BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

フロンターレ勝手に補強診断(2018−2019)

昨シーズンの補強診断の答え合わせ

  • 最後にノリで書いた齋藤学がマジで来た。
  • シーズン前に80点という評価はリーグ連覇でカップ戦敗退なら妥当では。
  • 後半戦展望を踏まえると、半分以上は鬼木監督の力で獲ったリーグ連覇と言えるかも。あとは怪我人が少なかったことと守田の成長がヤバかった。
  • 知念はともかく赤崎、長谷川、齋藤学は厳しいシーズンだったねえ。

最新の補強傾向

  • 以前と違って他チームで燻っていた選手ではなかなか主力に入れない。
  • 一方でこれまで通り知名度優先という補強は少ない。
  • 風間監督時代と違って、技術プラスαに何を持つかが重要

今年の移籍環境

  • 連覇という結果を踏まえてモチベーションと忠誠を維持できるか。
  • 他チームの選手から見て魅力は向上。
  • DAZNマネーの本格利用が始まる。
  • ACLもあるため試合数は多い。

退団・レンタル選手

  • GK ポープウィリアム(若手修行枠):試合に出よう。
  • DF 板倉滉(若手修行枠といいつつ海外):代表で逢おうな。
  • DF エドゥアルド(ベンチ外):ポカ癖が治らなかったか。
  • DF 武岡優斗(ベンチ外):復活してくれたが攻撃で魅せられず。
  • DF エウシーニョ(主力):親父が熱中するわけだ。
  • DF タビナスジェファーソン(若手修行枠):試合に出よう。
  • MF 田坂祐介(ベンチ外):もう一花咲かせて、指導者として戻ってきて。
  • MF 三好康児(若手修行枠):必要なのは数字。
  • MF 森谷賢太郎(ベンチ外):フロンターレ歴史に残る良い人。感謝。
  • FW 赤﨑秀平(ベンチ外):期待してたが得点力が。

新加入選手評価

  • GK 藤嶋栄介:いきなり良い人エピソードヤバイ。
  • DF マギーニョ:速そう。
  • DF ジェジエウ:ジェシ感。
  • DF 馬渡和彰:左右できるSB待ってた。
  • MF 山村和也:欲しかった高さと強さ。GM諦めなさすぎ。
  • MF 原田虹輝(新人):目指せ大島僚太
  • FW レアンドロダミアン:DAZNマネーの正しい使い方

強化方針推測

  1. 築き上げたスタイルを更に磨き上げるための競争の促進。つまり昨シーズンベンチに入れなかったメンバーに対する大きな入れ替え。
  2. 「いつも通り」を防ごうとする相手の破壊。昨年度も随所では見えていた高さと強さというオプションの本格導入。
  3. エウシーニョの得点力と脆さからの卒業。

勝手に採点

100点満点で95点。3連覇を担うシーズン、まず評価したいのはエウシーニョを除く主力の引き留めにキッチリ成功したことだろう。このシーズンオフも顕著であったが、移籍金を払ってでも必要な選手を獲得したいという流れはもう止まらない。例えタイトルを獲ったチームといえども、フロントが判断を誤れば、移籍の決断をされてもおかしくないのが、DAZNマネーでゲームチェンジが起きている現在のJリーグである。報道に上がったのは車屋、奈良だけだったが、魅力的なオファーが他にもあったことは想像に難くない。2連覇を果たし、新たなモチベーションを求める選手がいてもおかしくない中での、戦力維持はサポーターが考えるよりも難しかったのではないだろうか。2019年のシーズンを骨格を変えずに挑めることは、フロントの素晴らしい仕事といえよう。

個別の話に入る前に昨シーズンを改めて振り返ってみれば連覇という大きな結果を残した年となった。あれだけシルバーコレクターと揶揄されていたチームが、Jリーグの中では確固たるスタイルと、そのブラッシュアップで他チームにない安定感を手に入れたのには隔世の感がある。ただ全てが順風満帆だったとはいえない。具体的に2018年から持ち越された宿題は大きく2つあると考える。1つ目はここ数年続く前半戦の不安定さ。過密日程というエクスキューズがあるにせよ、既存戦力のエンジンがかかるのも遅かったし、新戦力を組み込むのに苦戦した。2つ目は既に各所で言われていることだがカップ戦での敗退である。相手が「いつも通り」にさせないことに注力してくるような勝負の掛かった試合の進め方には大きな課題が残った。2019年この宿題にどう答えるのか。そしてリスクは何があるのか。ここまでの補強を鑑みて推測したのが上記3つのテーマである。

個別に出入りを見てみるとOUTについては競争の促進という観点から妥当という判断する。チームに色々な立場で貢献があった選手が多いものの、昨シーズンピッチに立つという観点では、競争に勝ててなかった選手の入れ替えが中心。例外となるのは2人。エウシーニョに関しては契約面のもつれもあった&早くから移籍がわかっていただけに仕方がない。板倉の海外移籍には驚かされたが、これはもう応援しましょうという話と考えている。

一方INについては、まず目につくのが高さと強さというオプションの導入として評価できるダミアンと山村だろう。どちらの選手も主力として活躍していた存在。特にダミアンについては、移籍で獲得することの効果が高く、かつ数年間にわたり課題となっていた本格的なCF。DAZNマネーを投入するに相応しい補強と言えよう。競争の促進、そしてエウシーニョの穴をどう強みに変えるかという観点ではジェジエウ、マギーニョ、馬渡を獲得した。もちろんエウシーニョの存在が素晴らしかったため、「同じこと」を期待するのは難しいかもしれない。だが一方で昨シーズンはそのエウシーニョもバランスを重視したプレーが多かったのも事実であり、鬼木カラーを体現したで新たな右サイドバック像を見せてくれることに期待したい。最後にGKについて触れると、確かにこの冬のJリーグと今後を見渡したときに、「ソンリョンの次」に気持ちが向くのは自然。ただフロンターレのこれまでの歴史を考え、そして昨シーズン終盤のソンリョンと新井を見れば、今ここで動くことは長い目で見たときにクラブにダメージを与えてしまうのではないかという気持ちにもなる。今年のパフォーマンスによっては、次への流れが加速する可能性もあるだろうが、今季の正GKはソンリョン、セカンドは新井としながら競争していくというので良いのではなかろうか。

以上、今季の補強を総括すれば「主力の引き留め」 で75点。「各テーマへの対応」でダミアン15点その他で5点の95点としたい。あえて足りない5点については、先のGKの件と、相手を破壊するためのもう一つ考えられるオプション「ドリブルをベースにした1対1で優位性」に関して、昨シーズン結果を残せなかった齋藤学、長谷川頼みになってしまう点で差し引いておく。ただ選手を獲得することだけが補強というわけではない。ここは既存メンバーの奮起に期待した伸びしろとして、シーズン後の結果をもって、やっぱり100点だったねとなることを祈りたい。

以上、勝手に補強診断でした。サプライズ移籍は今年は思いつきません。まあ前半戦次第で中村航輔欲しいけどね……。