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【第74回東京優駿予想】勝つのはジャングルポケットかサニーブライアンか

ダービーである。例年ならもう競馬場にいる時間だが、今年は同行者がいないのでまだ家。まあこの予想を書いたら出る予定だが。

さて現在フサイチホウオーは1.8倍。この人気をどう考えるかである。確かにここまで戦績はダービー馬に相応しいものといって過言ではないだろう。重賞三連勝のあと皐月賞3着。完全に負けパターンに嵌りつつ、直線だけで接戦に持ち込んだ内容は評価に値する。どうしても瞬発力よりも追い出してからの末脚持続性に重点を置いた馬体を作るマツクニ厩舎だけに、小回りでの対応力が課題となるのは当たり前の話で、とにかくダービーを取るために作り上げられたローテであり、馬体である。血統的にも母父サンデーサイレンスだけあって、父系のよさを強調された形。一番人気は当然といえよう。

ただし1.8倍となるとどうなのか。というのは皐月賞ヴィクトリーをどう評価するかにかかっている。休み明けの最内枠の皐月賞を3着と父を思わせる走りを見せたホウオー同様、ヴィクトリーもあの皐月賞馬を思わせる勝ち方でここにコマを進めてきた。そうサニーブライアンである。道中2番手から先頭にたち、厳しい展開をそのまま押し切る内容は強いの一言。サニブとの違いは、果たしてこの大舞台で鞍上が自分で競馬を作る強い意思を持てるかである。大西は積極的な逃げで皐月賞で片鱗を見せたサニブの能力を、より厳しい舞台でさらに輝かせることに成功した。だがカツハルはあくまで馬に任せての走りを見せてしまうような気がしてならない。この馬の能力をさらに引き出す競馬は、強気の競馬であるように思えて、もしレースを作るのではなく、レースにあわせた競馬をしてしまえば、ホウオーを振り切るのは容易ではない。馬が勝手に動いて作ってしまった皐月賞がもう一度再現できるかは微妙なところ。

能力的にはこの2頭でダービーはほぼ決まりであろう。それほどまでにこの2頭は魅力的である。それだけに馬券という観点からいえば、このホウオーが動いたときにワンテンポ遅らせる競馬ができる馬が気になってくる。本来ならば、このような展開はアドマイヤオーラ@武豊の狙いであったはずなのであろうが、残念ながら乗り変わっての岩田。岩田がこの場面で前の2頭をみながらの死んだふりをするイメージはわかず、正攻法の競馬をしてしまうような気がしてならない。となると、むしろ狙いはタスカータソルテ、そして皐月賞は流れに乗れなかったナムラマースあたりの息の長い末脚が馬券圏内となる予感がする。最後にウォッカについて。これが牝馬相手ならば自分から動いての競馬を作って、そのまま押し切ることが可能な舞台。だがことダービーとなると絶対的なスタミナ量において、勝負するのが厳しくなってくるような気がしてならない。掲示板までは充分考えうるが、その上となると55キロでは瞬発力も末脚の持続性もどっちつかずになってしまう予感で、これが52キロくらいになると違うのだが。

結論、馬の能力に関していえば上位2頭はまったくもって甲乙つけがたい。本当のところは上に挙げた4頭の三連複で楽しみたいレースではあるが、ここはダービー。きっちり差をつけての予想をしたい。

フサイチホウオー

タスカータソルテ

▲ヴィクトリー

ナムラマース

ヴィクトリーは鞍上との呼吸をかんがえて、やはり◎にはし難い。馬券的にはホウオーを頭の馬単。そしてホウオーを頭の三連単と4頭BOXの三連複での勝負とさせていただきたい。気持ち的には勝つのはホウオーがヴィクトリーそれに残り2頭が展開によってどう絡むかといったところである。