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【第61回セントライト記念】今年も本番には結びつかないトライアル

トライアルもはじまって、回顧もぼちぼち復活させようかと。さて、例年菊花賞とは結びつかないトライアルとなるセントライト記念。無敗で制したとはいえ、今年の勝ち馬ロックドゥカンブも淀の3000mには?がつく馬だろう。ラップをみると12.0-10.7-11.6-12.1-12.7-12.7-12.4-12.2-11.8-11.9-11.9で、中山2200らしくダラっとした流れ、かつ馬場の軽さもあって摩擦の少ないレースだったといっていいだろう。スパっと斬れないが中距離でスタミナをじわじわ使う展開で、いかにも非根幹距離なレース。こういう流れになると強いロベルト系の1着馬、3着馬は納得といえよう。ただ菊花賞と考えると、脚をじっくり溜めるにも、自分から動いてスタミナ勝負に持ち込むのにも中途半端な適性。南半球馬でここからの成長力という点では怖いものがあるが、少なくとも適性の面では菊花賞は狙いを下げるべきだろう。

2着ゴールデンダリアも中距離ならば今後も面白そうだが、淀の3000mというとイメージがわかない。最近でこそG1でも結果を残せるようになってきたフジキセキ産駒だが、2400m以上となると過去5年間の連対率は14.5%。その11回の連対のうちの7回は母父トニービンの産駒。母父ノーザンテーストのこの馬が2400m以上で走れるとは思えない。菊花賞では切りたい1頭。当然3着スクリーンヒーローも3000mでは疑問符。他の馬も3000mがこなせるような馬は見当たらないトライアルとなってしまった。

参考:フジキセキ産駒・母父別・芝2400以上成績(過去5年間)

hujikiseki.JPG

全体:4-7-8-8/76 勝率5.3% 連対率14.5% 単回収値29円 複回収値54円

◆レース後のコメント

◇1着ロックドゥカンブ

※柴山騎手 先生からは、仕上がりがいいので自信を持って乗るようにと言われていました。レースでは入れ替わり立ち替わりこられて、この馬にとっては厳しかったと思いますが、そこで折り合いがついていましたから。4角では他馬と手応えが違っていましたし、どこかで開けば出てこれそうな感じでしたね。あとはゴールデンダリアが切れる脚を使うので、その馬よりも早目に動こうと思っていました。今日は本当に強い競馬でしたし、これからまだまだ良くなりそうです。

◇2着ゴールデンダリア

※柴田善騎手 前半はこの馬のリズムで走らせた。勝負どころでゴチャついて動けない場面もあったけど、追ってからの反応は良かったからね。休ませて良くなっているし、ここを使って本番が楽しみになる内容だった。

◇3着スクリーンヒーロー

※木幡騎手 先行して持ち味を生かす競馬をした。速い脚はないけど、長くいい脚を使ってくれた。最後は決め手のある馬にやられてしまったが、今日のように時計の速い馬場でよく頑張ってくれた。