BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

有馬記念回顧を見ながらの雑感、その2

今更、有馬の入場者数<殿下執務室2.0 β1 >

(私論)改めて「ディープインパクト」を考える(2006.12.29)KANKANの競馬ニュース>

俺の場合はマックイーンだったんだよ。<Megahorse>

三冠よ、矜持を持て。<うまさいと>

Dernier Impact:Mission Accomplie<あさ◎コラム>

やたら前回の有馬記念雑感のコメント欄が盛り上がってるので、紅白を見ながら、その後気になったことについて、徒然と。

入場者数の減少について

まず入場者については、やはり去年の悪夢があったのではないかというのは大きいかと。中山競馬場で11万人って、もう結構ギリギリの状況になるのは事実。去年より減ったといえども、あれだけのギュウギュウ詰めは正直観戦するにはよろしくない環境。加えてクリスマスイブとなれば、ディープにそれほど思いいれがない競馬ファンは足を控えるだろうし、よっぽど見たいと思う人でないと動かないと思うんですよね。正直自分も行くか、ちょっと迷ったくらいだった。結局意外と体調がよかったのと、引退式に誘われて、見に行ったけれど、減ったことをそれほど騒ぐことなのかなあというのは疑問なところ。殿下に同意とだけ言っとけば良いのかもしれないが。

売り上げの減少について

そもそも僕は競馬場に行くと馬券購入額は減少する。のでディープが出てるレースについては、それほど売り上げに購入してないw 何でこうなるかというと、これはホントに個人的なことなのだが、馬券対象として以上に、ある競走馬に肩入れすると冷静に予想ができなくなるのを自覚しているからだ。僕は競馬の魅力を強引に二つにわけると、スポーツ要素とギャンブル要素の両輪で成り立っていると考えている。これは単純に2つに分けられるものでは勿論ないのだが、どちらに重点をおいてみるかで競馬の捉え方は大きく変わってくるのは否めない。サラブレッド(と、その関係者)をアスリートと捕らえるとき、やはり「損得勘定を越えた何か」に突き動かされて競馬を見ることなる。それはサラブレッドの美しさかもしれないし、血統ロマンかもしれないし、関わる人間への感情かもしれないが、そのときリスクを超えた何かが介在しているの確かだ。そしてそのある意味狂気のようなものが、競馬がただのギャンブルという枠を超えて、支持される理由であるように思える。逆に競馬がギャンブルであるという点が、本来プレイヤーでないはずのファン(馬券購入者)を、傍観者としてでなく、当事者として、競馬の世界に引きずり込むことを可能とする。ただのスポーツとは異なる楽しさ、面白さ、残酷さを味あわせてくれるのだ。その2つがあるから競馬は面白いのである。

そう考えると、改めて果たしてディープインパクトから競馬に入ったミーハー、ライトファンを切り捨てていいものなのか。売り上げに貢献しなかったファンを、切り捨てるのは本当に競馬にとってよいことなのかという思いに駆られる。「馬券を買わないと本当の競馬は楽しめない」などという放言は認めてよいものなのか。別に馬券を買わないということ自体は決して悪ではない。色々なアプローチがあるから競馬は面白いのだ。馬券を買ってくれた方が、今後の競馬界に直接良い影響を与えてくれるだろう。だが、競馬を続けていくのに必要なのは売り上げだけではない。競馬の面白さを世間が理解し、競馬が在る事を、興味深いものだということを認めてもらうというのも、競馬を続けていくためには必要なことだろう。そのとき馬券を買わなくても、充分楽しめるというのは競馬にとって大きな武器であり、魅力ともなる。

もちろん競馬とて、売り上げをあげなければ、利益を出さなければ、続けていけないのは確かだ。その点に目を瞑り、競馬は文化だなどとのたまうつもりはない。ただ、今後もバブル期のように馬券の売り上げをひたすらに追い求めても、仕方ないという思いは隠せない。かつてのような巨額な売り上げは今後望むべくはないだろう。そのときに馬券以外のアプローチは競馬が存在するために必要であるし、またそのような別のアプローチから売り上げを利益をあげていくのが今後重要なことであるように思える。馬券を応援グッズ、記念品として買っても何も問題はない。むしろそのようなニーズが顕在化したということは競馬にはまだまだ金を落とさせる手段があるということを示しているだけである(換金されない分、JRAにはいいこと尽くめ)。馬券購入以外の手段で競馬にコミットさせる、お金を使わせるというのは今後競馬が続けるために、必要なテーマである。それは馬主資格の引き下げかもしれないし、サポーター制度かもしれないし、POGかもしれない。さまざまに模索していかなければならないだろう。

まだまだきっと僕にも知らない競馬の楽しみはあるに違いない。2007年もさまざまな形で競馬に関わって、盛り上げていきたいと思う。