蒼井優＊ハチクロ＊菅野よう子＊スピッツ＊スガシカオという考えうる限り、僕にとって最強レベルの組み合わせのこの映画が微妙なわけがあるかああああああああああああああああああ！いやあるね。微妙だ、てかダメだ、この作品。
蒼井優ははぐだし、結構キャストは原作の雰囲気そのまま出してる感じで悪くないのだが、いかんせんマンガの表現をそのまま実写に持ってきてしまってるのがなあ。原作通りに実写作って、面白いと思うなあああああ。物まね選手権じゃないんだぞおおおおお。と叫びながら見てしまった。ていうか、内面とかの心理描写ナレーションは、マンガ（特に少女漫画）だから許される文法であって、実写でそのままやったら恥ずかしいだけだっつの。とにかくナレーションに限らず、表現方法が全体として映画として消化されない状態で撮り始めたのがヒシヒシと伝わるので、見てて居た堪れない。マジ泣きそうになる。ゴメン、それは青春というか、キモチワルイ。と言いたくなるね。どんな作品にしろ原作モノは難しいよ、ホント。
根本的に致命的なのはこれが芸術を通して、青春を描く作品だということ。「変身」の映画化でもそうなんだけど、映画で人を描くときに芸術を使ってしまうと、よほど作品内の芸術が素晴らしくないと説得力が０になる。で、天才画家のはぐの絵があれじゃあねえｗはぐと森田が惹かれる理由が全く入ってこない。文字だったりマンガだったら違うんだけどね。
ただキャストは普通に悪くなかったなあ。そして特に蒼井優って凄いよねーという毎度の感想（ファンだからですが、何か？）を感じつつ、映画としては評判どおりダメでした、がっくり。音楽もよかったのになあ。蒼井優が主役のマトモな映画はフラガールだけだ。あと映画じゃないけど映像作品として花とアリス。
