BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

【第3回ヴィクトリアマイル】東京マイルの変貌とダービー馬の苦悩

完全な上がり勝負となったヴィクトリアマイル。勝ったエイジアンウインズは1ハロン長いかに思われたが、前走の逃げ切りとは打って変わった好位からの見事な競馬での勝利。距離については超スローのおかげで保ったともいえるが、改修後の東京芝1600でしかもAコースは押し切れるように変わってしまったといったほうが正しいのかもしれない。実際改修後はフジキセキの好得意コースとなり、問われる能力が緩急の中の末脚というよりも、いかに速い脚を持続してそのまま押し切れるかに変わってきている。フジキセキアグネスタキオンあたりには今後も逆らえないと言うことかもしれない。

ここでも負けたウオッカはどう評価すればいいのかますますわからなくなってきた。あえていうならスローの上がり勝負でしか脚は使えないが、かといって使える脚も本当に一瞬しかないタイプ。ロベルト系という観点からいえば、ある程度前で自分でレースを作っても脚が使えそうなものだし、ダービーの走りを見るともっと長く脚を使えてもいい気がするのだがなあ。そのへんの弱みはもしかしたら精神的なモノもあるのかもしれない。どちらにせよ今後もどこで買えばいいのかと言われると善戦はすれど勝てるレースが思い浮かばない。今後も相当に厳しいように感じる。3着ブルーメンブラットは鞍上の好騎乗だったが、こちらはそれでも距離が保たなかった。仕方ない。

◆レース後のコメント

◇1着エイジアンウインズ

※藤田騎手 東京のマイルのG?を逃げ切るのは難しいからハナには行きたくなかった。考えていた通り馬込みからの競馬ができたからね。道中は手応え十分に追走できたし、直線は一瞬、開いた隙に入って行けた。ゴール前は外からウオッカがきていたのは分かったけど、この馬の力を信じて追った。スローペースでも折り合いはついたし、初めて乗ったけど、乗りやすい馬だった。今日はスタッフが完璧に仕上げてくれたし、馬の力で勝たせてもらったようなもの。これからもっと強くなって欲しいね。

◇2着ウオッカ

武豊騎手 このところ終いが甘くなる競馬が続いていたので今日はギリギリまで追い出しを我慢した。一瞬は凄い伸びだったけど、ゴール前で勝った馬と同じ脚になってしまった。トップスピードが続いていれば何とかなったんだけどね。調教で跨った感じも良かったし、このメンバーなら勝たなきゃいけないんだけどね。まだ、本当じゃないのかな。

◇3着ブルーメンブラット

※後藤浩騎手 絶好位でレースができたし、馬はよく走っているんだけどね。今日は上位2頭の力を認めるしかない。1600mがギリギリの分、最後にひと踏ん張りできなかった。