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BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

【第58回安田記念回顧】ウオッカが強烈に酔わせてくれた2008春ベストレース←暫定

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ウオッカひいてはタニノギムレット産駒のひとつのパターンが見えたレース。前走ヴィクトリアマイル時には「ロベルト系という観点からいえば、ある程度前で自分でレースを作っても脚が使えそうなものだが、ダメなのはメンタル的な問題?」と回顧で書いた。今回キツイ流れからのフィジカルなスタミナと、その中での末脚の持続力が問われる安田記念というレースで、そのポテンシャルの高さを見せつけてくれた。不安視されたメンタル面も「馬を動かせる騎手」への乗り代わりと厳しいラップでの競馬というショック療法で払拭した形だ。それにしてもここまで見事に騎手のスイッチが馬を蘇らせるとは。ここ数戦の競馬は「気分よく生かせて最後に脚を使わせる」「馬の気分を損ねないように乗る」というパターンに少し馬が飽いていたというのもあるのかもしれない。ある程度前走からの武豊が馬を前に行かせていた伏線があってこそというのもあるかもしれないが、「馬をストレスのない形で動かす技術を持つ数少ない騎手」である岩田へのスイッチは結果論ではあるが好判断だったといえるし、岩田は好騎乗だったといえる。若干話は逸れるが「馬を気分よく走らせる」のは秀才騎手、「馬を気分よく動かせる」のが天才騎手だと個人的には思っているので、そういう意味で前者に分類される四位、武豊に持っていない天才性を岩田は持っていると激しく評価したい。ちなみに後者に分類されるのは福永洋一とか、デットーリとか、確変時のペリエルメール、田原あたりとか。

一方ウオッカ単体でなく、タニノギムレット産駒という領域で考えると、やはりブライアンズタイム産駒≠タニノギムレット産駒であることはキチンと指摘しておきたい。確かに広タニノギムレット産駒はい意味でロベルト系らしい使い込まれての成長度や、厳しいラップでも末脚が衰えないハイペース適性を持っているが、注意したいのは小回りで4コーナーから脚をなし崩しに使うのは得意ではないということ。これはたぶんタニノギムレットの現役時代に共通する骨格からくる不器用さが遺伝しているのであろうが、あくまで能力を出し切れるのは広いコースでの伸び伸びとした競馬をしてきたときである。イメージ的にはブライアンズタイム産駒4とトニービン産駒6くらいのイメージがよいのかもしれない。というわけで、今後のウォッカの路線を考えるとやはりある程度速く流れるマイル〜2000mがベストとなるのだろう。そういう意味では秋は天皇賞マイルCSが無難ではあろう。ただ外国馬の参戦からある程度前が流れるJCについては今日のような競馬が出来れば勝つ可能性は十分あると思われるので是非挑戦してもらいたい。

2着◎アルマダは香港馬の中では唯一マトモな状態だっただけに、この好走は想定内。グッドババはマイナス15キロが示すように体調不安であったし、ブリッシュラックは今年はお釣りがない状態だった。というかはじめて春のG1あたったよorz。先も書いたがキツイ流れでフィジカルなスタミナを問われがちな安田記念は前に行って、我慢できる馬、特に香港馬には絶好のレース(というか香港馬がいるからそういうレースになるとも言えるけど)だけに、個人的には得意なレースなのだ。3着エイシンドーバーは去年京王杯スプリングカップレコード勝ちしているように時計勝負には自信があったし、ジリジリとした末脚は持っていた。確かに拾いづらい戦績ではあったが、去年の安田記念は消化不良気味だっただけに、福永が上手く乗ったといえよう。まあ3着馬は難しいやね。4着エアシェイディは母父ノーザンテーストでSS産駒では唯一買える血統構成。よくがんばった4着だろう。一方スズカフェニックスは切れ味勝負の典型的なSS産駒。この馬を安田記念で買うのはちょっとセンスなさ杉といったら言い過ぎか、いやでもダメでしょ、この馬買ったら。1番人気スーパーホーネットは8着。出負けは鞍上の若さが出たとも言えるし、また前走が鮮やかすぎてここでは乗りづらかった面はあるとも言える。1400があまりにベストと思える馬だけに、厳しい流れの東京マイルを勝つにはあと1ハロンの踏ん張りが効かなかったようにも思える。

NHKの中継で合田さんが春シーズンのベストレースと挙げていたが、個人的にも今年の安田記念には春シーズン暫定ベストレースの称号を与えたい。ウォッカの1年ぶりの復活という物語性、12.1-11.1-11.4-11.6-11.7-11.4-11.4-12.0と最後の1ハロンでグっと時計がかかるも全体は上がり34.8、勝ち馬34.0でまとめているというセクシーなラップ、そして有利不利のないガチンコ勝負での3馬身半差という圧倒的な勝利。どれをとっても春シーズンのベストといえる痺れるレースだった。←バキューン!

◆レース後のコメント

◇1着ウオッカ

※岩田騎手 この馬場状態と馬の気持ち、それに内目の枠を引いていたことで、今日は前々でのレース運びを考えていた。直線では内が開いていたので、迷わずに突いて行った。そこを一瞬で抜けて行って、そこからの加速が凄かったので、後続もこないだろうと思っていたし、実際に足音も聞こえてこなかったからね。あとは最後までしっかりと追うだけだった。追ってからの反応が凄く気持ち良くて、このあたりはさすがにダービー馬といったところだね。

◇2着アルマダ

※ホワイト騎手 素晴らしいレースだったが、勝った馬が強かった。4コーナーでは荒れた馬場を気にしていたので馬を馬場のいいところに出す必要があった。もっといい馬場でやらせてあげたかったが、全力は出せたし、悔いはない。

◇3着エイシンドーバー

※福永騎手 荒れ馬場は得意じゃないけど、何とか我慢して走ってくれた。内枠だったし、狙っていたポジションを取れてイメージ通りの競馬ができた。最後まで頑張ってくれたよ。