BrainSquall

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【第51回阪急杯回顧】スプリント路線のレベル低下は止まらない

同着とはいえチグハグな競馬になりながらも勝たせてしまうあたりが今のアンカツの充実振りか。プリサイスマシーンは良すぎるほどの絶好のスタート。そのまま前に行かせるかと思ったが、抑えて内ラチ沿いで脚を溜めさせた。直線パトロールビデオでみるとそうは行き場のない状況であったが、何度か後方を確認しながら空いたスペースに突っ込ませて、見事に脚を使いきらせた。ラフさと能力を出し切らせすぎる騎乗から、SS産駒に乗せると後が怖い騎手だったが、ポストサンデーの消耗度の強い競馬が増えてきた最近ではアンカツと時代がマッチしてきた印象を受ける。まさに騎手として充実期でそう簡単に止められないだろう。一方同着のもう一方は今季不調が囁かれていた幸。それほど特筆すべき騎乗ではなかったようだが、最後は今日は引退がかかった調教師の思いも乗り移ったか、馬が頑張った。とはいえ馬自体はここにきて充実してきていたのは前走、前々走からわかっていたことで1400で新味が出たという見方が正しいか。

3着スズカフェニックスはまさに充実期。サンデーサイレンスをためさせたら天下一品の武豊らしい競馬ではあった。これで差しきれないのが時代の流れというものなのだよ!といったら言い過ぎか。いかにも安田記念で狙いたくなる馬だが、最近の安田記念は香港馬の参戦で末脚だけでは対応できないレースになりつつあるだけに、今回と同じような競馬で最後は届かないという可能性が高そう。4着キンシャノキセキはフジキセキ産駒だけに溜めてどうこうという馬ではない。今回は前にいけなかった時点で終了。それでもよく伸びているが。

◆レース後のコメント

◇1着プリサイスマシーン

※安藤勝騎手 相手もなかなか渋太かったけど、よく伸びてくれたし、何とか交わしてくれたと思ったんだけどね。スタートが良過ぎて、一度下げるような形でスムーズではないところもあった。その意味では1200mにも対応してくれると思う。行きっぷり自体も悪くなかったからね。“新しい面を見せてくれた”

◇1着エイシンドーバー

※幸騎手 ゴールした瞬間の態勢は不利だなあと思っていましたが、ちょうど首を下げたところだったので、祈るような気持ちでした。久しぶりに乗せていただきましたが、先生の中央での最後の重賞レースでしたし、何とか勝ちたかっただけに、本当に良かったです。今までは1600〜1800mぐらいで活躍してきましたが、1400mでもいいレースができましたからね。新しい面を見せてくれたと思います。

◇3着スズカフェニックス

武豊騎手 あと一完歩で変わっていたけどねえ。でも、あの位置からよく詰め寄ってくれた。今、ほんと絶好調じゃないかな。