BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

【第41回フィリーズレビュー】伊藤雄二に今競馬番組の現状を想う

当日のスーパー競馬には先週引退した伊藤雄二元調教師がゲスト出演。「馬券が買えるようになったがいかがですか?」という問いに「僕は博打は嫌いなんです」という答えで場を凍りつかせるなどなかなかエンターテイメント溢れる放送となっていたわけだが、そんな氏の発言で一番迫力があったのは、フィリーズレビューが終わったあとに、振られたアストンマーチャン桜花賞での乗り方について。レースを見ればわかるとおり、アストンマーチャンは今回も掛かり気味に先行しながら、ギリギリまで前を可愛がる競馬でに勝利。乗り難しさぶりを見せていたわけだが、それを踏まえての「本番は逃げてみてはどうでしょう」という問いに「逃げたらこの馬の持ち味はでません」と力強く言い切ったその台詞。プロとしてのプライドに溢れた言葉だということが伝わってきた。まるで在りし日の大川慶次郎を見ているようで、やっぱ伊達じゃねーな、この爺さんと思わせた一瞬だった。まあ博打が嫌いに加えて、テレビ的には使いづらい喋りなだけに大川慶次郎ポジションというわけにはいかないだろうが、スーパー競馬に足りないものを痛感させられた一コマではあった。今回の改編で非難轟々なドリーム競馬に比べて、福原アナ復帰後のスーパー競馬はそれなりに頑張ってるなあと生暖かく見守ってたわけだが、やはりこういうプライドを賭けた見解を話せる人間は必要だ。やっぱり大川慶次郎的存在いてこそ、井崎氏の軽さ(プライドがないとかではなくて)が生きてくるわけで、両方を求められてしまっている現状はなかなかツライ。福原アナは見識があっても若いしなあ。エイトTMに期待できるわけもなく、なかなか難しい。というわけで伊藤雄二氏には懲りずに博打が嫌いでもまた出て欲しいw

少しはレースの話を。勝ったアストンマーチャンは芝1400向きでここは勝って当然。博打的に3歳牝馬に1.1倍はありえなかったので勝負はしなかったが。問題は番組でも問題になった桜花賞の乗り方。前にダイワ、後ろにウオッカでこの気性と脚の特性では乗りづらいことこの上ない。逆に言えば、この馬が勝たせるような騎手こそが天才騎手だと思うので、桜花賞のレースぶりは勝ち負けを問わず注目している。2着アマノチェリーランは勝ち馬に可愛がってもらった分が大きい。勝ち馬を含めて本番では馬券を買える馬はいないであろう。

◆レース後のコメント

◇1着アストンマーチャン

武豊騎手 先週稽古に乗った時にかなり走りたがっていたので、スピードをうまくコントロールして走らせることを考えていた。スタートが良く一瞬はガツンと行きかけたが、そこで我慢させて4角まで折り合いに気をつけて流れに乗った。直線に向く時の手応えは抜群だったし、ラストの伸びもしっかり。この距離ならかなり強いよ。本番は強い馬が出てくるので決して楽ではないと思うが、今日のように我慢の利くレースができればチャンスはあると思う。

◇2着アマノチェリーラン

※池添騎手 4角ではいい手応えだったし、自分から動いて行けるのがいいところだね。芝も走れるし、能力も高い。それに、権利を取れたのが良かった。

◇3着ハギノルチェーレ

※武幸騎手 道中はいい位置を取れたし、うまく回ってこれたからね。何とか権利を取りたかったので良かった。