BrainSquall

競馬ニュースを中心に、レース回顧、POG、一口についてのタワゴト。他にフロンターレとかアニメとか・・・でした。

陣営の罪は重い

毎日王冠(GII)】(東京)〜末脚炸裂 テレグノシスが制す

東京11Rの第55回毎日王冠(GII・芝1800m)は1番人気テレグノシス勝浦正樹騎手)が人気に応えた。勝ちタイムは1分46秒0(稍重)。2着に3番人気ローエングリン、3着に2番人気ブルーイレヴンが入った。

目の覚めるような末脚とはこのことか。東京巧者の実力を発揮してテレグノシス毎日王冠を制した。ローエングリンが外からハナに立つと。2〜3馬身のリードでミドルペースを刻む。直線に入っても脚色は衰えず、外からブルーイレヴンが必死に追いすがるもなかなか差せない。しかしゴール手前で大外からテレグノシスが上がり33.4の末脚でずばっと差しきった。この日の東京は発表では稍重で回復していたが、芝刈りが実施されておらず野芝8〜10センチ、洋芝14〜18センチの滅多に見られない馬場状態。野芝主体とはいえオーバーシードされた洋芝が20センチ近くあれば欧州の馬場に近い力のいる状態でもあっただろう。欧州遠征組の2頭がワンツーを決めたのも偶然ではないといえる。1着のテレグノシスはこのような芝で上がり33.4を出せるのだから立派。天皇賞でもマイルCSでも乗り方一つで上が狙える。

しかし情けないのはローエングリン。超一流の素質が感じられる馬体ながら、若い自分に陣営が繰り返しマイルのレースを使ったあげく、去年の天皇賞で大暴走したことで完全に馬が壊れてしまっている。今回も2ハロンで10秒台で走ると、ハナに立っても力んだ走り。時計的にはそれほどのハイペースでなくてもこれでは最後甘くなる。横山典騎手が騎乗後に「話にならない」と吐き捨てたのも当然か。調教師は「マイルの競馬を覚えてしまった。モデルチェンジして一流馬を作るのには手間と時間がかかるものです。もう少し猶予をください」と言ったようだが、マイルの競馬を覚えさせたのは陣営と後藤騎手。引退までの時間はそうは残されていないはずだ。果たして馬を作り直すことはできるのだろうか・・・。

3着のブルーイレヴンは道悪というより力のいる馬場に伸びあぐねた印象。それにサッカーボーイ産駒だけに平坦のがよいのだろう。マイルCS吉田稔の乗り替わって逆転は期待できる。シェルゲームも同様に力のいる馬場に加えて、古馬の壁が辛かった。アムンゼンはちょっと期待しすぎたか。