BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

それでも僕はやってないを見てきた

各所で絶賛されている「それでも僕はやってない」を見てきましたよ。見終わった瞬間は沈黙。後でマジこええええええええ!すげええええ!と叫んでしまった。まずはココまでメッセージ性に拘りながら、キチンと映画として完成させた監督には拍手ですよ。一歩間違えば、ただただメッセージだけが突き抜ける見てて厳しい映画になるところだけど、キチンと映画としても作りこまれてるのが凄い。

それにしても、よくまあここまで作ったなという思い。そもそも司法系の話は、理論的なもので終わってる自分なので、実際の現場を体験したことない。だからディテールの妥当性については語れないが、本質的に司法権が抱える問題について、安易に悪者を作るという逃げ道をとらずに真摯に描いていると感じられた。そう、この映画を見て、司法は腐っている!な〜んて叫んでも無意味わけですよ。人が人を裁くという極めてストレスのかかるものを司法という箱に閉じ込めて、見ないふりをして過ごしてきた結果が、ここまで司法を歪めてしまったのだから。そういう意味で、今の日本人の民度(嫌な言葉だな)を考えると、激しく不安な裁判員制度も必要なのかなあと思ったりはするのだ。