BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

蟲師が酷すぎて泣けた

今週公開の蟲師を見てきたのだが酷すぎる。蒼井優ファンとして、いくつか公開前インタビューを読んでいたのだが、とにかく歯切れが悪くて危険な予感がしていたのだよね。だからかなり覚悟して見に行った。それでも酷かった。これは見るに耐える出来じゃないね・・・。ほんとに冗談じゃなく蒼井優の着物シーン以外見所がない。ちなみに原作は読んでません。以下ネタバレあり。

100年前、日本には「蟲」と呼ばれる妖しき生き物がいた。それは精霊でも幽霊でも物の怪でもない、生命そのものであり、時に人間にとりつき、不可解な自然現象を引き起こす。蟲の命の源をさぐりながら、謎を紐解き、人々を癒す能力を持つ者は"蟲師"と呼ばれた。

 そんな蟲師のひとり、ギンコは、蟲を引き寄せる特異体質のため、果てしない旅を続けている。彼は、旅先の宿で角がはえた少女を癒し、さらに文字で蟲を封じる美しい娘、淡幽に会うため、彼女の屋敷を訪ねる。だが、ある事件をきっかけに、ギンコ自身が蟲に冒されてしまう......。蟲に憑かれたギンコの運命は?生と死の間をさまよう彼の意外な秘密が今解き明かされる

まず根本的にこの作品が何を訴えたいのかが全く伝わってこない。この原作を使ってどんなことを描きたかったのか、何を訴えたかったのかというのが明確にわからないから映画に芯が通らなくなっている。たぶん一番のこだわりというのが映像美なんだろうとは思う。だが映像美というのは単に風景をだらだらと長く写せばいいというわけではないだろう。舞台設定上控えめな絵作りになるだけに、どうドライブさせていくか、観客を飽きさせないかが重要になってくる。しかしシナリオがひたすらにエピソードの継ぎはぎをだらだら流しているもので見るに耐えない。構成があまりに説明不足&不必要なシーンが長すぎて、映像を堪能する前に眠くなってしまうというどうしようもない展開。

そもそもギンコの過去話をあれだけだらだらやる意味がわからない。過去エピソードなんだからキッチリ観客を引き込まないといけないのに、メインシナリオと同負荷で描いてどうするんだ。そもそも過去エピソードに出てくる江角マキコと子役が全くもって下手すぎて見てるのが苦痛でしかない。じゃあメインシナリオはというと、それhそれでエピソードの羅列のわりに説明不足でついていけない。その割りに必要ないだろうシーンをだらだら繰り返すし。そして最後のオチとか意味不明すぎる。はあ?って感じですよ。ホント救いは蒼井優の着物シーンだけ。黒髪ロングの美少女肌とか怪我をしながら必死に菜箸を振るうシーンは圧巻。ただそれすら編集が下手で後半だるいんだけど・・・(´・ω・`)

とにかく必要な情報が入ってこないのに、不必要な情報が多すぎて見てるのがツライ。2時間ちょいの映画なのに体感時間は4時間半くらいだった。蒼井優のシーンが終わったあとは帰ろうかと思ったね。僕の中で模倣犯と並んだかもしれないw