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BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

バケモノの子を見たよ

33_Movie

55点くらい。おおかみこどもの雨と雪よりさらに悪化していた。こんな1000円の幕の内弁当みたいな作品作る細田監督とか見たくなかった。以下、ネタバレ。















全体的にエピソードを詰め込みすぎで、その上に説明セリフが多すぎるのが興ざめ。映画としての完成度が非常に低かった。最初から最後までこの作品が何を訴えたいのか、何を表現したかったのかがブレブレでわからなかったのが辛い。作った本人もわかってなかったんじゃないだろうか。

例えば主人公の幼少期。導入からの主人公と熊徹の出会いまでは相変わらずの絵の魅力で見られる。ただそこからの交流と成長シーンがダイジェストなのが意味不明。そもそも冒険活劇と謳いながら、そういうシーンは最初の決闘シーンだけで、そのあとはひたすらストーリーをなぞるだけ。それぞれのシーンに関しても、観ればわかることをいちいち台詞で説明するから、テンポが悪い。富野御大だったら発狂しそうなくらい。例えるならガンダムUCでダグザの死と、ジンネマンとの砂漠越えを全部カットした上で、いきなりバナージがジンネマンに心開いてるような状態。そこ大事なところだろ、マジで。

人間界に戻るエピソードに到ってはほぼ全て蛇足。ヒロインはこれまでの細田作品以上に都合の良い女として登場。なんなの、主人公にとってだけ何でもしてくれる聖女。「私の母になってくれるかもしれなかった女性だ」とでも言わせたかったの?挙げ句の果てに突如として、現れる人間の心の闇。全然闇が膨れあがる過渡期なかったよね、なんで思い出したように子供の頃の辛さとかとってつけてるの。しかも闇に呑まれる一郎彦に対して、九太が踏みとどまる理由がヒロインとの約束ってなんなの。そこでこそ熊徹との思い出とか繋がりだったんじゃないの。一郎彦は彼女がいなかったのが原因なの。あんなにキャーキャー言われてたのに非モテなの、奴は。まあ前半でダイジェストにしたから描けなかったんだろうけどさー。

挙げ句の果てに、何の前振りもなく神になって、九太に取り込まれる熊徹。九太の心の闇、さっき女の色気で止めてたよ?いらないんじゃない?そこを飲み込んだとしても、最終的な決着が「物理で殴る」違うでしょ。そこは一郎彦に親父や家族との繋がり思い出してもらうところでしょ。けなげな弟の描写は何だったのよ。

とにかくエピソードを詰め込みすぎだし、一つ一つのシーンで説明セリフが多すぎるし、無駄なシーンも多い。だけど大事なエピソードがない。ちょっと思いつくだけでも、急に熊徹に弟子が増える理由も謎だし、地下鉄で逃げるシーンとか全然いらなかったし、そもそも人の良さそうな実の父親いるの?てか何で離婚したのよ。あと最後に誰も死にませんでしたってナレーションいらないよね。残響のテロルでビル潰したのに死人出なかったのと同じくらい衝撃だよ(3話までしか観てないけど)。ラストに至ってはヒロインがバケモノの世界に来る理由もないし、刀使わなくなったってセリフもいらないよね???時をかける少女はあれだけ無駄のないシーンと、濃密な描写が描けてたのに・・・・・・。

せめて人間界のシーンカットして、二郎丸をケモナーヒロインにして、もっとじっくりバケモノ界でのエピソードを描いていればこんなことにならなかったのではないか。おおかみこどもの雨と雪までは、さすがにテーマまではブレていなかったと思うのだけど、誰も止めなかったのか。周りの期待と、これまでの成功?でやりたいことをいくらでも出来るようになったのだろうけど、反比例して作品の完成度が落ちていくのは本当に悲しい。やっぱり細田守はコンプレックスと反骨心と限られたリソースが与えられないと・・・・・・という思いを強くしただけの作品であった。ぐったり。

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