BrainSquall

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【第57回安田記念回顧】G1馬とはなんたるかを見せ付けたダイワメジャー

G1馬たるものの器を見せ付けたダイワメジャーの勝利。

サンデーサイレンス産駒の鬼門といわれてきた安田記念だが、その理由はペースにあった。香港馬、短距離を使っていた馬たちが混ざり、かつある程度一団の競馬となるため、淀みないペースで最後まで脚をもつかという持続性を非常に問われていたのである。そう考えるとスズカフェニックスを考えナシに買ったのであれば、あまりにもSS産駒と安田記念を理解していないと思われても仕方がない。

一方ダイワメジャーはといえば皐月賞天皇賞秋で持続力がとにかくあることは見せ付けているだけに、ここは無印にはできないところ。ただしこの馬は使える脚がそこまで長いわけではなく、スローペースで全馬が脚を残す流れになると非常に危うい。ペースメーカーがいてこそ能力を発揮できる馬といえた。それを踏まえてレースを考えると、ここはとにかくコンゴウリキオーどういう走りをするかとの戦いであった。もしコンゴウリキシオーが単騎でじわっと加速するペースで逃げれば、ドバイ明けのダイワメジャーに捉えるのは難しかったであろう。

しかし勝利の女神ダイワメジャーに僅かだが微笑んだ。スタート直後にふわっと出したかったリキシオーにエイブルワンが絡んでのである。これはリキシオーには痛かった。おかげでラストのラップは12.0までガクっとおちた。ここで11秒台を刻めるだけのペースで行ければ・・・といったところであろう。ともあれその隙をキッチリ突いたダイワメジャーの能力は素晴らしいものだった。並んでからの力強さはこれぞG1馬という独特のオーラを纏ったものであった。もちろんキッチリエスコートしたアンカツも素晴らしかったが。荒れ放題であった春のG1だが、こういう馬がG1を勝つとやはり気持ちいいものだ。

3着ジョリーダンス牝馬優位の流れを汲んだような3着。とはいえ、好位から脚をだらっと使う能力はかなりのもの。クイーンSあたりも勝てそう。最後に直線瞬間伸びかけたマイネルスケルツィの一瞬しか使えない脚にグラスワンダーをみて、残念でもあり、納得でもありw

◆レース後のコメント

◇1着ダイワメジャー

※安藤勝騎手 内枠をどうこなそうかと思っていたが、好位のインでスムーズな競馬。並んで渋太いタイプなので、直線はなるべく早目に先頭に立たないようにと考えていた。直線半ばでも前との差が結構あったので届くかどうかヒヤッとしたが、ゴール前でグイッと前に出てくれたね。ここ目標に厩舎関係者の方がいい状態で送り出してくれたし、その期待に応えることができて今はホッとしている。

◇2着コンゴウリキシオー

※藤田騎手 32秒台で走れる馬。出遅れでもしない限り、先手は奪えると思っていたから、そうなれば当然勝ち負けになると読んでいたんだ。向正面で外国の馬に絡まれたけど、G?を何回も勝っている馬を相手に最後まで抵抗できたんだから立派だ。負けたけど、本当にいいレースをしてくれたよ。

◇3着ジョリーダンス

※秋山騎手 ゲートを出て、これはペースが緩くなるなと思ったので、仕掛けて前へ行きました。直線で前2頭には離されてしまいましたが、この馬自身最後までしっかりと伸びていますし、いいモノを持っている馬ですね。