BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

レオン 完全版 アドバンスト・コレクターズ・エディション [DVD]

先日蒼井優情熱大陸の動画を手に入れた*1だが、その中で蒼井が押してたのがレオン。TSUTAYAも半額だし、よーしパパみちゃうぞ!というわけで見たのだが・・・、日曜日の夜に見る映画じゃなかったぜ。切ない(´・ω・`)

で、★5の通り、良い映画だったのだけど。気になったのが見てるうちに、必要以上にレオンのキャラ設定が自分の中に流れ込んできているという事実。当然僕はレオンを見たことがないわけですよ、なのに彼の挙動一つ一つが余りにも当たり前の設定の中の所与の表現として受け止められているわけで。毎日ミルクを飲み、植物を愛でる、あまりに人間味溢れる殺し屋というその表現そのものが既視感をもって僕には存在する。うーん、つまりこれはレオンによって描かれた一種の殺し屋像が12年の間に一人歩きをして、僕の脳内に住み込んでいるということだ。一応映画好きの友人にとりあえず問い合わせてみたら、こういう殺し屋の描き方はやっぱりレオンが火付け役なんじゃないかなという解答。その真偽はともかく、あまりにも僕の世界は情報が氾濫し、すべてを新鮮に受け止めることが難しく作り上げられているのだなと思った瞬間ではあった。*2

ま、そのような殺し屋像の始発点的評価は抜きにしても、軸がぶれていない映画らしい良い映画。すべてのシーンがレオンとマチルダのためにあるといっても過言ではない作り方はやっぱ凄いなーと思った。最初から最後まできっちり考えて作られている。レオンとマチルダの交流を描くシーンでの息の入れ方*3とかは見てるほうをフワっとさせる。逆にラストに向かっての流れは一息で見ることが出来るし。いや細かいことを言えば、突っ込みどころはいくらでもある*4んだけど、焦点がぶれてないからあまり気にならなくて済む。今見れば、ある意味非常に予定調和的な映画ではあるよねという感はあるのだけれど、つまりそれが王道として認められているということなのかもしれない。

あとこれはおまけだが。別にこの映画で重く描かれているわけではないのだけれど「果たして人は何かを背負うことで強くなれるのだろうか」ということをボンヤリと考えたりはした。レオンはマチルダとの交流の中で、確かに救われているのだけれど、ある意味確実に弱くなっている。なんなんだろうね。

*1:良い時代だ

*2:セカイに純度100%のオリジナリティが存在しないのは百も承知で

*3:ミルク吐くシーンとかあまりにベタだけどな

*4:街中でドンパチやりすぎとか、植物助けすぎとか