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BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

【第82回東京優駿回顧】日本屈指の良血がデムーロと共に頂点に

ダービーからダービーへ。近年そのサイクルを番組にも明確に打ち出してきていた日本競馬だが、今年の日本ダービーはその早まった夏までの新馬戦出身ではなく、秋からじっくりと始動した馬たちがの上位人気を占めてはじまった。前々から完璧な競馬で乗ったリアルスティールを暴力的な脚で差しきったドゥラメンテが1番人気。2着に負けたリアルスティールが2番人気。弥生賞まで3連勝も本番は不発に終わったサトノクラウンが3番人気。その後ろに別路線組が人気する形。人気としては3強ととれなくもないオッズではあったが、やはりレースの焦点は気性面に危うさを見せるが爆発的な能力のあるドゥラメンテをJRA騎手となったMデムーロがどう乗るのか、前走決定的な差をつけられたリアルスティールを陣営がどう鍛え、どう福永祐一が乗るのかというところにあったとみていいだろう。

枠順が発表されると、何と言うべきかその2頭は隣り合った外枠。人気馬は軒並み外。まさに「どう乗るか」が問われるダービーとなるのは目に見えていた。しかし5月31日15時40分。ホースマンの夢、日本ダービーはレース発走後10秒程度で結論を見る。ゲートが開いて1コーナーに入る前に、既に2頭は少しかかる仕草を見せる。一瞬前に出かかるもガッチリ押さえて頭を上げるリアルスティール、その外で少し頭をあげる仕草がありながらも、スッと前に入るドゥラメンテ。向こう正面に入るともう誰にでもわかる決定的な位置取り。馬の後ろに入れてしっかり折り合うドゥラメンテの3馬身後方の、外々を追走するリアルスティール。この時点で2頭の後先は決まってしまった。後はもう語ることはあまりない。逃げるミュゼエイリアンのペースが速かったことと、天気予報が変わり時計の出る馬場状態から、道中の位置取りがそのまま実力を出し切るための助走となり、直線は存分に末脚を発揮するドゥラメンテが突き抜けての1着。セオリー通り1枠のサトノラーゼンが溜めた脚をしっかり出し切っての2着。3着は良く伸びたサトノクラウン、4着がリアルスティールという結果となった。

勝ったドゥラメンテは外枠からの圧勝。実力は同世代では一枚上。Mデムーロは完璧な騎乗でネオユニヴァースに続くダービー2勝目を見事移籍初年度に飾った。勝利騎手インタビューではまだ1コーナーかかるような面があったとのことだが、それも見事にクリア。まだまだ陣営は未完成とみて慎重な姿勢を崩さないが、秋は是非凱旋門賞に行って欲しい。Twitterにも書いたが、自分も昔は日本の競走馬たるもの三冠を狙うべきだし、欧州に比べて育成が半年遅れるから、古馬になって挑むくらいでちょうどいいと思っていた。しかしディープインパクトオルフェーヴル見る限り、斤量ゲーとなる凱旋門賞古馬で挑むデメリットのはやはり大きい。加えて育成が遅いも過去の言説となりつつあり、そもそも菊花賞種牡馬選定としては価値がない競走となってる現在、パフォーマンスが落ちる不安を抱えて3000mを走るくらいなら、凱旋門賞に行くべきなのではないだろうか。この血統でデムーロ凱旋門賞を勝てるのならば、日本競馬にとってこれ以上の到達点はないだろう。

2着サトノラーゼンは枠を生かした好レース。もちろん今後の伸びしろもありそうで菊花賞が楽しみ。3着サトノクラウンは後方からよく追い込んでいるが、なかなかサンデー系相手に真っ向勝負は難しい。イメージ的にはエイシンフラッシュで、枠か、嵌まって先行できるか、勝つには何かしらの後押しが必要そうだ。4着のリアルスティールはトモも薄く、決して斬れるタイプではない。もちろん今回内枠を取れなかったのが痛かったのはあるが、それでもドゥラメンテの後ろから追走するのは勝負を投げたに等しい競馬だったのではないだろうか。とかく批判されがちな福永であるが、今回も「人気馬で言い訳がいくらでもできそうな勝負にいけない騎乗」を見せてしまった。重賞で人気となるといつもこれでは、なかなかファンは納得しないし、もちろんダービーを勝つなど夢のまた夢だろう。とにかく固くて固くて固い騎乗。引っ張らずに、でも遊ばせずに馬とコンタクトを取れない以上は今後もこういう競馬を続けてしまうのであろうが・・・・・・。

最後にオークスに続き、ダービーも1位から4位までをノーザンファームが独占。もちろん偶然などではなく、血統もさることながら北海道での育成と、天栄としがらき。全ての歯車がガッチリかみ合ってた結果であろう。例え早期デビューできなくてもきっちりダービーに間に合わせるその手腕。来年以降もこの牙城を崩すのは難しいなと思わせる今年の3歳春クラシックの結果であった。