれないのが残念。とはいえ、巻が進めば解消されるのかもしれないし。楽しみに2巻以降を読もうと思う。アニメもおもしろいのかなあ。