BrainSquall

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【第14回チューリップ賞回顧】あまりの強さに酔わずにはいられない

本番前にこの2頭がぶつかってしまうことが残念なような、楽しみなような複雑な気分で迎えた桜花賞トライアル。しかし終わってみると展開面が影響したにはせよ、勝ち馬のその強さに感嘆のため息を漏らしてしまうほどに一方的な競馬となってしまった。逃げ馬の見当たらないメンバー構成だったために、ダイワスカーレットが押し出されるようにハナへ。鞍上としては逃げ馬の後ろでタイミングをはかりながらスパートしたかったのだろうが、この時点で腹をくくったか、追い比べに持ち込む展開へ。ここで自分からレースを動かして、繊細な牝馬にトライアルでヘンな癖をつけられないだけに、この戦略は仕方なかったところか。ただこれによって圧倒的にウォッカは有利な競馬に。一瞬掛かる素振りを見せたが、軽く抑えると折り合いついて中団で脚をじっくり溜めるウォッカ。4コーナーで馬が行く気になると、その瞬発力は有馬記念ディープインパクトを思わせるような素晴らしさ。あっという間にダイワに並びかけると、それを待って仕掛けるダイワを子ども扱い。涼やかな走りで抜け出すと、あとはゴールまで鞭をいれずに完勝。とにかく強かった。確かに押し出されての逃げで自分の競馬ができず、相手ありきの競馬になったダイワスカーレットは不利な競馬であったが、それにしてもウォッカの末脚の仕掛けられてからの瞬発力、持続性は特筆すべきものがある。これが従来の阪神コースなら、ダイワの逆転もあったであろうが、同じ舞台では逆転は難しいだろう。一強ムードの牝馬クラシック戦線。カワカミプリンセスとぶつかる日が楽しみで仕方がない・・・というのは気が早すぎ?w

◆レース後のコメント

◇1着ウオッカ

※四位騎手 今年2走目ということもあってか、今日はレース前のテンションが少し高かった。だから、意識して控えて馬の後ろにつけてのレースを。3〜4角はもう少しゆっくりと動きたかったが、馬が走る気になっていたのでそのまま行かせたんだ。直線は安藤さんの馬とのマッチレースになったが、本番が楽しみになる走りを見せてくれたね。

◇2着ダイワスカーレット

※安藤勝騎手 行く気はなかったけど、スピードの乗りがいい馬だからね。3角で物見をしたり、若い面を見せていたけど、前よりはマシになっていたし、もっと速い流れになれば集中力も増すだろうけどね。この馬だって本当に強い競馬をしているけど、あの位置から直線でスッと並ばれてしまったものね。今日は勝ち馬の強さを認めるしかない。

◇3着レインダンス

※武幸騎手 以前と比べると緩い感じがなくなった。重賞のここでもある程度の位置を取れたしね。前2頭が強かったし、本質的にはもっと長い距離の方がいい馬。よく頑張っているよ。