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【第33回エリザベス女王杯回顧】実に「らしい」勝利のリトルアマポーラ

レース結果

第33回 エリザベス女王杯結果

レース映像

レース回顧

1週間遅れでさらっと回顧。古馬牝馬の上位2頭、というか現役最強の2頭が当然のように天皇賞に回ってしまったために、ここでテーマとなったのは「復活」と「悲願」と「3歳」。「復活」のカワカミプリンセスは3歳時に圧倒的な強さを見せながら、エリザベス女王杯降着以降、完全に歯車が狂ってしまった。怪我からやっと復帰すれば、時代は既に一つ下の世代。もう一度自分を第一線で輝かせるために必要なG1タイトルを狙いに降着となった京都に戻ってきた。「悲願」のベッラレイアは3歳時に、あと一歩G1に足りないレースを続けてきた。同世代のライバルからは置いて行かれてしまったが、もう一度追いつくために絶対に欲しいG1タイトル。京都芝2200は適性的に絶好の舞台で悲願達成を狙った。そして忘れてはいけなかったのが「3歳」。世代レベルは疑問視されていたが、ここは3歳馬が連勝中のエリザベス女王杯である。世間の目に一矢を報いたいところであった。・・・あれ、やっぱ書き出してみたもの微妙に弱いテーマと言わざるを得なかったな。しかしこの弱いテーマ、実にエリザベス女王杯らしい。というのはエリザベス女王杯自体は他のG1とはちょっとズレた適性を求められるレースであるからだ。牝馬の芝2200というのはスタミナも微妙に求められるし、それなりの斬れも求められる中途半端な舞台。ここが初G1となる馬が多いのもそのためである。

つまり勝ったリトルアマポーラは実にエリザベス女王杯の勝ち馬らしい勝ち馬だったといえる。クイーンCを勝ったときはオークスはこの馬かと思わせたが、春はいまいちな結果。休み明けで挑んだ秋華賞もチグハグな走り。ここで思い切りの良いルメールに乗り替わってのエリザベス女王杯というのは実にいい流れだった。しかしまさかレジネッタよりも人気になるとは世間の人は馬券の上手いものですな。勝って納得だが、オッズ的に頭にはしづらかった。今後は牝馬路線ならトップレベルでいけるだろうが、今回は鞍上込みでのレース。春に乗り替わって人気になるようなら蹴飛ばしたい。

2着カワカミプリンセスはノリの見事な2着付けな結果に。といっても、王道の競馬はしている。使ってないから馬は消耗してないとはいえ、あそこから伸びきれないあたり3歳時よりも衰えがあるのかもしれない。今後有馬記念に向かうようだが、一線級とは差がありそう。良くて掲示板だろう。3着ベッラレイアはここは最大のG1タイトルのチャンスだったが、父のキャラを見事に受けついだ結果に。よく走ってはいるが、末脚に条件がつくタイプ。ここで勝てなければもうチャンスはないといっていい。4着◎マイネレーツェルは適性ピッタリだったが、ちょっと能力が足りなかった。トライアルっぽい馬が来るのがこのレースだけに人気しなさすぎで、ここは美味しいと思ったのだけどなあ。

最後にポルトフィーノは落馬がなかったとしても、気性が難しい馬なだけに能力を出し切れたかは疑問。この人気で買うのはリスクが高すぎた。しかしまさかリアルベアナックル神戸新聞杯が見れるとはねえ。無事だったから言えることだけどw

レース後のコメント

◇1着リトルアマポーラ

ルメール騎手 今日はスタートが凄く良かったので、思っていたよりもいい位置でスムーズに流れに乗れました。直線に入っても十分に手応えはありましたし、後ろからカワカミプリンセスがきても、それを抑えてもう一度伸びてくれました。DVDで過去のレースを見てはいましたが、本当に力のある馬ですね。日本ではいつもG?でいい馬に乗せてもらっているので、今日は結果を出せて嬉しい限りです。今まではハーツクライ有馬記念を勝った時が一番感激しましたが、今日はそれと同じくらい嬉しいですね。ありがとうございました。

ルメールはこういう末脚のちょっと足りない馬を先行させて能力を出し切らせるのが上手いよねえ。キチンと過去のレースを研究してるからこその騎乗だわ。

◇2着カワカミプリンセス

横山典騎手 勝ち馬の後ろにはいたけど、今日みたいな馬場状態や、展開もうまく向こうに向いたし、もし負けるとすればあの馬かなとは思っていた。負けは負けだが、ひと頃は調子を崩していたのに、完全に立ち直ってくれたからね。それが何よりだよ。

→まあ力は出し切っているだけに負けても仕方がないかなというコメント。ノリの2着は力出し切っての2着が多いから文句は言いづらいよな。それにしても多いけどw

◇3着ベッラレイア

※秋山騎手 スタッフがうまく仕上げてくれて具合は良さそうでした。スムーズなレースができて、最後もしっかり伸びてくれました。頑張ってはくれましたが、上位の2頭が強かったですね。

→まあ完敗ですわな。