BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

【第14回秋華賞】挑戦し続けることで得た自在性で春の雪辱を果たす

レース回顧

久々の牝馬三冠のかかった秋華賞。春の実績馬順調に駒を進めてきたこともあり、それなりに締まったレースになるとは思っていたが、思っていた以上に白熱したレースとなった。ラップを見ると12.3-10.3-11.4-11.9-12.1-12.8-12.2-12.0-11.6-11.6。前半58.0で後半60.2。そこそこの流れながら、最後までラップが落ちなかったことを踏まえてると印象通りの好レースだったと考えて良いだろう。勝ったレッドディザイアは四位にエスコートされて、これ以上ないスムーズな競馬で雪辱。最後ハナ差まで詰め寄られたとはいえ、ブエナビスタと違ってなんども挑戦し続けることで身につけた自在性が最後の最後で花開いた。ここまでじっくり育てたミッキーもさることながら、馬に教えながら競馬をし続け、オークスに続き完璧に乗った四位の手腕はとにかく見事。ウオッカ乗り替わり以降の四位は本当に一皮剥けたように勝負どころではヘグらない。育てながら乗れるし、勝負どころではキッチリ乗るし、トライアルはそれなりに乗るし、ちょっと的場元騎手を思い出してしまった。

4コーナーの動きでブロードストリートを邪魔したブエナビスタは結局3着降着。藤田のアクションが必要以上に大きいような気もするが、進路妨害したのは事実。そもそもコーナリングでスムーズに加速できないという弱点を残したままここまできたというのも敗因で、能力に任せた競馬をし続けたツケを払ったと言わざるを得ない。次はエリ女かJCか未定だが、JCで挑戦者の競馬をするのも良いのではないだろうか?ブロードストリートは4コーナーの不利のあともしぶとく伸びて2着繰り上がり。直線改めて伸びるあたり良い根性をしているが、逆に言うと末脚に影響するほどの不利ではなかったと言うことも言えるのかもしれない。スムーズだったら・・・といっても微妙なところ。クーデグレイスは実力を出し切っての4着。これだけ走れれば上等だろう。

レース後のコメント

◇1着レッドディザイア

※四位騎手 春は悔しい思いをしてきて、今日が三冠最後のレースだったから、負けたら仕方がないという気持ちで強気の競馬をするつもりだった。スタッフが一丸になって渾身の仕上げをしてくれたのも分かっていたから、それに応えられて嬉しい。直線で抜け出してからはブエナビスタが追い詰めてきて、ちょうどオークスと同じような感じになったけど、並ばれてからは馬も本当によく走ってくれた。

◇2着ブロードストリート

※藤田騎手 スタートは我慢が利かずに出負けしてしまったけど、腹を括って焦らずにジックリと運べた。ただ、不利が痛かったね。立て直してから直線で盛り返していたのを見れば分かると思うんだけど、スムーズなら突き抜けていただろうね。 

◇3着ブエナビスタ

※安藤勝騎手 春より道中の行きっぷりが良くなっているし、最後もよく追い詰めてくれたが......。(4角での動きは)馬群が固まった時の事象。そんなにひどく出た認識はないが、降着の判定は採決が決めたこと。結果として関係者や多くの人達に迷惑をかけて申し訳ない。