BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

【第48回きさらぎ賞回顧】混沌クラシックのハードルがみえてきた

レース回顧

トライアルが始まる前にリハビリがてらの重賞回顧。牡馬クラシックは混沌としたまま2月も終わろうとしている。ここ数年特にその後のクラシック活躍馬を輩出しているきさらぎ賞を勝ったのも伏兵レインボーペガサスだった。ではこの結果がクラシックにつながるかというと何とも判断しがたいところ。今後を占う意味で去年とレースタイムを比較してみると同じ1.48.8もラップと展開は大幅に違う。

07年:12.8-11.3-12.3-12.9-12.4-12.1-11.3-11.4-12.3

08年:12.8-11.0-12.3-12.5-12.2-12.1-12.1-11.8-12.0

去年のアサクサキングスはスッとハナにたつと、そのまま自分で競馬を作っての逃げ切り。プレッシャーのない展開で自分の競馬をすると強いダンシングブレーヴっぽさが出ていたレースだった。結局その後アサクサキングスは同じような自分の競馬でダービー2着。菊花賞1着となったわけだが、レインボーペガサスをどうみるか。

レース自体はメジロガストンが早々と脱落したためにミドルペースで最後は我慢比べに近い形での末脚勝負。タキオン*ディンヒルという血統で砂でも実績があっただけに、端的にいえば勝ち馬はこういうスピードというよりもミドルペースからの我慢比べに適性があったということだろう。ではクラシックでこのような展開になるかというと、ちょと想像がつかない。折り合い面に難がなければ菊花賞で面白いかもしれないという思いもあるが、3000mまでいくとちょっとスタミナが心配。やはり芝でも走れるダート馬というのがこの馬に対する評価としては妥当なところか。今後芝路線で勝ちきれないレースを続けたあとに砂路線で本格化という予想をしておきたい。

昨日の更新で物差し馬が・・・といってしまったが、よく考えたら2着のスマイルジャックはこの世代の物差し馬だった。アホなことを書いてすいません。ここまでスマイルジャックと好戦した馬たちが重賞で結果を残しているとなると、ひとつこの馬に勝てるということが牡馬クラシックへのひとつのハードルということになりそう。この馬自体の適性は広いコースでミドルペース。まあギムレット産駒だけにプチウォッカのイメージでよさそう。ダービーで連下には面白いかも。

3着ヤマニンキングリーは平坦中距離がベストの舞台。京都芝1800は考える限りピッタリで、叩いての上積みはあっても、クラシックとなるとちょっと外れそう。7着ブラックシェルは出遅れた時点で終了。あまり斬れる脚が使えるイメージはなくて、平均的にいい脚が使える感じなだけに芝だったらある程度前にいって流れ込むという形でしか競馬ができないかも。こちらもダートにいったら面白そうだが。

レース後のコメント

◇1着レインボーペガサス

ペリエ騎手 ダートで実績のある馬だけど、調教をつけて芝でもやれそうな感触は持っていた。気性が激しくてイレ込みやすいタイプのようだから、道中はリラックスして走らせるのを心掛けて、うまく流れに乗れたからね。強い内容だったし、将来性も感じた。

◇2着スマイルジャック

小牧太騎手 イメージしていたより折り合いはついたけど、流れが遅かった分、最初に少しハミに頼ったのがね。それでこれだけ走るんだから、今日は惜しい内容だった。

◇3着ヤマニンキングリー

※藤田騎手 折り合いがついてスムーズなレースができた。最後もしっかり伸びてくれているんだけどね。もう少し速い流れになってくれていれば、また違っていただろう。今日の負けは悔しいけど、体がひと回り大きくなって良くなっていたから次走頑張るよ。