BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

暇だったので読んだ

グーグルに勝つ広告モデル (光文社新書)

グーグルに勝つ広告モデル (光文社新書)

R30さんとか、極東ブログさんなんかで取り上げられていたので読んだ。全体的にはよく出来ていて、明快すぎるくらい明快なので、とりあえず一定の見方として教科書的に使える本なのは確か。現状分析については、特に整理されていて、ふんふんなるほど的な読み方が可能。ただそこから将来の展望、もしくはタイトルのグーグルに勝つ広告モデルあたりに繋がるところが、微妙。っていうか、よくわからない。なんつーかコンサルっぽいよねーというか、あくまで現状分析から積み上げた結論にしか至ってないがために、机上の空論というか爆発力がなさすぎる。正直なところ、ストリートビュー的なものを平気でやってのける企業相手に、現状分析からの論理的思考で勝とうっていうのはどうなんだろう。全体的ももう一歩踏み込んだ革新が感じられないんだよな。ギーク的に言えば、とりあえずコード書けよみたいな。とにかくそれが技術的なブレイクスルーなのか、もしくはそれに伴う人間の変化なのかはわからないのだけれど、そこまで踏み込まないとグーグルには勝てないと思う。分析部分がしっかりしてるだけに、そこからの踏み込みの甘さというか、安易な名言の利用とかに、余計に著者の若さを感じてしまう。嫌な言い方かもしれないけど、教養というか、深みが感じられないんだよな。