BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

【第25回ローズS】トライアルとして見事な競馬をした上位2頭だが

逃げ切りだけに勝ち馬の競馬とイコールとなるラップをみると12.9-11.1-11.6-12.4-12.4-12.1-11.2-11.0-11.4。端的にいえばスローの上がり3ハロンだけの競馬である。これは長く良い脚を使うダイワスカーレットの能力を考えるとベストの競馬とはいえない・・・というか、どちらかというと苦手な競馬。それでこれだけの楽勝。見事としかいうしかない。一方のベッラレイア武豊がトライアルとしてはベストの騎乗。これを言ったらオシマイなのをあえていうけど、ベッラレイアはデビューから武豊が乗ってたらオークス勝ってたよなあ。内枠からスっと前に出して、好位で我慢させ、直線は内から馬群の中を割る競馬。プラス18キロということを考えても、トライアルでの試し乗りとしてベストの競馬としかいいようがない。流石武豊といっていいだろう。もちろんひと夏超えて、カラダが出来たから、あれだけ先行できたというのもあるのだろうけど、それにしても春は最後方一気しか出来なかった馬とは思えない。

ではトライアルとしては文句のない競馬をした2頭を秋華賞をどう捕らえるべきか。ここで思い出したいのは武豊アンカツのトライアルの競馬の仕方である。以前書いたとおり、トライアルにおいて苦手な競馬を試すのがアンカツで、得意な競馬で脚をはかるのが武豊。そう考えるとダイワスカーレットのほうが有利であると考えられる。もちろん初乗りであり、いつも以上に試運転な気配だったベッラレイアにこの公式をそのまま当てはめるは危険かもしれない。ただ気になるのはたとえ本番ペースがあがったところで、この馬がど同じ脚を使えるかである。春までの乗り方、そしてオークス、今回最後まで詰まらなかった着差をみると、どうもこの馬、親父のナリタトップロード同様、脚を使える条件が狭い、そして使える脚がキッチリ決まってるのではないかという思いが拭えない。具体的に言えば今回のような阪神の外回り1800というコーナー2回のゆったりコース。正直ベッラレイアにはベストの条件過ぎる。一方最近の秋華賞はミドルからの、ある程度のストレスのかかる流れで爆発的な末脚が使えるかというマイルに近い能力が問われている。これはベッラレイアの得意な流れとは反対だ。ここで同じ脚が使えるかは疑問。ダイワ>ベッラレイアの序列は動かないだろうし、本番を考えるとピンクカメオあたりのほうが正直怖い。

本番に向けては、あとはウォッカがどれくらいの体調で出てくるのかの一点。ミドルからの直線の爆発力という点では秋華賞に一番合うのはウォッカなのは間違いない。今のところ馬券的には秋華賞はウォッカ→ダイワ→ピンクカメオの1点予定だ。ちなみにエリ女ベッラレイアに逆転の目がある気はする。

◆レース後のコメント

◇1着ダイワスカーレット

※安藤勝騎手 誰も行かなかったからハナを切る形になったけど、春と違ってリラックスして走ってくれたのは収穫。直線で後続を突き放す感じはなくても、止まらないのがこの馬の長所。しっかり伸びてくれた。今日の内容なら、行く馬がいればその後ろに入れたら折り合いはつくはずだし、精神面で成長してくれたのが何より。

◇2着ベッラレイア

武豊騎手 ペースが遅過ぎましたね。ある程度の位置につけて行きましたが、結果的には前が楽な流れになった分の差でしょう。最後は内から脚を使っているし、この内容なら決して負かせない相手だとは思いません。手応えを掴みました。

◇3着レインダンス

※福永騎手 スタートに注意していたけど、うまく出られたし、レース前に何通りか描いていた中でもベストの形で運べたと思う。ただ、予想以上に流れが落ち着いたし、上位の2頭は強かった。その2頭がどちらも休み明けだったから、この馬にもチャンスはあると思っていたんだけど。