BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

【第63回セントライト記念回顧】相手関係の弱さは気になるが内容は濃かったトライアル

リハビリがてら回顧を再開

レース結果

セントライト記念(G2)

レース回顧

春の実績馬ナカヤマフェスタVS上がり馬といた様相を呈した今年のセントライト記念だったが、終わってみればナカヤマフェスタが力を見せつける形となった。ラップから見ていくと12.3-11.5-11.9-12.7-12.5-11.9-11.5-11.8-11.7-12.0-12.2。いかにも中山芝2200mらしい後半1200mから加速する脚の削りあいの消耗戦。この流れを外枠から追走し、残り1000mから押しながら勝ちきったナカヤマフェスタのレース内容は濃いというしかない。菊花賞に向けて適性を見せた形となった。ただ乗り難しさあるのも事実。鞍上の注文通りに競馬ができれば頭まであり得るが、反応の悪さを本番でも見せるようだと先に仕掛けた馬に粘りこまれそうな予感はする。ジっとしすぎると斬れのある馬にやられそうでもあり、条件は外枠で坂上から上手くスパートできるかというところだろう。

2着セイクリッドバレーは枠と、自分から動きに行かなかった鞍上の好騎乗で何とか2200mをこなした印象。気性的にも血統的にも菊については疑問符。予想以上にポテンシャルを見せてくれたのがフォゲッタブル。言わずとしれた良血だが、ダンスインザダークの重さのせいでここまで時間が掛かった。というか菊にも間に合わないかと思っていたが。乗りやすさ自体はありそうだし、スタミナに不安はない。さっと先行して坂上からいち早く仕掛けられれば、面白いレースができそう。4着アドマイヤメジャーアグネスタキオンだけにこの流れは厳しかったのだろう。外枠から脚を削る競馬では持ち味は発揮できない。ただ最後差し込めてきた辺り、個人的な印象よりもポテンシャルがあるイメージ。内枠を引けて、インを突くというようなスズカマンボ天皇賞春の競馬をアンカツがしてくれれば・・・。

レース後のコメント


◇1着ナカヤマフェスタ

※蛯名騎手 ダービー以来のレースだけど、馬体の張りなど春先よりも凄く良くなっていた。ただ、稽古でも気難しい面を出すことがあるので、レースで出さなければとそれだけ心配していた。もともとスタートが上手だし、こういう良馬場もこの馬には合っていたからね。レースでは折り合いもつき、いい感じで流れに乗れた。むしろ3角あたりではハミを取らなくて焦ったほど。距離が延びる分にはまったく心配ない。いい形で菊花賞に向かうことができて良かった。

→鞍上の言うとおり距離は持ちそう。馬場は良馬場のはいいのが確かだが、今の中山は見た目以上に力のいる血統に向いている馬場。京都の軽い馬場だと相当巧く乗らないと斬れ負けしそうではある。

◇2着セイクリッドバレー

※松岡騎手 5、6番手の指示だったんですが、押して行ったら少し掛かりましたね。でも、力をつけているし、こっちが思った以上に頑張ってくれました。もう少し短い距離の方がいいかと思っていたんですが、この感じなら乗り方ひとつでこなせそうです。

→今回もうまく乗っているし、長距離の腕をメキメキ上げている鞍上だけに「乗り方ひとつで」というのはわかるが、あくまで距離を持たせるだけで勝ちきるまではどうか。

◇3着フォゲッタブル

※吉田隼騎手 4角では前のナカヤマフェスタより手応えが良かったし、「勝てる」と思ったんですけどね。向こうもずっと強いところとやってきた馬だし、地力がありましたね。でも、そんなに負けていないし、凄く乗りやすくて、馬込みに入っても大丈夫でした。何とか菊花賞の権利が取れたし、折り合いがつくので距離も大丈夫だと思います。いい馬だし、まだ良化の余地があるので、挽回したいですね。

→ここからの成長力に期待だが、鞍上は川田あたりが面白そう。