BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

2018年フロンターレ、勝手に後半戦展望

前半戦の採点

結果

55点。広島に独走されているとはいえ、リーグ3位につけていることは評価。一方でノルマと思われたACLのグループリーグを突破出来なかったことは明確な失敗。

攻撃面

昨年に比べて得点数が平均2.09→1.47に低下。攻撃回数が変わらないものの、チャンス回数、得点が下がっていることから、見た目の印象通りに効果的な崩しが見られていないことがわかる。リーグ王者となったことで、対策が更に進んだこともあげられるが、1番は知念をトップにした新しい形によって、止める蹴るをベースにした崩しの考え方にブレが生じたことと、知念がそれを上回るメリットを見せられなかったこと、さらに過密日程で修正が効かなかっただろう。一概にCFに高さと強さを求めることは否定しないが、フロンターレの攻撃の真髄であるフリーの定義、止める蹴るが緩くなってしまったのは痛かった。加えて、即戦力として期待された大久保嘉人が過密日程で戦力とならなかったことも大きな誤算だろう。

守備面

失点数は0.94→0.80に上昇も前年9本(28.13%)だったセットプレーからの失点が、既に8本(58.33%)となっているのはいただけない。湿りがちな攻撃陣とはいえ、1点以上は取れてる訳で流れからの失点も多いわけではない。なのに苦しいときにセットプレーで失点しては勝てないのも道理である。開幕当初に奈良の不調で、代わりになるCBが結局車屋となったことも大きな課題だろう。

個人の評価

○:大きな収穫は当然ルーキーの守田。前評判は高かったが、想像以上のクレバーさ、強さ、柔軟性、技術を見せて、既に欠かせない戦力となった。結果的にネットを追い出してしまったのは痛し痒しであり、まだまだプレーの判断に危ういところはあるが、伸び代を考えれば後半戦も楽しみな存在。また前半戦の最後に存在感を見せたラルフ鈴木にも期待は高まる。
×:一方で期待を裏切ったのは大久保嘉人、知念、赤崎の攻撃陣。特に1年の出戻りで当然即戦力の憲剛のバックアップとして期待された大久保は、前半の過密日程のキーマンとして睨んでいただけに、内容にも数字にもガッカリだった。自身の衰えもあるが、トップ下に入ったときの周りを動かしてゴールに結びつける戦術眼、またフリーマンとしてスペースを創出、埋める動きが全く噛みあわなかった。今となっては「何処でも出来る、がタスクは明確にしないと輝けないタイプ」だったのかなという想いもあり、キャリアも晩年に差し掛かった大久保には重すぎたのかもしれないが。知念は飛躍の年となるべき2年目にチャンスを多くもらいながらも、自分の強さの出し方を間違え続けてしまった。判断の問題なので、シーズン中にどこかで殻を破って欲しいものだが。赤崎はスタイルに親和性あると思われたが、意外に苦しんでいる。また先にも触れたが、エウソン、谷口、奈良、車屋以外のDFは及第点に及ばず。奈良についてもムラはなくしてもらいたい。

中断期間における補強

概要

三笘、旗手の2020年加入が発表されたが、即戦力の加入はなし。出番を失った大久保とネットが移籍。余剰戦力の整理と未来への投資に終始した。

OUT

大久保の前半戦の評価は前述通り。年齢面を考えれば本人の決断は理解できるし、クラブとしても前線には他にチャンスを与えるべき選手は多く、これ以上お互い拗れる前に、笑顔で別れるという判断は納得のいくものである。ネットについてはレギュラーに定着してからもメンタル面の不安定さはウィークポイントで、本人の成長のためにも若手の突き上げは必須と考えていたが、実際に突き上げられたら、あっさりと監督への反逆を起こして、事実上の戦力外となってしまった。それがなくとも守田の成長を考えても今年までかなという雰囲気もあっただけに移籍金をもらえるタイミングの移籍容認はクラブとしてはプロフェッショナルな判断で責められるものではない。去年のタイトル獲得の立役者で、愛すべきキャラクター。失ったものは大きいが、今後包囲網が高まる中で、リーグの強豪として成長していくためには、ボランチの出来にムラがあるのは大問題であるし、高いレベルでの競争は不可欠。本人がそのような態度・判断をするのであれば、クラブとしては慰留せずに前に進むしかない。古巣相手にはお手柔らかに頼みたいが。

IN

即戦力の補強がないことに一部不満の声も耳にしたが、元々ACLを前提とした陣容であり、余剰戦力の整理で終わりにするのも妥当と見る。近い将来の三好・板倉の復帰を見据えても、ここで慌てて補強をする必要は無い。本来であれば風間監督の退任でサイクルが終わり、今は世代交代を進める時期。況や去年タイトルを獲れたことで短期の結果を追い求める状況ではないはずで、憲剛アフター、小林悠アフターを考えると、2年後3年後に向けては、若手の成長を促すためにも、今は我慢の時である。ただ不安がないわけではない。1つはSB。ファーストチョイスとしては、右はエウソン、左は車屋で問題ないものの、2番手となると心許ない状況。右の武岡は稼動面、攻撃面で不安が残るし、左のノボリも稼動面は微妙。今後も高卒2年目のタビナスが今年ベンチ入りできないようでは補強の必要性は出てくるであろう。空いたブラジル人枠の第一候補である。2つ目はポスト大島僚太。今のところ海外移籍について具体的な動きはないが、次回のW杯を見据えると今シーズン後、もしくは来シーズン夏の移籍は十分ありうる。憲剛に頼るわけにも行かず、こちらも高卒2年目の田中碧次第か。まあ個人的にはそうなったら、守田か板倉アンカーにするしかない気がするけど。

後半戦の展望

課題と上積み

第1にセットプレーの失点を減らすこと。こちらは各個人の細かい頑張りと、鬼木監督、二階堂コーチに期待するしかない。
第2に求められるのは、攻撃のバージョンアップ。ここでのキーマンは知念、齋藤学、赤崎、長谷川あたりとなってくるだろう。フロンターレの基本戦術であり培ってきた止める蹴る、フリーの定義の共通認識を持つことで量的優位と技術による質的優位を磨くこと。加えて、バージョンアップにより高さやドリブル、そしてスペースを意識することで、プラスアルファの質的優位と位置的優位を得ること。双方において、前述の4人の出来が後半戦の勝ち点を左右することになると予想する。上記2点の上積みに成功すれば、どれか1つのタイトルを獲得することは可能であるように思える。

リスク

替えの効かないDF陣とボランチ。先日の天皇杯を見ていても、正直なところBチームの伸び代を期待するのは難しい部分であるように見受けられる。後ろの6人のターンオーバーを最低限に怪我無くシーズンを乗り切れるか。ここに問題が生じると中位以下に終わってしまう可能性も否定できない。ただそうなったとしても今年の過ごし方について、無闇にフロントや現場を叩くのは間違いだろう。もちろん大久保加入の見込み違いなど、問題点は1つ1つ潰す必要はあるし、場合によっては破綻した部分については移籍金払ってでも即戦力の補強を行う、来季の鬼木監督に求めることを再定義する必要は出てくるだろう。しかし5年10年のスパンで見るならば、2020年くらいまでは世代交代を推し進めるタイミングである。その点について留意しながら、後半戦の躍進に期待したい。