BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

【第41回スプリンターズS】今後も適性の差がでる短距離路線続きそう

これまた遅れたけど、スプリンターズS回顧をさらっと。まずはラップを並べてみる。

(04年度1:09.9)12.0-10.6-11.0-11.5-11.8-13.0

(07年度1:09.4)12.0-10.3-10.8-11.1-12.0-13.2

これだけの道悪馬場になると、思い出すのはカルストンライトオの勝った04年。当然騎手にもその意識はあるだろうから、まさか同じような逃げ切りをそのまま決まるとは思わなかったのだが。とにかくアストンマーチャンの道悪適性がすさまじかった。騎手コメントにもあるように二の脚の脚力で完全に1頭で走れる負荷のかからない競馬ができたその結果、最終コーナー手前で息をいれずにラスト3ハロン目11.1をマーク。普通なら止まる競馬なのだが、スタート直後に他馬が走りにくそうにしてるうちにサっと自分の競馬に持ち込めた貯金が生きた形。一息で走る競馬での強さは格別なことを証明してみせた。ただこれで短距離路線で今後もいけるというかは微妙なところで、好走条件が狭いだけに今後も馬券を買う対象としては難しそう。

2着はサンアデュユ。最近のスプリンターズSは一息で走れるダート短距離、直線競馬向きの馬に適性が強いだけに、この人気での好走も納得。というか、見事に一見混戦に見えるこのメンバーで3番人気→1番人気で決まるのだから、最近の競馬ファン目が肥えているというか、スプリンターズSはわかりやすすぎるレースであるというか。ここでスズカフェニックスを買った人は相当反省したほうがいいw 3着アイルラヴァゲインはすっかり安定してきている。ただこの馬も中山芝1200がベストで、他の競馬場では着順をもう少し落としそう。

最近の短距離路線は3月に中京で高松宮記念、9月に中山でスプリンターズSと適性があまりに違う舞台で路線を作り上げてしまった結果、そのコース、馬場に適性のある馬でないと勝てない状態が続いている。加えて気性的に短距離向きでも、まずは距離適性を広げる方向に馬を育てる日本競馬では短距離路線にフィジカルが強い馬が集まる可能性は低いだけに、適性を超えるほどの能力を持った馬は短距離路線にはしばらく現れそうにない。しばらくは混戦状態、また海外からフィジカルが強く、適性のある馬が来たら簡単にやられてしまう競馬が続いてしまいそうだなと思わせる今年のスプリンターズSだった。

◆レース後のコメント

◇1着アストンマーチャン

※中舘騎手 先生とは装鞍所で、この馬場になったらもう内も外も関係ない、と話をしていた。レースではうまくスタートが決まったし、してやったりという感じだった。それに最初の1Fをゆっくりと行けたのが良かったね。あとは瞬発力を生かせる馬場ではないので、セーフティリードを保っていれば大丈夫だと思っていた。落ち着いていて馬の雰囲気が凄く良かったしね。僕自身も久しぶりにG?を勝てて嬉しい。

◇2着サンアディユ

※川田騎手 道中は折り合っていい感じで進めましたが、4角の手応えは前走に比べるともうひとつでした。それでも直線はよく伸びていたし、馬場もそれほど気になりませんでした。最後までよく頑張っていましたよ。

◇3着アイルラヴァゲイン

※松岡騎手 状態は前走よりも確実に良くなっていました。前に2頭置きたくなかったので位置取りは予定通り。4角で自分から掴まえに行った分、ゴール前で甘くなってしまいました。勝った馬は強かったし、馬場の影響もあるでしょう。力をつけてきているからまた、来年、頑張りたいですね。