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【京都大賞典回顧】超スローで名牝が変わらない瞬発力を披露

逃げ馬のいないメンバー構成となった京都大賞典。何が逃げるか注目されたが、スタート良かったローゼンクロイツがそのまま先頭へ。しかし当然積極的な逃げにはならず、道中は超超スロー。前半が64.1、どころか6,7,8ハロン目も14秒台ととにかく誰も仕掛けずに直線へ。完全に3ハロンの競馬になった結果、勝ったのは末脚自慢のスイープトウショウだった。骨折明けに加えて、もともと調教を順調に積めるタイプではないので、休み明けは苦手な馬だが、今回は道中の超スロー、ラスト3ハロンだけの競馬となったため、調教量不足による有酸素運動能力の不安が出ないで済んだ様子。これで怪我による能力減退はなかったということはハッキリした。次走に向けては、ここでの激走が二走ボケに繋がらないかが課題。反動が出ても不思議ではないパターンだけに、今後の調教の様子は見届けたい。

2着のファストタテヤマも末脚勝負が向いた。とはいえ、7歳になった今年はオープン2勝に重賞2着とはよく頑張っている。京都の外回りはとにかくぴったり。次は来年の万葉Sあたりまで出番はないだろうが、名脇役だ。3着トウショウナイトは父ティンバーだけに本来力のいる馬場でこそというタイプだったが、骨折の影響で走りにムラがでる馬場は苦手になってしまった模様。高速馬場のほうが合うとの騎手コメントだが、メンバーがこれ以上強くなると、キレ負けしてしまうのではないだろうか。インティライミは瞬発力勝負はあわない。自分から動いていく形でないと能力を出し切れないのだろう。人気を背負って、そういう競馬ができるかといわれると実に微妙で今後も馬券的は買いたくないレースが多そうだ。

◆レース後のコメント

◇1着スイープトウショウ

※池添騎手 骨折明けだったので、結果よりも内容重視と思っていた。掛かる馬ではないが、超スローだったこともあり、少し行きたがっていたが、何とか内で我慢できたからね。瞬発力に関してはさすがのひと言。いつも抜けたあとにやめるところがあるが、今日はやめそうになったところがゴールだった。もともとが使いつつ良くなっていく馬。内容だけでなく、結果も出すことができて良かった。

◇2着ファストタテヤマ

※武幸騎手 確かに手応えは良かったんですが、このスローではみんながみんな良かったと思いますしね。いい感じで直線に向きましたが、以前から1頭になると内へも外へもフラフラしてしまうんです。馬体を併せる形になっていれば違ったとは思うのですが。

◇3着トウショウナイト

※武士沢騎手 以前は渋った馬場で時計がかかった方が良かったけど、最近は馬場が悪くなると逆に気にしてしまって、リズムが狂ってしまう。今ならこういう馬場の方が合うんだろう。4角で内外から挟まれるロスがあったのが痛かったけど、上がりの速いレースにも対応してくれたし、状態も良くなっているんだと思う。