BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

【第67回皐月賞】前に行く馬が強い時代の復活

超遅い回顧。

間違いなく勝敗を決したのは4ハロン目のヴィクトリーが先頭に立った時点。なんとラップが11.6。ここで前よりも中団以降の人気馬に、手の注意が向けられたのは想像に難くない。しかしここから何故かヴィクトリーは気持ちよく走り出してしまう。暴走することなく12.3を3つ刻めばお釣りが出来るのも当然。加えて、直線で同程度の余力を残したサンツェッペリンとの併せ馬の形になったのも大きかった。直線いっぱいに能力を出し切ったヴィクトリーの逃げ切りは展開面と騎手の心理面、そしてそれに耐えうるだけの容量を本番で出したロベルト系の怖さということになるのだろう。ダービーに向けて考えると、誰もが思い浮かぶのがサニーブライアン。今回の走り方がマグレに終わらず、同じ競馬が出来るのならば、やはり有力候補となってくるのだろう。子供っぽすぎるところがあるだけに、残りの2ヶ月の成長力はあなどれない。

3着のフサイチホウオーもまた歴史を繰り返しすべき1頭。結局のところ父同様3着に終わってしまったわけだが、こちらもダービー向きの走りに加え、成長は魅力的。ダービーの勝たせ方を知っている調教師のもとだけに、こちらも当然◎候補。基本的にダービーはこの2頭の争いになると思われる。4着アドマイヤオーラはゲートが全て。弥生賞で父らしいある程度先行しての競馬にめどをつけていただけに惜しまれる。ただ以前書いたとおり鞍上武豊でトライアルが綺麗に決まりすぎてしまったことはマイナス要因だったのかも。ちょっとお釣りがなかったといえばなかったトライアルになってしまっていた。2着サンツェッペリンは嵌ったというしかない。ヴィクトリーが意識されて前が射程に入れられる次回は厳しそうだ。

◆レース後のコメント

◇1着ヴィクトリー

※田中勝騎手 気難しいところがあると聞いていたので、馬の気を損ねないように心掛けて乗りました。1角では馬が行く気になっていたのでハナへ行きましたが、それからはずっと気分良く走っていましたし、直線並ばれてからもよく辛抱してくれましたね。中央のG?を勝つのは15年ぶりですし、今まで我慢して乗ってきた甲斐がありました。今日は本当にいい馬に乗せてもらい、凄く感謝しています。

◇2着サンツェッペリン

※松岡騎手 この馬の持ち味を生かせるよう、早目の競馬をするつもりでした。最初はハナに立ちましたが、掛かってくる馬がいればそれを行かせてと思っていましたし、こういう展開も想定していました。力を出し切れば強い馬ですからね。負けはしましたが、状態は最高に良かったですし、悔いはありません。

◇3着フサイチホウオー

※安藤勝騎手 ゲートをモサッと出たのであの位置取りに。ゴーサインを出してすぐに反応できる馬ではないから今日は届かなかったが、段々とエンジンがかかる馬。東京の2400mなら。