BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

トラックマンのお仕事

昨日ラインクラフトの接触について言及している記事を紹介した。詳しいことは当該紹介記事ラインクラフトとフェリシア接触の怪 (第10回秋華賞)脳内補完計画)を見ていただきたいのだが、簡単に言うと

600m標識手前でフェリシアが外へヨレたことにより、その煽りを食って膨らんだスルーレートとその外にいたラインクラフトの接触。

についてスポニチがフェリシアと接触したと書いているのはどういうことか。きちんと自分の目で真実を確認することが重要だという趣旨のものである。

で、この記事紹介の折にスポニチと同じような間違いをしてしまっていた『ホースニュース馬』辻三蔵の辻説法もあわせて併記してみた。当然トラックバックは送っておいたのだが、今朝再度当該記事を見て驚いた。トラックバックは消され、指摘した箇所は次のように編集されていた。

しかし、4コーナーで内のフェリシアと接触。馬が怒って一気にスパートしてしまった。

しかし、4コーナーで内のフェリシアと接触。「馬が怒って一気にスパート」してしまった(鞍上談)。

確かにこの程度呼ばわりされたことに対して、カチンときたのかもしれない。別に黙って編集するのもトラックバックを消すのも本人の自由だとも思う。だが辻氏は今回紹介した記事の意図を全く理解していないことに失望した。別に僕は間違いをしたこと自体を糾弾する気はない。僕だって最初は気づかなかったわけだし。問題は明らかに事実とは異なることを「鞍上がそう言ったから」という理由で疑問を何も提示しないその姿勢だ。トラックマンの存在意義とは何であろうか。競馬関係者のコメントを取ることか。調教の時計をとることか。騎手に騎乗馬を融通することか。そうではないだろう。第一の存在意義は競馬をファンのためにキチンと検証し、解釈し、伝えることであろう。ただ関係者のコメントであったり、時計を伝えるだけなら今のご時世人間はいらない。大げさに言うならば事実から導ける真理を伝えるのが、仮にも競馬「記者」と名乗るもののプロとしての仕事であろう。

G1の本命馬の敗因をパトロールビデオで確認しない。それだけでもプロとして本来は批判されても仕方ないことだ。あげく間違いを指摘されても、それを隠蔽し、また自分でそのことを確認しようともしないのは情けないと言うしかない。これではやはり「トラックマンというのはこの程度」といわざるをえない。「シーザリオ(日米オークス)」などと堂々と書けるトラックマンに期待しても仕方ないのかもしれないが、井崎脩五郎の弟子であるならばblogランキングに拘泥する前に自分の仕事をきっちりやってもらいたいものだ。

以上、「大人は恥をかきたくないのさ」というエヴァンゲリオンの加持の台詞がどこからか聞こえてくるエピソードでした。元ネタが脳内補完計画だけに。