BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

なぜ東京競馬場がつまらなくなったか

最近東京競馬場のレースがつまらない。前残り、内有利になるレースの多いことが一番の理由。そういうレースでも馬券が取れればいいのだが残念ながらVラインを軸にしてる管理人はこうなるとお手上げだ。ということで自分の馬券対応力のなさは棚に上げて、どうして東京競馬場のレースがやたら前残り、内有利になるのか考えてみた。

前残り、内有利がみられるようになったのは、やはり馬場改修後であるように思える。昔は内に粘る先行馬を外の追い込み馬が颯爽と交わしていく姿見られたものだが、最近は内を突く差し馬のが目立つ。データで見ても東京芝のレースの先行馬の占める連対馬の割合は改修前と後では29.4%から36.5%に増えている。ではなぜ改修によってこのようなことが起きるようになったのか。

まず一つに以前述べた排水溝の存在があげられるだろう。改修後に埋め込まれた排水溝により降雨後に内から馬場が乾きだすようになり、内が伸びて外が伸びない馬場が作られやすくなった。

次に去年の猛暑や馬場の保全が発達してきたせいで、なかなか馬場の傷みが進まなくなり内の馬のマイナスがあまりみられないこともあげられるだろう。内も外もあまり馬場の痛みが変わらないのならば距離損しない内のほうが有利に決まっている。

最後に怪しいと思われることはスパイラルカーブの導入である。いやちょっとまてスパイラルカーブは減速しないでコーナー曲がれるし、馬群がばらけるから追い込みや外の馬に有利なんじゃないかという意見もある。しかしこれが通用するのは直線の短い競馬場だけではないかと考える。確かに直線の短い競馬場では3コーナーから仕掛け気味に上がる差し追い込み馬にとって、一度減速しないでもコーナーを回ることが出来て、さらに直線自然にばらけるスパイラルカーブは有利に働く。しかし直線の長い競馬場ではそうではない。直線が長いために騎手は前も後ろも直線はいるまで脚をためようとする。そうなると前も後ろも同じようなスピードでコーナーを回るようになる。特に後ろの馬はここで外を回るのは距離損になってしまうので出来るだけスピードを出さずにコーナーピッタリまわろうとする。そうなると後ろの馬からの押し上げがないのでスピードを落とさないままにうまく回った先行馬はさらに息が入れられる余裕まで出来るという寸法だ。もし今までどおりのコーナーであれば前は減速しながらコーナーをまわるので、後ろの馬のプレッシャーを受けやすい。つまり直線が長い場合にスパイラルカーブの減速しないですむという恩恵を受けられるのは先行馬だけということになるのではないだろうかということだ。

他にも様々な要因があるのだろうが、特に気になったのはこの3つである。特に3番目が原因ならば前が息が入ることからだらだらした末脚のジリ馬が東京で活躍するようになったともいえるのだが。あくまで仮説なので異論反論求む。とりあえず長すぎる直線が競馬をつまらなくさせるのは新潟、阪神改修で実証済みであるところ、今後阪神の改修で直線が延び、さらにスパイラルコーナーが導入されることには不安を感じられずにはいられない。まあ前残りだろうが内有利だろうが、馬券を当てられるように一番なのだけどなあ。