BrainSquall

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【第2回オーシャンS回顧】スプリント路線の現状は不安

ころころと勝ち馬が変わってしまいそうな主役不在のスプリント戦線。主役の登場を待たれるところだが、前走その期待を裏切ったアンバージャックは叩き2戦目の今回はなんとブービー負け。といっても、返し馬をみればわかることだが、とにかく出来が悪い。素人目にも見えるほどに窮屈でゴトゴトした走り。どう考えても休ませたほうがいい状態でこれで続戦するようなら、今後復活は厳しくなる。

そんな中で勝ったのはアイルラヴァゲイン。昇給即通用といえば昔はサンデーサイレンス、今はエルコンドルパサーというほど、とにかく一つ勝つと上のクラスでの通用が目立つエルコンドルパサー産駒。この馬の場合は3歳時からG13着がある馬なので、この公式に当てはめるには、ちょっと微妙かもしれないが、ナンにせよ、形だけ見れば前走のダート戦をノーカウントすれば準オープンからの連勝。本格化すると手がつけられない同産駒だけに高松宮記念でも大崩れはしないだろう。これで2004年新潟2歳S組は6着まで重賞制覇。恐るべし。種牡馬入りしたら是非フェリシアにつけて・・・って血が濃すぎますね。ホントに早世したのが惜しまれる。

2着サチノスイーティーはスムーズに行けばそうそうバテないパワー型のスプリンター。いかにも中山芝1200が向いているタイプで、脚質にも幅がでてきて、ここは絶好の狙い目だった。単で勝負&アイルラヴァゲインとの組み合わせをもってなかったので意味ありませんが。高松宮記念でも馬場状態によっては好走しそう。とはいえ、9歳馬リキアイタイカンが5着に入るレースレベル(よく頑張ってるのは凄いけど)。スプリント界のレベル低下は深刻だなといった印象。古馬戦線の天皇賞秋〜マイルやクラシックの存在ゆえに、レース出走馬が複層的に絡まっている1600から3000超に対して、別の競馬になっているスプリント路線。ただでさえ軽い日本の馬場だけに特性の違う馬と揉まれないスプリントのレベル低下は今後も免れないのだろう。

◆レース後のコメント

◇1着アイルラヴァゲイン

※松岡騎手 ちょうどいいペースで折り合いがつきましたからね。いつも手応えはいい馬ですが、今日も道中はそんな感じでした。もっと楽に勝てるかと思いましたが、最後は勝てて良かったです。前走はダートを使ったようですが、やはり芝の方がいい。スピードと破壊力がセールスポイントでG?でも期待が持てます。

◇2着サチノスイーティー

※吉田隼騎手 外で包まれることもなく、スムーズな競馬ができました。最後も叩き合いで2着を確保してくれましたし、よく走っていると思います。前走より斤量が3Kg増えて55Kg。それでここまで頑張れたんですから、これからも楽しみです。


◇3着シルヴァーゼット

※2着はあるかと思ったんですが……。でも、自分のペースで行ければ最後まで渋太いですね。それに、体が絞れていたことも良かったんだと思います。芝でもダートでも走りますね。